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三階堂戦 試合後


熊谷雅之の野球論は自分が色々調べた素人の論理です。


気にせずお読みください。






~白虎学園~


前川久男

「今日は熊谷が完封してくれた。それに関してはほめてやる」


熊谷満

「あざす」


前川久男

「だけど与えた四死球が12個…。多すぎだ」


熊谷満

「すいません」


黒田正宏

「これじゃ夏は厳しいっすね」


前園裕也

「それより次の東南大舞浜戦で誰が先発するか」



ブルペンではホワイトボードを利用し、白虎学園投手陣+監督がミーティングをしてる。


熊谷雅之

「遅くなりました」


その時、熊谷雅之も入ってきた。


前園裕也

「ちわっ」


熊谷満

「ちわっ」


藤沢明

「ちわっ」


奥山大輔

「ちわっ」


藤見謙吾

「ちわっ」


熊谷雅之

「今日は満スゴかったな。」

熊谷満

「はぁ」


熊谷雅之

「さて…会議を再開してくれ」


前園裕也

「はい」









熊谷雅之

「つまり投打の噛み合わせがないって言いたいのか?」


前園裕也

「そうです」


ミーティングで前園は「打線がいいときは失点し、投手陣がいいときは打てない」と発言



熊谷雅之

「ふぅん」


前川久男

「……………」


前園裕也

「ですから、我々投手陣がしっかりやっていかなければ行けません」


熊谷雅之

「はぁーん」


熊谷雅之はそういうと考え込んだ。


熊谷雅之

「それはどうかな?今の君の発言だと、投手陣が全責任負う形だけど」


前園裕也

「はい、そうです」


前園裕也

「昔から野球はピッチャーが投げて抑えるのが普通です」


熊谷雅之

「そうかね。だからといって全責任を負う考えは違う」


前園裕也

「どういう意味ですか?」


熊谷雅之

「君の言い分だと投手は『試合の責任者』って言ってるようなもんだ。しかしそれは違う。投手は『グラウンドの王様』なんだ」


熊谷満

(グラウンドの王様?)


熊谷雅之

「特に高校野球は、投手が全てを決める時がある。3年前の綱陵の時もそうだった。」


前川久男

「そうですね」


熊谷雅之

「だから、そんな一気に背負い込まなくてもいい。むしろ打撃陣に責任に押し付けてしまえ」


前園裕也

「え!?」


熊谷雅之

「打てなかったら『打てよテメェら』って試合中に怒鳴ればいい」


前園裕也

「はぁ」


熊谷雅之

「確か山田君だっけ?キャプテンは」


前川久男

「はい、そうですね」


熊谷雅之

「キャプテンにもよぉくいっとけ、『テメェらが打たないと始まんない』ってな」


言い終わったあとの熊谷の顔はにやけていた。


熊谷雅之

「夏までにやっておかなければいけない事は打撃力を上げる事だな」


前川久男

「まぁ投手陣は2軍にも良い奴はいますから」


熊谷雅之

「それじゃ今度見ときます」




熊谷雅之

「おい満!」


熊谷満

「はい」


熊谷雅之

「今日から徹底的におまえを叩き上げる。覚悟しやがれ…」


熊谷満

「は、はい…」






~その頃~


安藤義男

「あぁ、オレだ。明日から広島へ出張してくる。なに、東南大舞浜戦には熊谷をベンチ入りさせろ。行く理由?倉本さんが『良い奴がいるから見に来い』って言うからさ」

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