兄弟の日常 ③
弟 「ヒャッハー、ネタが止まらねぇぜ!」
兄 「と言うわけで早くも更新だ」
侍女「相変わらず駄文ですがよろしくお願いいたします」
兄貴「こーしょん」
侍女「今回のネタの中には厨二病要素が多分に含まれます。
そういうものに発作や蕁麻疹、自殺衝動にかられる等のアレルギー症状をお持ちの方は閲覧をお控え下さい」
弟 「もう、何からツッコめばいいか解らないからいいや、本編スタートだ」
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lesson.1 何故なに侍女さん
俺 「なぁ、侍女さん」
侍女「どうしました?弟様」
俺 「侍女さんはなんで暗殺者なんてやってたんだ?」
侍女「ああ、その事ですか。……そうですね、強いて言うなら『生きるため』ですかね」
俺 「…………もしかして話しづらい事だったりする」
侍女「いえ、そこまで話しづらい事ではありません。……私は普通の平民の家に生まれました。両親は農家で貧しいながらも笑顔の絶えない幸せな家庭でした」
俺 「…………」
侍女「でも、そんな幸せも長く持ちませんでした。私が5歳の時、両親が流行り病で死んじゃいまして、村にも私を養う程の財を持つ家もなく、私は街の孤児院に預けられる事になったんです。」
俺 「…………」
侍女「そして、他の身寄りのない子ども達と一緒に馬車で孤児院に向かう事になったんですが、その道中で馬車が野盗に教われまして…
為す術もなく縄で捕らえられた私は、幼いながらに悟りました」
俺 「…………」
侍女「…ああ、縛られることとはこんなに気持ちいいものなんだ…と」
俺 「…………へっ?」
侍女「本当にあの時は衝撃的でした。なにせ両親が死んでから、何を目的とすればいいのか全くわからなかったのですから。
だから野盗さんに頼んだんです。
なんでもしますからもっとメチャクチャに虐めて下さい!
って」
俺 「…………はぁ…」
侍女「すると、野盗さんは私に教えてくれたんです。
『君は俺には手に負えないが暗殺者になるといい。暗殺に失敗して捕まれば多分、想像を絶するほどメチャクチャに虐めてもらえるはずだ』
と」
俺 「…………野盗にすら匙を投げられたのかよ…」
侍女「それを聞いた私は直ぐに問い返しました。
それは×××とか◆◆◆◆とか〇〇とか…
「5歳の時からそうなのかよ!!つーか、それ以上は止めろォォォオオオ!!」
ガシッ
ビタン←侍女をつかんで床に叩きつける音
ダムッ
ギリギリ…←そして顔を踏みつけ、体重を乗せている音
侍女「さ、流石弟様ァ…ぁ、ぁりがとぅござぃますぅ〜…ぁひゅぅ…」
兄貴「フム、この光景が日常の一コマとは…………かおすだな」←読書中
俺 「他人事のように振る舞ってンじゃねぇ!!」
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lesson.2 兄貴と横文字
俺 「兄貴、これは?」
兄貴「ぽいんせちあ」
俺 「これは?」
兄貴「とらんぷ」
俺 「これは?」
兄貴「ちぇす」
俺 「これは?」
兄貴「りばーし」
侍女「…大総統、質問してもよろしいでしょうか?」
兄貴「別に構わんが?」
侍女「では、大総統は何故横文字がダメなのですか?」
兄貴「それが悪いか?」
侍女「いえ、悪いという訳ではありません。寧ろ、横文字を言うときの大総統は、その舌っ足らずな感じがなんともいえず…ブハッ!!」
兄貴「落ち着け、そして鼻血を拭け」
侍女「…ハッ!?申し訳ありません。それで先程の質問なのですが、
この『アスガルド』には大総統や弟様のような前世の記憶を持つお方。所謂、転生者が古今東西ちらほらといます」
俺 「なんか、取ってつけたような設定だけどこれ、一応最初っからそうなんだよな」
兄貴「愚弟よ、話を逸らすな。侍女よ、続けてくれ」
俺 「へーい」
侍女「畏まりました。ですので、私達の先祖の代にも転生者はそれなりの数がいまして、弟様の言う横文字は一般的にもかなり普及しております。なのに、何故大総統が横文字を発音出来ないのか不思議で仕方がないのです」
俺 「そうなんだよな…なんで兄貴は発音出来ねぇんだ?」
兄貴「…………正確にはねいてぃぶな発音が出来ない訳ではない」
侍女「今もネイティブが全く言えてませんが」
兄貴「しかし、ねいてぃぶな発音をするとやたら笑われる」
俺 「へっ?どゆこと?」
侍女「まあ、やってみたらわかるんじゃないんですか?」
俺 「そうだな。じゃあ兄貴、笑わないからネイティブな発音でこれを読んでみてくれよ」
兄貴「……本当に笑わないな?」
侍女「ええ、神に誓って」
兄貴「……笑ったらかなりきつくお仕置きだからな」
俺 「わかったって、じゃあこれは?」
兄貴「聖夜待つ白雪の艷花―ポインセチア―」
二人「「!!!?」」
俺 「OK、じゃ、じゃあこれは?」
兄貴「道化師達の遊戯札ートランプー」
二人「「…………」」
侍女「で、では、こ、これはどうです?」
兄貴「対峙する双極の軍勢ーチェスー」
二人「「…………(プルプル)」」
俺 「オ、オーライ。これで、ラ、ラスト…だ…こ、これは?」
兄貴「反目しあう黒白の円盤ーリバーシー」
俺 「……プッ、フフ…アハハハハハ!
ダメだ!痛い!痛すぎるぜ兄貴ィ!!
アハハハハハハハハ!!」
侍女「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
バンバンバン!!←腹を抱えて床を叩いてる音
兄貴「だから言ったんだ。笑われるのだと…ところで貴様ら…さっきの約束、当然覚えているよな?
二人「「アハハハハハ……って、アアアアアアアアア!!」」
兄 「…………(ツーン)」
弟 「兄貴が拗ねました」
侍女「どうやら笑い過ぎたようです」
弟 「人のことは散々ボコったくせにな!」
侍女「因みに私は手足を縛られただけで、何もされていません。
しかし、目の前では弟様をフルボッコにしてる大総統さま。はっきりいってこんなにお預けが辛いものだと思いませんでした」
弟 「…………侍女さん…」