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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第7話:役割分担

第7話:撃てば癒え、撃てば浄化される


森の奥。


死の気配が、濃い。


「……またアンデッドね」


セレスが眉をひそめる。


「さっきより多いわよ」


ヴァレリアが周囲を見回す。


「問題ない」


エルザが剣を握る。


レオンは、一歩前に出た。


「今回は、違うやり方でいく」


「違うやり方?」


レオンは手を前に出す。


魔力を集める。


「バレットの応用だ」


圧縮。


収束。


だが、今回は違う。


「光だけじゃない」


イメージする。


癒し。


再生。


「ヒールを、弾にする」


放つ。


パシュッ――


光の弾が、セレスに当たる。


「え?」


次の瞬間。


「……っ!?」


疲労が消える。


小さな傷が、塞がる。


「なにこれ!?」


「ヒールバレット」


レオンは淡々と言う。


「撃てば回復する」


沈黙。


「意味わからない!!」


「便利だろ?」


「便利の次元じゃないのよ!!」


ヴァレリアも呆然とする。


「戦いながら回復できるって……」


エルザが低く呟く。


「……戦術が崩壊する」


レオンは頷く。


「だからもう一個」


再び魔力を集める。


今度は――


“浄化”。


穢れを消す力。


「ピュリフィケーション……バレット」


放つ。


アンデッドに命中。


――消えた。


跡形もなく。


「……強すぎる……」


セレスが呟く。


「ホーリーより、さらに上……」


レオンは軽く言う。


「使い分けだな」


・ホーリーバレット → 対アンデッド攻撃

・ヒールバレット → 回復

・ピュリフィケーションバレット → 完全浄化


「全部、弾にすればいい」


沈黙。


「……教えて」


三人が同時に言った。


レオンは頷く。


「いいぞ」


修行開始


「まずはヒールバレットだ」


セレスが集中する。


「ヒールを……圧縮……」


崩れる。


「無理ぃ!!」


「雑だな」


レオンが手を取る。


魔力を流す。


「こうだ」


「……っ!」


感覚が繋がる。


再挑戦。


放つ。


パシュッ


「……できた……」


セレスの顔が、ゆっくりと綻ぶ。


「できた……!」


次はヴァレリア。


「商売より難しいわね……」


だが――


成功。


エルザ。


一発成功。


「……なるほど」


「飲み込み早いな」


「騎士だからな」


そのやり取りに、セレスが頬を膨らませる。


「私は苦労したんだけど!?」


「根性論だったな」


「うるさい!!」


だが、その顔は嬉しそうだった。


実戦


アンデッドの群れが押し寄せる。


「来るわよ!」


「いいな」


「だからよくないって!!」


だが、もう恐れはない。


「行くぞ」


レオンが撃つ。


ホーリーバレット。


セレスが撃つ。


ヒールバレット。


ヴァレリアが撃つ。


ピュリフィケーションバレット。


エルザが斬る。


光を纏った剣。


連携。


「前出る!」


「援護する!」


「回復いくわ!」


「任せろ!」


完全な連携。


敵が近づく前に削る。


近づいてきたら斬る。


被弾したら即回復。


穢れは即浄化。


“隙がない”。


数分後。


アンデッドは――全滅した。


静寂。


「……やばいわね、これ」


セレスが笑う。


「無敵じゃない?」


ヴァレリアが笑う。


「……戦争でも勝てるな」


エルザが呟く。


レオンは一言。


「まだだな」


三人が同時に見る。


「え?」


レオンは少し考えて――


「もっと強くなる」


その目は、本気だった。


三人は理解する。


(この人……)


(本当に止まらない)


そして同時に――


(だから、ついていく)

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