安藤部長 広島へ行く
え~、煌さんのキャラクターが各地で出てきますが、基本的に裏ストーリーと被らない。及びキャラ崩壊を起こさないように最大限努力しております。
白虎学園高校野球部部長安藤義男は試合終了時には球場にいなかった。
彼は新幹線の中にいた。
そして車中で白虎学園の勝利を知った。
安藤義男
(8回に4点で勝ったか。よかった)
そして彼は広島に向かった。
広島駅に到着するとタクシーに乗り。
安藤義男
「雷光中まで」
運転手
「はいよ」
安藤義男
「ここか…」
安藤は雷光中に着いた。
倉本龍厳
「おぉ~よくきた!久しぶりだな!」
校門では雷光中野球部監督倉本龍厳が出迎えた。
安藤義男
「馬沢大学OB戦以来だから1年振りか」
倉本龍厳
「よくきたな。高校は試合じゃなかったか?」
安藤義男
「さっき勝ったよ。4ー0だ」
倉本龍厳
「スゴいな!じゃあベスト…」
安藤義男
「ベスト8だよ」
倉本龍厳
「ご立派ご立派。前川監督もようやるよ」
安藤義男
「しかしいきなり呼んでなんだいったい」
倉本龍厳
「ぜひともおまえに見てもらいたい奴がいるもんでな」
倉本に連れられ、安藤は校庭へいった。
倉本龍厳
「お~い、おまえらちょっとこい」
???①
「うぃーす」
???②
「はい!!」
校庭には2人の野球少年がいた。
倉本龍厳
「紹介するよ。雷光中の佐瀬と赤城中の奥山だ」
佐瀬宗矩
「佐瀬と申します」
奥山疾風
「奥山です!よろしくお願いします!」
安藤義男
「ほぅ…」
倉本龍厳
「実はな、白虎で穫ってもらえないか?」
安藤義男
「はぁ!?」
4人は雷光中の会議室に場所を移した。
倉本龍厳
「つまり、白虎と松学はフェニックスの近道だ。例えプロから声かかんなくてもフェニックスがある。フェニックスには熊谷雅之がいる。だからコイツらを…」
安藤義男
「つまり熊谷に会わせたいんだな?」
倉本龍厳
「いや、熊谷の野球をたたき込ませたい」
安藤義男
「やっぱり7年前の…」
倉本龍厳
「おぅ!今でも忘れる事の無い悪夢よ…」
安藤義男
「なのになんで熊谷に会わせたい?」
倉本龍厳
「こいつらに熱血を教えてやりたいんだ…」
安藤義男
「ならこの近くに綱陵や広島商工、観菩寺とかそれなりの高校があるじゃないか」
倉本龍厳
「違うんだ…俺はあの白虎や松学が提唱するあの野球をこいつらに味わってもらいたいんだ」
安藤義男
「あの野球…」
奥山疾風
「あの野球って何ですか?」
奥山が質問する。
倉本龍厳
「昔、松学監督。藤本貞義監督がやった常識を常に覆す野球だよ。それを今行っているのは松学の平田監督と白虎の前川監督しかいない…。」
安藤義男
「………………」
倉本龍厳
「だからまだ春だがお願いする。おまえの力で、この2人を白虎に入れてくれ!」
安藤義男
「それなりの実力があれば俺は別にいい。だけどな、佐瀬君と奥山君が行く気があるのかどうかだ。」
倉本龍厳
「……………」
安藤義男
「こっから千葉は遠い。文化も違う。食も違う。いわば外国だ。千葉は市電も走っていなければだしは鰹だしだ。そんな環境でやれるか?」
倉本龍厳
「確かに…」
安藤義男
「おまえも桃太郎高校から馬沢大学に入ったとき、相当苦しんだじゃないか」
倉本龍厳
「…そうか」
安藤義男
「去年、とある中学の友岡って投手を誘ったんだが、やっぱり地元でやりたいって言ったもんだ」
奥山疾風
(友岡さんだ)
安藤義男
「佐瀬君と奥山君はどうよ?千葉県いきたいか?」
ここで安藤は2人に問いかける。
佐瀬宗矩
「いや…俺は」
奥山疾風
「自分は結構です。大変嬉しい話ですが」
安藤義男
「ほらな」
奥山疾風
「自分は和泉さんのいる雷鳴轟学園に行きたいと思ってます!」
安藤義男
「雷鳴轟…。」
倉本龍厳
「俺が去年コーチやった高校よ。柔なチームから根性叩き上げて今じゃ甲子園行ってる」
安藤義男
「ほーう」
奥山疾風
「佐瀬はどうなんだよ!」
佐瀬宗矩
「自分は奈良の天龍に行きたいです。ダメなら綱陵」
安藤義男
「どっちも甲子園常連だな」
奥山疾風
「おまえも和泉さんとやろうぜ!」
佐瀬宗矩
「悪いな。俺はレベルの高いところで戦いたい。白虎学園も素晴らしいが…。千葉県なら、銚子海洋に行きたいですね」
安藤義男
「そ、そうか」
倉本龍厳
「う~ん。ダメだったか…。せっかく来てもらったのに…」
安藤義男
「そんな無理強いはしないですよ」
倉本龍厳
「仕方ない。で、何時帰るんだ?」
安藤義男
「明後日。明日雷鳴轟と綱陵を見て帰る。2試合逃す事になるが、新しいコーチを呼んだからな」
倉本龍厳
「ほぅ、誰だ?」
安藤義男
「聞いて驚け。熊谷雅之だ」
倉本龍厳
「!!!!!」




