表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/44

第18話:強制介入

第18話:作って、食べて、落とされる


森の一角。


戦いの余韻が、まだ残っていた。


「……で?」


セレスが腕を組む。


「これからどうするの?」


レオンは一言。


「拠点作る」


沈黙。


「……は?」


拠点作成


レオンが地面に手をかざす。


土魔法。


ゴゴゴゴ……


地面が盛り上がる。


「ちょっと待って」


ヴァレリアが引く。


「スケールおかしくない?」


建物が、できる。


壁。


柱。


屋根。


「……家?」


「いや」


レオンは続ける。


水魔法。


空気が冷える。


「……氷?」


建物が、透明に変わる。


氷の建屋。


さらにもう一つ。


二棟。


「……完成」


沈黙。


「……何これ……」


セレスが呟く。


「一瞬で家建てたわよね?」


エルザが低く言う。


「……城でもいけるな」


ミレイユが震える。


「……設計とか概念壊れてる」


内装


レオンは続ける。


土魔法。


ベッド。


机。


椅子。


整然と配置。


さらに――


アイテムボックス。


マットレス。


シーツ。


毛布。


セット。


「……これで寝れる」


沈黙。


「……完璧じゃない」


ヴァレリアが呟く。


「宿いらないわね」


セレスが言う。


「もう冒険者じゃないわよこれ」


料理


レオンは外に出る。


「飯作る」


全員が反応する。


「待ってました」


調理開始


風魔法。


魔物を解体。


皮、肉、骨、魔石。


綺麗に分ける。


「……早すぎる」


ミレイユが呆然。


土魔法。


竈を作る。


石板。


焼き台。


「セレス、火」


「任せて」


火魔法。


着火。


ジュウウウ……


肉が焼ける。


香りが広がる。


「……やばい……」


ヴァレリアが呟く。


水魔法。


氷のジョッキ。


エールを注ぐ。


「……完璧」


実食


「食え」


一口。


沈黙。


「……なにこれ」


セレスが固まる。


「……美味しすぎる」


ヴァレリアが目を見開く。


「……これは……」


エルザが止まる。


「……負けた」


ミレイユが呟く。


「……料理に……」


崩壊


「レオン」


セレスが近づく。


「これ毎日食べれる?」


「作ればな」


「……結婚したい」


「早い」


ヴァレリアも来る。


「私も」


「だから早いって」


エルザが一言。


「……嫁に来るか」


「お前もか」


ミレイユが静かに言う。


「……もう逃げられないわね」


沈黙。


完全落ち


四人の視線が集まる。


レオンへ。


「……なんだ」


セレスが言う。


「責任取ってね」


「何の」


「全部」


沈黙。


「重い」


だが。


誰も冗談ではなかった。



二つの建屋。


一つにレオン。


もう一つに四人。


「……ねえ」


セレスが呟く。


「これさ」


「完全に落ちてるわよね、私たち」


ヴァレリアが笑う。


「今さらでしょ」


エルザが一言。


「……問題ない」


ミレイユが小さく言う。


「……むしろ、遅いくらい」


沈黙。


そして――


「……でも」


セレスが笑う。


「まだ、落としきれてないわよね」


四人の視線が揃う。


「……そうね」


「……勝負だな」


「……面白い」


「……負けない」


一方その頃


レオン。


一人。


「……静かだな」


何も知らない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ