第21話:一人で戦う理由
第21話:一人で行く理由
朝。
森は静かだった。
「……レオン?」
セレスが目を覚ます。
いない。
建屋の中にも、外にも。
「……あれ?」
ヴァレリアも出てくる。
「いないわね」
エルザが周囲を確認する。
「……気配がない」
ミレイユが地面を見る。
「足跡……一人で出てる」
沈黙。
「……単独行動?」
レオン側
森のさらに奥。
レオンは一人で歩いていた。
「……やっぱりな」
気配。
強い。
昨日よりもさらに濃い。
(あいつら連れてきたら面倒だな)
理由は単純だった。
・巻き込みたくない
・もっと試したい
・限界を見たい
「一人の方が早い」
ヒロイン側
「……何考えてるのよ」
セレスが苛立つ。
「勝手すぎるでしょ」
ヴァレリアが腕を組む。
「……でも」
エルザが言う。
「強い敵だと判断したのだろう」
ミレイユが呟く。
「……私たちを守るため」
沈黙。
「……それが一番ムカつく」
セレスが言う。
「一人で全部やろうとするところ」
遭遇
レオンの前に現れる。
影。
巨大。
人型。
だが――
異質。
「……こいつか」
黒い鎧。
歪んだ形。
“完全上位種”。
「……いいな」
開戦
瞬間。
消える。
ドゴォンッ!!
衝突。
重い。
(……強い)
今までで最強。
だが――
「いける」
アクセル。
加速。
連撃。
だが――
「……っ」
止められる。
反撃。
ドゴォンッ!!
吹き飛ぶ。
「……いいな」
笑う。
限界
立ち上がる。
魔力吸収。
流す。
だが――
「……足りないか」
押される。
明確に。
「……久しぶりだな」
追い詰められる感覚。
(これだ)
心臓が鳴る。
ドクンッ!!
一方その頃
「……行くわよ」
セレスが立つ。
「止めに行く」
「同感ね」
ヴァレリア。
エルザが頷く。
「……放置はできん」
ミレイユが一言。
「位置、特定する」
魔力探知。
「……いた」
全員、同時に飛ぶ。
極限
レオン。
膝をつく。
「……いいな」
笑う。
だが。
「まだ足りない」
敵が迫る。
一撃。
その瞬間。
「レオン!!」
声。
振り向く。
四人。
飛んでくる。
沈黙。
「……来たか」
セレスが叫ぶ。
「バカ!!」
ヴァレリアも。
「一人で何やってんのよ!!」
エルザが前に出る。
「ここからは全員だ」
ミレイユが構える。
「戦力、再構築」
レオンは立ち上がる。
「……いいな」
笑う。
「じゃあ、やるか」




