表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/44

第6話:連携の始まり

第6話:加速する身体、暴走する強さ


森の深部。


空気が変わっていた。


「……昨日とは別の場所みたいね」


セレスが呟く。


「気配が濃い……魔物の密度が違う」


「ちょうどいい」


レオンは軽く肩を回す。


「またそれ言うのね……」


ヴァレリアが苦笑する。


エルザは剣を構えたまま、静かに言う。


「……来る」


次の瞬間。


地面が揺れた。


ズンッ!!


現れたのは――


大型の魔物。


筋肉の塊のような体躯。

圧倒的な膂力を感じさせる。


「……強い」


エルザが低く呟く。


「いいな」


レオンが前に出る。


魔物が突進。


地面を抉る勢い。


レオンは、迎え撃つ。


剣と爪が激突。


ドゴォンッ!!


衝撃が爆ぜる。


「……っ!」


レオンの身体が、わずかに押される。


その瞬間。


(……力負け……?)


初めてだった。


「……なるほどな」


レオンは笑う。


「足りないのは“力”か」


その瞬間。


身体の奥で――


また“何か”が目覚める。


ドクンッ!!


魔力が、筋肉に流れ込む。


「……これだ」


握る。


空気が軋む。


「身体強化――アクセル」


踏み込む。


“消えた”。


次の瞬間。


ズドンッ!!


拳が、魔物の胴体にめり込む。


骨が砕ける音。


そのまま――


吹き飛んだ。


木々をなぎ倒しながら、数十メートル先へ。


沈黙。


「……は?」


セレスが固まる。


「今の……何?」


ヴァレリアも呆然。


エルザだけが、目を見開いたまま呟く。


「……速すぎる……」


レオンは手を開いて閉じる。


「……いいな、これ」


筋肉に魔力を流すだけ。


それだけで――


“別次元”。


「お前らもやれ」


「え?」


「身体に魔力流すだけだ」


「いや、それが難しいのよ!!」


セレスが叫びながらも試す。


魔力を――全身へ。


「……っ!」


身体が軽い。


「……え?」


一歩踏み出す。


速い。


「ちょっと待って何これ!?」


ヴァレリアも試す。


「うそでしょ……」


一瞬で習得。


エルザは、静かにやった。


そして――


消えた。


次の瞬間。


魔物の首が飛ぶ。


「……なるほど」


エルザが呟く。


「これは……戦いが変わる」


レオンは頷く。


「だろ?」


その瞬間。


周囲の魔物が一斉に動く。


数。


数。


数。


「……囲まれたわね」


「いいな」


「よくないでしょ!!」


だが――


四人は、もう恐れていなかった。


「バレットは使うな」


レオンが言う。


「え?」


「試すぞ」


笑う。


「アクセルだけで、全部倒す」


沈黙。


そして――


「……やってやるわよ」


セレスが笑う。


「面白そうじゃない」


ヴァレリアが笑う。


「望むところだ」


エルザが剣を構える。


「行くぞ」


次の瞬間。


四人が“消えた”。


森が揺れる。


衝撃音。


ズドンッ!!

バキンッ!!

ドゴォンッ!!


魔物が次々と吹き飛ぶ。


斬られる。


砕かれる。


速すぎて見えない。


ただ結果だけが残る。


数分後。


静寂。


魔物は――


一体も残っていなかった。


「……はぁ……」


セレスが息を吐く。


「……楽しい……」


ヴァレリアが笑う。


「……これは、戦争が変わるな」


エルザが呟く。


レオンは頷く。


「まだいけるな」


その一言で。


三人は、確信した。


(この人……)


(止まらない)


(どこまでも強くなる)


そして――


「ねえ、レオン」


セレスが笑う。


「もっと強くなれる?」


レオンは即答する。


「当たり前だろ」


その言葉で。


三人の目が、完全に変わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ