対三階堂戦 快速球
【三階堂攻撃前】
三階堂高校応援団長
「三階堂高校の~、健闘を~、祈り!エールを送る~!フレ~!!フレ~!!さ、んかいど~!!さぁ~はい!!」
「「フレ~!!フレフレ三階堂!フレフレ三階堂!」」
三階堂高校応援団長
「白虎学園高校の~!健闘を祈り~!エールを送る~!フレ~!!フレ~!!し、ら、が、く~!!さぁ~はい!!」
「「フレ~!!フレフレ白学!!フレフレ白学!!」」
アナウンス
「2回表、白虎学園高校の攻撃は、4番、センター、平沢君。背番号8」
平沢守
「よろしくお願いします」
三谷昇
「平沢が4番か…」
ズバァン
松本主審
「ストラぃー!」
本山真也
「痛い」
前川久男
「今のは?」
黒田正宏
「149キロ」
前川久男
「速いね~」
ズバァン
松本主審
「ストラィー!ツゥ!」
平沢は空振りした。
平沢守
「くぅ~」
平沢守
(ただの速球じゃないな。高いから落ちてくる感覚だ…)
三谷昇
(行くぞ…)
三谷がサインを送る。
本山真也
(は、はい)
本山が身構える。
三谷が足をあげる。
平沢守
(次は当てる!)
ピシュ
平沢守
(よし!手頃な)
平沢は振りに行く。
しかし
平沢守
「!!」
いきなりボールが落ちた!
平田祥二
(フォーク!?)
平沢は無惨に空振りした。
本山はなんとかボールを前に落とし、平沢にタッチした。
松本主審
「アウト!」
平沢守
「やられた…」
アナウンス
「5番、サード、平田君。背番号5」
三谷昇
「あのナイスプレイな子か」
平田祥二
「っしゃす!」
黒田正宏
「平田祥二。松戸ビクトリーズの主砲。父親は元松戸学園野球部主砲。平田源治。だから松戸学園からオファーがあったのに、なんで白虎へ」
前川久男
「さぁな。そんな事言ったらオレだって松学にいたぜ」
三谷昇
「ふしっ」
ズバァン
松本主審
「ストラィー!」
平田祥二
「ダメだ当たんねー」
本山真也
(こいつ、三谷さんのインコースの速球を難なく振りやがった)
三谷昇
(だてに5番張ってないな…)
三谷は足を上げて投げる。
カキィ
三谷昇
「セカンッ!」
谷本遼平
「はい!」
谷本が処理して2アウト。
佐々木塁審
「アウト!」
三谷昇
(オレの速球にびびる事なく振った。しかもわざと手抜いて右に流そうとした…。何者だ、あいつ…)
谷本遼平
(天才打者平田祥二。また来たか…)
続く6番大原三振。
~ベンチ~
三谷昇
「なぁ谷本。あのサード誰だかわかるか?」
谷本遼平
「平田祥二っす」
三谷昇
「どんなヤツだ?俺シニアは広島だからよ、知らねーんだ」
谷本遼平
「わかりました。平田祥二。右投げ右打ち。昔から天才の異名をとった、千葉県野球界ではかなりの有名人です」
三谷昇
「なるほど…」




