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ギブソウル(仮)  作者: AKUE
プロローグ
1/6

VRMMORPG

文字数短めですが、プロローグになります。

「ザッザッザッザッ・・・」


一人の青年が木々が生い茂る幅5m程の道を走っている・・・というには驚きの速さだったが、それは一先ず置いておこう。


青年の前には、木々の間から差込む木漏れ日が揺れ動き、清々しいまでの風景が広がっている。

しかし此処に訪れた人の多くは、嫌悪感や違和感を覚えるだろう。


まず、木々が揺れるのに風が感じられず、木々の中を歩いているのに深い緑の匂いが感じられず、森林の中にいるのにひんやりとした感触もない。

視覚・足音以外何も感じられない・・・まさしく深い森の映像をバックに走っているような感じを受けるだろう。


そう、これはライストーン・オンラオインというVRMMORPGの仮想現実の世界であり、すべて脳内で再生されているデータで作られた世界である。


その中、俺は預けたアイテムを受取るため分身であるキャラアバター【エイト】となって、このデータの世界を1時間ほどひたすら走っている。

目的地は始まりの町の一つマイラット皇国の首都マイラット城下町である。


「はぁ~、いくら広大なMAPが魅力とはいえ、町への移動距離が50Kmもあるのはどうかと思うよ。本当に・・・」

スキル[加速]を使用して時速40キロぐらいで走っていたから残り10Km程度ってところだから、このまま行けば後20分もあれば着くはずだけど・・・・。

いくら本当の体が疲れる事はないとしても、精神的にはかなり疲労がたまる。

まさしく、風景があまり変わらない高速道路の長距離運転をしているみたいな感じだ。


「そもそも転生の聖地ピレネー神殿で待ってくれればこんな苦労もしなくて良いのに、町に移動したから取りに来いとは・・・わが妹ながら酷すぎる。」

「それに費用として転職前の全財産900Mギルを払ってるのに・・・、優しさが足りないと思うのだよ!って愚痴を言っても解決しないか。」


俺にはアイテムを他の人に預けられない理由があり、妹なら我儘させ聞けばこの世界で一番信用がおけるので預けたのだが、我儘のレベルが想定を超えていた。


しかたない、とにかく移動だ!移動!!


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