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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第19話:さらに強い敵

第19話:揺れる距離と、忍び寄る影


翌朝。


氷の建屋の外。


レオンはすでに起きていた。


竈に火を入れる。


「……火、か」


昨日のことを思い出す。


(イメージ……)


熱。


燃焼。


拡がり。


その瞬間。


ボッ


火が灯る。


「……できたな」


火魔法、覚醒。


「やっぱりな」



肉を焼く。


パンを温める。


卵を割る。


ジュウウウ……


香りが広がる。


「……ずるい……」


後ろから声。


振り向くと――


セレス。


寝起き。


「いい匂いで起きたんだけど……」


「食うか?」


「食べる」


即答。


続いて。


ヴァレリア。


エルザ。


ミレイユ。


全員集合。


朝食


「……幸せ……」


セレスが呟く。


「これ毎日食べたい……」


ヴァレリアが頷く。


「生活レベルがおかしい」


エルザが静かに食べる。


「……悪くない」


ミレイユが一言。


「……もう戻れない」


変化


食後。


セレスが言う。


「ねえレオン」


「なんだ?」


「今日、私と訓練して」


沈黙。


「ずるい」


ヴァレリアが即反応。


「私も」


「順番だな」


エルザ。


「……私も必要」


ミレイユ。


沈黙。


レオン。


「全員でやればいいだろ」


全員。


「「「「違う!!」」」」


火種


空気が変わる。


セレス。


「ちゃんと一人ずつ見て」


ヴァレリア。


「平等にね?」


エルザ。


「優先順位は必要だ」


ミレイユ。


「効率的に配分すべき」


沈黙。


レオン。


「めんどくさいな」


「「「「めんどくさくない!!」」」」


訓練


結局。


全員でやることになった。


だが――


距離が近い。


妙に。


セレスが寄る。


「ここ、こうでしょ?」


ヴァレリアも寄る。


「違うわ、こうよ」


エルザが間に入る。


「剣はこう使う」


ミレイユが後ろから。


「魔力の流れは――」


レオン。


「近い」


全員。


「「「「近くない」」」」


その時


レオンの表情が変わる。


「……来る」


沈黙。


全員が察する。


「敵?」


「いや」


レオンの視線が遠くを見る。


「人間だ」


接近


気配。


複数。


強い。


「……ただの人間じゃないわね」


セレスが言う。


「装備、整ってる」


ヴァレリア。


エルザが低く言う。


「……騎士団レベルだ」


ミレイユが呟く。


「……追ってきた?」


レオンは一言。


「知らん」


だが。


目は鋭い。


対峙


森の向こうから現れる。


五人。


統一された装備。


洗練された動き。


中央の男が言う。


「……見つけたぞ」


視線が、レオンへ。


「異常な魔力反応」


「貴様だな」


沈黙。


セレスが小さく言う。


「……めんどくさいの来たわね」


ヴァレリアが笑う。


「でもちょうどいいかも」


エルザが剣を構える。


「……試すか」


ミレイユが静かに言う。


「……新戦力」


レオンは一言。


「来るなら来い」


その瞬間。


空気が張り詰める。


不穏


男が笑う。


「……いいだろう」


「その力、確かめさせてもらう」


剣を抜く。


周囲も構える。


完全な戦闘態勢。


そして


セレスが小さく呟く。


「……ねえ」


「なんだ?」


「これ、ちょっと楽しくない?」


沈黙。


レオンは笑う。


「いいな」

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