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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第24話:世界に敵認定された

第24話:仕組まれた悪意


森の朝。


空気は、まだ重かった。


「……気配、消えてるわね」


ヴァレリアが周囲を見回す。


「嵐の前の静けさ、ってやつかしら」


セレスが呟く。


エルザが剣を握る。


「……油断するな」


ミレイユが地面を見つめる。


「……何か、変」


レオンは一言。


「来るな」


侵入


次の瞬間。


ドォンッ!!


爆音。


地面が爆ぜる。


「なに!?」


煙の中から現れる影。


複数。


そして――


「……王都騎士団」


エルザが呟く。


前回の騎士団とは違う。


装備。


数。


そして――


“殺気”。


中央の男が言う。


「発見した」


「危険指定対象」


視線が、レオンへ。


「……排除する」


沈黙。


「……は?」


セレスが固まる。


「ちょっと待って」


ヴァレリアが前に出る。


「何の話?」


男は冷たく言う。


「王都より通達」


「この男は――」


一拍。


「“禁忌指定”だ」


沈黙。


評価反転


「……禁忌?」


セレスの声が震える。


「どういうことよ」


男が続ける。


「異常な魔力」


「異常な戦闘能力」


「多数の魔物殲滅」


「王都への脅威と判断」


沈黙。


「……は?」


ヴァレリアが呟く。


「助けてきたのに?」


エルザが低く言う。


「……誤認だ」


だが。


男は首を振る。


「証拠はある」


手を上げる。


魔法展開。


映像。


そこには――


レオンが魔物を殲滅する姿。


圧倒的な力。


だが。


切り取られている。


“人を助けた場面はない”。


沈黙。


「……ふざけてる」


セレスが呟く。


「都合いいとこだけ……」


ミレイユが震える声で言う。


「……操作されてる」


崩壊の兆し


男が剣を抜く。


「最後通告だ」


「その男を引き渡せ」


沈黙。


空気が凍る。


セレスが一歩前に出る。


「断る」


ヴァレリアも。


「ありえないわ」


エルザが剣を構える。


「……命令違反になるぞ」


ミレイユが静かに言う。


「……でも、渡さない」


沈黙。


決断


レオンは一言。


「……いい」


全員が振り向く。


「え?」


「俺が行けば済む話だろ」


沈黙。


「ふざけないで!!」


セレスが叫ぶ。


「なんでそうなるのよ!!」


ヴァレリアも詰め寄る。


「バカなの!?」


エルザが低く言う。


「……それは最悪の選択だ」


ミレイユが震える声で言う。


「……戻ってこれない」


沈黙。


レオンは淡々と言う。


「お前らは無事だ」


その一言。


空気が壊れる。


感情の爆発


「……それ、違う」


セレスの声。


震えている。


「違うのよ……」


「一緒にいるって決めたでしょ……」


ヴァレリアが言う。


「勝手に決めないで」


エルザが一言。


「……命令だ」


レオンを見る。


「離れるな」


ミレイユが小さく言う。


「……置いていかないで」


沈黙。


その瞬間


男が言う。


「時間切れだ」


剣を振る。


「排除する」


戦闘開始


一斉に動く。


だが――


連携が乱れる。


「待って!」


「先に動くな!」


「回復!」


「違う!」


崩れる。


完全に。


どん底


騎士団の連携が刺さる。


ドゴォンッ!!


セレスが吹き飛ぶ。


「きゃあっ!」


ヴァレリアが遅れる。


エルザが分断される。


ミレイユが対応しきれない。


レオンが前に出る。


だが――


「……遅い」


集中できない。


判断が鈍る。


(……まずいな)


初めて。


明確に。


“崩れた”。


そして


男が剣を構える。


「終わりだ」


レオンに向けて。


振り下ろす。


その瞬間。


「やめて!!」


セレスの叫び。


光。


衝撃。


――――

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