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オリ主な俺と魔王、兄。  作者: 駄文商工会
本編(兄弟の日常)
2/15

兄弟、登場する

どーも駄文商工会です。最近かいてる朝比奈荘の方は完全SFで、ファンタジー分が足りなくなった為、気分転換に書きました。


そんなものなんですが良ければどーぞ

よう、皆!俺はこの物語の主人公、弟(17)だ。

輝く銀髪は腰まで伸び、両目は宝石のような紅色で、顔立ちは最早神がかった比率で整っている正真正銘のイケメン。

身長もスラリと高く、細すぎず太すぎず程よく付いた筋肉。


こんな完璧な俺には実は秘密がある。


「そう、なにを隠そう俺は転生オリ主なのだ!」


「何をくだらんことをほざいているんだ、弟よ。

とうとう頭でもわいたか?ああ、それは昔からか。

いつもの持病を引き起こすのは構わんが、俺の読書の邪魔をするな。そのうざったい髪、剃り落としてやろうか?」


「スンマセンデシタァ!!」

と、残虐なまでに暴言を吐き散らしたのは俺の双子の兄貴だ。


まるで新月の夜のような黒い髪を肩程まで伸ばし、氷海のように蒼い瞳は睨んだ相手を凍らせてしまうかのような威圧感を放つ。

その顔立ちは中性的で妖艶、男女問わず見とれてしまいそうである。

身長は俺より頭一つ分低く、少し背の高い女性程度だ。


そして、この方も転生者だ。ただし、俺とは比べ物にならんがな。


理由は簡単。






俺→普通に地球で死んだオタク。


兄貴→こことは別の世界で、世界を統一していた大魔王様。






…………な?格が違うだろ?


そんなわけで俺は完全なる転生オリ主になるべく兄貴に色々教わっている。今日は、俺と兄貴のそんな優雅な日常を紹介しよう。


―――――――――――――――――――

lesson1.転生者の見分け方


―12年前―


兄貴「弟よ」


俺 「どうした?兄貴」


兄貴「お前、転生者だろ」


俺 「な!?じゃあ兄貴も!?」


兄貴「ああ、そうだ」


俺 「しっかし、なんで俺が転生者だってわかったんだ?」


兄貴「目だ」


俺 「目?」


兄貴「ああ、そうだ。目だ。お前の目は人間の5歳の割には随分と理的な輝きを持っている」


俺 「いや〜照れるな〜」


兄貴「そして、強欲な下心を孕んでいる」


俺 「…………」

兄貴「そして、決定打となったのが『俺が転生おり主ダァ!!』と叫んでいたのを見たからだな」


俺 「…………」


兄貴「俺の前世でも、そんな事を言いながら力任せに攻めてくる愚者がいたが、皆一人残らず殲滅してやった。

…………まあ、貴様はこの俺と血縁を持つもの。そのはーれむとかいう下らない野望が叶うよう手助けしてやる。有り難くおもえ」


俺 「…………(ガタガタガタガタ)」



―――――――――――――――――――


lesson2.ゴロツキ対応術


俺 「あっ、あんな所で美少女がゴロツキに絡まれてる。

これはフラグを建てるチャンス!!


オイ、そこのアンタ、俺の彼女に何手を出してるんだ?(キリッ」


…………


兄貴「で、ゴロツキにボコボコにされた挙げ句、その美少女にも同情されて、その…なんだ?ふらぐとやらを建てられなかったと」


俺 「…そうなんだよ。しかもゴロツキに顔覚えられちゃって…」


兄貴「たいして実践経験も無いくせに調子にのるからこんなことになるんだ」


俺 「今度街中で顔を見掛けたら容赦なくボコるって…

ウワァァ!!どうしてこうなったんだァ!」


兄貴「五月蝿い喚くな。今度そのゴロツキに会ったら俺に言え。それで事態は丸く収まる」


俺 「本当に?」


兄貴「ああ、当然だ。俺に間違いなど有り得ない」


…………


俺 「なぁ、兄貴?」

兄貴「なんだ愚弟」


俺 「あそこにいるのが、前に話したゴロツキに会ったんだよ」


兄貴「ほぅ、そうか。それは重畳、今日この巡り合わせに感謝だな。

そこの君、ちょっといいかな?」


俺 「お、オイ、兄貴!?」


ゴロ「アァン、なんだって、テメエはあの時の糞餓鬼じゃねぇか。なんだ?またボコボコにされてぇのか?それが嫌なら有り金全部置いてきな!!」


俺 「ヒィッ!?」


兄貴「ほぅ、オイ塵芥、貴様はこの俺を無視しようと言うのか?」


ゴロ「アァン?なんだテメエ…………ってアンタは、イヤあなた様は!!」


兄貴「フム、やっと俺に気付いたか。まあそんな小さなことはどうだっていい。

知能や配慮の足りない貴様に、わざわざ俺が言葉をかけてやる。有り難くおもえ」


ゴロ「ハハァ!!身に余る光栄です」


兄貴「そういえば、先程隣にいる俺の愚弟に恐喝紛いのことを言っているのが聞こえたのだが空耳だろうか」


ゴロ「愚弟って!!

まさか、コイツ「ア゛ア゛?!」イエ、このお方はまさか大総統の弟様なのですか!?」


兄貴「ああ、そうだ。実を言うと以前この街で少女に手を出そうとした愚か者が居たらしくてな。しかしこの街は俺の城下町、愚弟は愚弟なりの優しさで、その愚か者の蛮行を止めようとしたのだが、逆情した愚か者に暴行を加えられたらしいんだ。俺はそんな愚か者をある程度制裁を与える為にソイツを探しているんだが…


…ところで君は何か知らないか?」


ゴロ「アアァァア!?スイマセンデシタァァア!!だから、い、命だけは勘弁して「何言ってるんだ?君に何かするはずがないだろう?」…へっ?」


兄貴「急いで隣町の実家に帰るといい。


…もしかしたら、君の母親と、年の離れた妹が急に倒れてるかも知れないからね」


ゴロ「ウワァァ!?スイマセンデシタァァア!!俺はどうなっても構いません!だから…だから妹とお袋だけは勘弁して下さい!!」


俺 「…………(ガタガタガタガタ)」


兄貴「仕方ない、今回だけだぞ?もうお袋さんを、悲しませるんじゃないぞ」ゴロ「有難うございます!!有難うございます!!」


俺 「なぁ、兄貴?」


兄貴「なんだ愚弟」


俺 「大総統ってなんのこと?」


兄貴「ああ、それか。2年程前にこの国の裏社会にある全組織の8割程を手に入れてからその筋の者達からそう呼ばれるようになっただけだ。

一部の転生した権力者どもは俺のことを『ぶらこん大総統』と呼ぶがな」


俺 「へ、へぇ…そうなんだ」


兄貴「最近、お前のせいで『ぶらこん』と呼ばれる機会が随分増えたんだが…」


俺 「…………マジでスンマセン…」


兄貴「イヤ、謝る必要はない。そんな輩にはこう言い返している。


『真性ぶらこんで何が悪い!』


とな。だいたいドン引きされるぞ」


俺 「兄貴…精神科に行こう…」


兄貴「俺の精神は健全そのものなのだが…まあいい、お前が言うならその、かうんせりんぐとやらを受けようじゃないか」


俺 「兄貴ィ…」

いかがでしたか?次はネタが思い浮かべばなので、いつになるか分かりませんが良ければ見てやってください。

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