兄弟の日常 ①
弟 「謎の連続投稿乙」
兄貴「お前が何を言っているのか全くわからんが、
この小説は思い付いたものを思い付いたまま書いているから、朝比奈荘のように文法を気にしたり、
ぐーぐるで設定にあまり無理が出ないようにする必要もない。
つまり、ネタが思い浮かべば即投稿状態だからおそらく朝比奈荘より更新早いぞ」
弟 「作者ァ…」
兄貴「後、今回からあーる15な内容のネタも含まれるそうだ。
完全に余談だが本当は第一話を投稿した段階でつける予定だったんだが、作者が忘れて居たらしくてな」
弟 「……作者ァ…」
兄貴「さらに余談だが俺のきゃら作りのために俺の話す横文字は全部ひらがな表記だそうだ。全くそういうものは初めから決めていて欲しいものだ」
弟 「…………作者ァ…」
兄貴「画面の前の諸君、このような駄文をまた見てくれているようだな。その寛大な心に感謝しよう。
今回は前回のように会話文だけでなく様々な擬音も含まれるようになる。
擬音が出る度に←の後に()して何の音か説明するが、非常に見にくい小説になること請け合いだ。
それでもいい者は、俺の可愛い愚弟の活躍を楽しんでいってくれ。
では、本編すたーとだ」
弟 「兄貴ィ」
兄貴「因みにかうんせりんぐの結果だが、『ここまで重度のぶらこんには手の施しようがない』と言われたぞ。
まあ、医者如きに俺の弟愛を止められる道理等、はじめから皆無ではあるがな」
弟 「……兄貴ィ」
兄貴「愚弟の道を阻む輩は、例え神でもなぎ倒す!!」
弟 「…………兄貴が遠いぜ…」
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lesson1.ゴロツキリターンズ
俺 「なぁ、兄貴」
兄貴「なんだ愚弟?」
俺 「なんか最近若いチンピラ集団ががこの辺の酒場を荒らし回ってるからどうにかしてって酒屋のおっちゃんに頼まれたんだけど…
…ってなんで鉈持ち出してんの?」
兄貴「イヤ、いちいち注意して見逃すのは俺の沽券に関わるからな。
ここはこう…ガツンと一発で殺ってやろうと思ってな?」
俺 「『で』が余分なんですけど!?」
兄貴「む、そうか?じゃあ軽くド突いてくる。こう…ポクっと」
俺 「『ポクっと』ってそれ死んじゃってるよね!?殺るの反対!?ここは平和的に話し合いで「愚弟よ」…………なんスか?」
兄貴「…………時には殺ってやった方が幸せなこともあるんだぞ?(ボソッ」
俺 「…………(ガタガタガタガタ)」
兄貴「じゃあ、行ってくる」
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lesson2.実践経験を積もう。
シュッ、
シュッ、
シュバッ←弟のシャドウボクシングの音
俺 「うーん、実践経験かぁ…
兄貴には『お前は素質はあるし、普段から鍛えてるから其なりに強い。しかし、それはあくまで競技的な強さであり、実践的な強さではない』
って言われたし…」
美女「そこの方、ちょっといいですか?」
俺 「なんだい?子猫ちゃん」
美女「ちょっと死んでください」
ヒュン!←ナイフを投げる音
カッ←ナイフが壁に刺さる音
スピッ←頬の皮が切れる音
俺 「…………(ガタガタガタガタ)」
美女「…あの、実際には殺したりしませんからそこまで怯えないで下さい。
これは大総統からの依頼なんです」
俺 「へ?依頼?兄貴からの?」
美女「はい、そうです。私はこの国でも五本の指のうちに入る暗殺者なのですが、
ある日大総統呼ばれたら依頼をされたんです。
『俺の愚弟は、程よく体を鍛えていて、体術の方も中々のものだ。しかし、実践経験が皆無でその辺のゴロツキにすら負けて帰ってくる始末。
そこで君に依頼をしたい。
これから、四六時中、食事時、風呂時、睡眠中問わず愚弟を襲い続けて欲しい。
他の依頼が重なった時は、そっちを優先して構わない。
とにかく、弟を襲い続けて、実践経験を積ませて貰いたいんだ。
そうすれば、伸び悩んでいる愚弟も一皮むけるだろう』
と」
俺 「…兄貴ィ」
美女「そして、私は今までに溜まっていた仕事を粗方片付けて、これからの予定を全て断って今ここに来たという訳です」
俺 「…アンタ、そんなことして大丈夫なをだよな?主に仕事の信頼関係とか…」
美女「大丈夫ですよ。大総統からは既に前払いで契約してますし、何より貴方を襲うという名目で大総統のお顔を見れたり、話したり、家に忍び込んだり、部屋を間違って大総統の部屋に入ったり出来るんですよ!そんな素晴らしい依頼を前にして釣られない女暗殺者などいません!」
俺 「ダメだあ!この人ホントダメだぁ!?」
美女「そういう訳ですので、これを飲んでください。殺されかけたらコレを飲ませろと大総統より命を受けています」
俺 「さっきの件を無理矢理ぶったぎるな!ってコレ苦瓜汁じゃん!?俺コレ苦手なんだけど…」
美女「はい、苦手だからこそ罰ゲームになると仰ってました」
俺「チクショー、兄貴ィ…恨むぜ」
美女「あと、次のlessonから私の表記は女暗になります」
俺 「メタ発言は止めろ!!」
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lesson3.成果発表。
〜一週間後〜
兄貴「なぁ、愚弟よ(もぐもぐ)」
俺 「なんだ兄貴」
ヒュン←ナイフが飛んでくる音
パシン←指で挟んで受け止める音
兄貴「最近、鍛練の調子はどうだ?(もぐもぐ)」
俺 「うーん、最近かぁ…鍛練の方は上々なんだけどさぁ(もぐもぐ)」
ビシュッ←矢が飛んでくる音
カキン←さっき受け止めたナイフで矢を弾く音
ダン!←女暗殺者さんが一気に踏み込んでくる音
ガシッ
ビタン!!←捕まえて床に組伏せる音
女暗「キャア!!痛、こんな乱雑に床に叩きつけられるなんて……あっ、でも、この締め付けられる感じがなんとも…」
俺 「この人がいろんな意味で怖い」
兄貴「フム、一週間でここまで伸びるか。喜べ弟よ。やはりお前にはかなりの素質があるぞ」
俺 「イヤ、俺の話を聞けよ」
兄貴「そこのお前、もうコイツを襲わなくていいぞ」
女暗「へ?もうですか!?そんな、困りますよ!!私、この仕事のために暗殺者を廃業したんですよ!!」
兄貴「む、そうなのか…ならば報酬は弾んでやるし、次の仕事もある程度なら紹介してやれるぞ」
女暗「…報酬は前払いで頂いたので構いません。それで、次の仕事に関してなのですが、弟様の稽古相手兼大総統の護衛兼家付きの侍女としてここで雇っていただけませんか?」
俺 「兄貴、それは断った方が「なんだそんなことでいいのか。ならばようこそ我が家へ。部屋が余っているのは知っているだろう。そのどれかを好きに使うがいい」「有難うございます!!」って、雇うの決まってるし……」
女暗「それでは、本日より侍女としてお世話になります。
大総統、洗濯物とかあったら是非とも私に申し付け下さい!大丈夫です、大総統の下着をちょっと拝借出来れば夜の方も困りま…いえ、なんでもありません。あっ、弟様、お手合わせの時は是非、私を呼んでくださいね。それこそ此方も殺す気で行きますし、殴られたり、蹴られたりしたらそれはそれでイッ…ゲフンゲフン。いえ、なんでもありません。とにかく、手合わせの時は私を呼んでくださいね。
そういう訳でこれから末永くよろしくお願いいたします」
俺 「…兄貴?」
兄貴「なんだ、愚弟よ」
俺 「こういう時こそガツンと一発やろう」
兄貴「フム、お前も中々分かってきたじゃないか。喜ばしいことだ。オイ、お前」
女暗「はい、お呼びでしょうか大総統」
兄貴「この…雌豚がァ!」
ビシィン←兄貴が侍女さんを鞭打つ音
女暗「アヒィン!!もっと…もっとぉ!!」
俺 「…………兄貴が遠いぜ…」
after lesson.おまけ
兄貴「そういえば、俺はお前に前払いなどした記憶はないのだか」
俺 「へっ?そうなの?」
女暗「いえ、確かに確りと頂きました」
兄貴「そうは言われても、何か渡した記憶などまるでないのだか」
女暗「いいえ、あれは罰ゲームについて検討中の時です。
大総統が苦瓜汁の罰ゲームを提案した時に私は思わず言ってしまったんですよ。
『こんなことしたら弟様に嫌われませんか?』って」
兄貴「ああ、そんなこと言っていたな」
女暗「その後に目尻に涙を溜めながら『このような小さな事など後でいくらでも挽回出来る』と震えながら強がる大総統の可愛らしさ!これだけで依頼を受けてよかったと心底思いましたね」
俺 「ウヒャヒャ!!兄貴、そんなことしてたの、マジで可愛いな、ウヒャヒャヒャ!!
って兄貴?」
兄貴「…………(プルプル)」
俺 「あ、兄貴?」
兄貴「こんの、…雌豚がァァア!!」
ビシィン
女暗「アァン!!もっと激しくぅ!!」
俺 「……兄貴ィ」