ピンボール
その後、8回白虎3者凡退で迎えた8回裏
場面は1死1塁
打者宮代
宮代進矢
「なぁ、あいつクイック出来ないの?」
山田信司
「出来ないんだな」
宮代進矢
「マジかよ…」
ズバン
主審
「ストライク!」
宮代進矢
(よくやってこれたな…)
山田信司
「なんでアイツがクイックも出来ないのに白虎の背番号着てるか」
宮代進矢
「え!?」
宮代は驚いた。宮代は読まれたと思った。
山田信司
「あいつの持ち味は速球だけじゃねぇ」
そう言って山田はミットを構える。
山田信司
「来るぞ」
宮代はバットを構える。
熊谷が振りかぶった。
宮代進矢
「!うわぁ!」
ズバァン
いきなり宮代の顔面スレスレにストレートを投げ込んだ。
宮代進矢
「ななな…」
山田信司
「あの度胸よ。先輩顔負けの部分は…」
前園裕也
(あのピンボールを投げ込む度胸…、多少緊張してしまう部分があるが、決して弱気にはならない。どんな時も全力投球…)
ズバァン
主審
「ストライクバッターアウト!」
山田信司
「セカン」
山田が2塁に送球する!
竹岡優
「へい!」
バシィ
2塁審
「アウト!」
前園裕也
「それはオレも感服だよ…」
試合は結局、9回代打福島の適時打で勝ち越した白虎が最後は3年生藤沢が締めて勝利した。
白虎 6ー5 県大付