弟と学校 ①
弟 「今回はちょっと短いけど連続投稿!!」
兄貴「…………(ツーン)」
侍女「ああ、大総統がまだ拗ねてます!?
あっ、でもそんな大総統も可愛い…」
弟 「もういい、このままスタートだ!!」
兄貴「…………(ツーン)」
侍女「だ、大総統、謝りますから機嫌をなおして下さい。もう、予習時間も始まってるんですよ」
兄貴「…………(プイッ)」
侍女「ブハッ!!こ、ここで不意討ちとは…不覚です……ガクリ」
弟 「あー、なんか二人とも本編無理そうだな…じゃあ、ここは俺の騎士学校入学式からの話をしようじゃないか。
俺の通う騎士学校は本来、17歳から20歳までの若い貴族達が基本的な護身術や教養を学ぶ場所であり、俺みたいな平民が入ろうにも学費の高さで諦めるしかない場所なんだ。
まあ、家の場合だと兄貴の収入は下手な貴族より遥かに上だから入れたんだけど…
……えらい説明的な台詞になっちゃったけど皆、俺の活躍、見逃すなよ!!」
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lesson.1 俺 、入学する。
俺 「……イヤー、来ちまったな〜ここ(騎士学校)。
そして、ここからはじまるんだな、俺の転生オリ主としての第一歩が…」
学生A「…………いったいなぁ」
俺 「オイ、そこのお前!今の言葉もう一度言ってくれ!」
学生A「……うわぁ、絡まれた…ていうかあそこから聞こえたの?あそこからここまで50mはあるのに…
ごめんなさい、気にさわったなら謝るよ」
俺 「イヤ、全然気にしてないから!?
なぁ、俺さ、傍目からみたらバカだよな!痛いヤツだよな!メンドイヤツだよな!キャラがこいよなァ!」
学生A「ええっ!?う、うん間違いないよ。君は間違いなくバカだし、痛いし、メンドイし、キャラが濃いよ」
俺 「よかったぁ!!俺は、俺はとうとう常識的な場所に来たんだァァア!!」
学生A「………君はいったいどんな場所で生活してたのさ…」
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lesson.2 弟、渾名をもらう
俺 「なぁ君、俺 平民だけど俺と友達になってくれよ」
学生A「えっ?君、平民なの?」
俺 「ああ、そうだぜ。やっぱり貴族が平民と友達とか無理なのか?」
学生A「イヤ、全然そんなことはないけどさ。僕でいいの?さっきあんなにボロクソに言ったんだよ?」
俺 「全然構わねえよ。寧ろツッコミドンと来い!」
学生A「イヤ、君がツッコミに餓えるとか本当にどんな場所で生活してたのさ…」
俺 「少なくとも俺がツッコまないと機能しない家庭だった。今、どんなことになってるか不安で仕方ないぜ!!」
学生A「………ええ…」
俺 「そうだ!せっかく友達になったんだし、お互いに渾名を決めようぜ」
学生A「随分いきなりな提案だね」
俺 「んじゃ、俺からは…お前の渾名は親友だ!
だから、これからお前の表記は親友になるぜ!!」
親 友「…うわ、本当に親友になったよ」
俺 「んじゃ、次はお前が俺の渾名を決めてくれ」
親 友「じゃあ、M男で「フザケンナァ!!」ええ…」
俺 「真性ドMは侍女さんだけで十分なんだよ!?」
親 友「知らないよそんなこと!っていうか侍女さんって誰さ!!」
俺 「…………ああ、ツッコミがいるって素晴らしい…」
親 友「………はぁ、決めたよ。今から君の渾名は『ザンメン』だよ」
俺 「『ザンメン』?」
親 友「うん、ザンメン。『残念なイケメン』略して残面だよ」
残 面「OK、残面だな。まあ、普段から兄貴に愚弟って呼ばれてるからそれくらい全然問題なしダゼ!!」
親 友「…………君の家庭って…」
残面「なぁ、親友」
親友「なんだい、残面」
残面「今度家にこないか?」
親友「気持ちだけ受け取っておくよ」
残面「…もしかして、家に来たくない?」
親友「僕は常識的な世界で生きていたいからね」
残面「果たして、ここ(騎士学校)が常識的な世界であるのかな?」
親友「それを言っちゃお仕舞いだよ、残面……」