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対三階堂戦 6回まさかの

その後、淡々と試合は進み、どちらも3安打ずつで6回に入った。


黒田正宏

「これは…」



前川久男

「どうした?」


黒田正宏

「球数が…」


三谷昇 52球


熊谷満 120球


前川久男

「100越したか」


黒田正宏

「そろそろ変えても」


前川久男

「いや、熊谷でいく」


アナウンス

「6回表、白虎学園の攻撃は、1番、ショート、竹岡君」


竹岡優

「6回か…」


三谷昇

(球数順調!それ)


ピシュ


カキィン


三谷昇

「あれ?」


強い打球はサード


中田翔平

「うわっ!」


中田のエラーを誘った!


竹岡優

「よっしゃ!」


前川久男

「よし、竹岡が出たな…」


前川は松原を呼んだ。


松原正樹

「はい」


前川久男

「送りバントなんてみみっちい事はするな」


松原正樹

「はい」



アナウンス

「2番、セカンド、松原君」





コォン





三谷昇

「なっ!!」


三谷は送りバントを読んで投げたと同時に走ったが


打球は強く、長身三谷のグラブを


ダァン


松本主審

「フェア!」


三谷はグラウンドに寝転がる形になり、送球に手間取った。


竹岡は俊足を生かし、3塁へ


平田祥二

「よっしゃ!」


熊谷満

「無死1、3塁!」


前川久男

「あいつ…」


松原正樹

「送りバントじゃないですよ。プッシュバントですよ」


アナウンス

「3番、ライト、藤原君」


「タイム!」


すると突然、三階堂がタイムをかけた。


マウンドに人が集まり、伝令が来た。


そして審判にも


藤原健一

「交代?」


平沢守

「ここで三谷を諦めるか」


確かに三階堂ブルペンでは2人のピッチャーが投球練習をしていた。


アナウンス

「三階堂高校。守備の交代をいたします。ピッチャー三谷君がファースト。ファースト鎌田君に代わりましてピッチャー淡島君。ピッチャー、淡島君。背番号10」


熊谷満

「淡島?」


ブルペンから1人の選手がマウンドに来る。


淡島成行

「っしやす!」







藤原健一

「アンダースローか…」


平沢守

「三谷の150の速球に代わり、120にも満たない速球か…」


バシィ


平田祥二

(淡島?どこかで聞いたような…)


規定の投球練習が終わった。


藤原健一

「さて」


アナウンス

「バッターは、藤原君」


ピシュ


淡島第1球


藤原健一

(遅い。三谷の速球に慣れてきたとこだったからな)


バシィ


松本主審

「ストラィー!」


平沢守

「だけど、まだ6回で60球にも満たないのに交代させるのは、それなりに理由があるからだろ?」


平沢は1塁の三谷を見る。


三谷は左腕を回しながら楽してた。


平沢守

(三谷も了承してるのか…)


バシィ


松本主審

「ボール!ツゥ!」


藤原健一

「これでカウント2ストライク2ボールか…」


平田祥二

「思いだしたぞアイツ」


淡島成行

(あれ行きます)


本山真也

(お、おぅ)


ピシュ


藤原健一

(球威が無い!チャンス!)


ユラァ


藤原健一

「なに!」


バシィ


松本主審

「ストラィー!バッターアウト!」


淡島成行

「っしゃあ!」


本山真也

「と、とれた…」


平田祥二

「【アンダーナックルボーラー】の淡島じゃないか!!三階堂にいたのか…」


淡島成行

(ふふふ。夏に出ようかと思ったが、白虎相手なら上等だ…)

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