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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第17話:歪み始める関係

第17話:空を制する者たち


翌朝。


森の空気は、妙だった。


「……静かすぎる」


エルザが呟く。


「鳥がいないわね」


ヴァレリアが空を見上げる。


セレスが眉をひそめる。


「……嫌な予感しかしない」


レオンは一言。


「来るな」


その瞬間。


ブゥゥゥゥゥン……


空が、鳴る。


「……え?」


見上げる。


黒い影。


無数。


「……バッタ……?」


だが――


デカい。


異常に。


「ちょっと待って……」


セレスの声が震える。


「……これ、群れよ」


ヴァレリアが呟く。


「しかも……数が……」


空が埋まる。


「……万単位じゃない」


エルザが低く言う。


「……災害だ」


蝗害


群れが降りてくる。


地面が揺れる。


木々が食われる。


「やばいわよこれ!!」


「迎え撃つぞ」


レオンが前に出る。


だが。


見上げる。


「……届かないな」


空。


高すぎる。


その瞬間。


(……飛べばいい)


ドクンッ!!


覚醒。


風。


身体を包む。


「……これだ」


レオンが浮く。


「……え?」


セレスが固まる。


「浮いてる!?」


「レビテーション」


次の瞬間。


レオンが空へ。


一直線。


「やるぞ」


ホーリーバレット。


連射。


空中で爆ぜる。


バッタが次々と落ちる。


「……あれズルい!!」


「私もやる!!」


セレスが集中。


浮く。


「できた!!」


ヴァレリアも。


エルザも。


ミレイユも。


全員、飛ぶ。


空中戦


五人が空に上がる。


「行くわよ!!」


「援護する!」


「落とす!」


「任せて!」


バレットの嵐。


ホーリー。


ヒール。


ピュリフィケーション。


次々と撃つ。


バッタが落ちる。


だが――


多い。


「キリがない!!」


セレスが叫ぶ。


レオンが言う。


「まとめてやる」


魔力吸収。


空気ごと吸う。


バッタの動きが鈍る。


「今だ!!」


全員同時。


最大出力。


ドォォォォンッ!!


空が、消し飛ぶ。


一帯の群れが――消滅。


沈黙。


だが――


まだ来る。


「……終わらないわね」


レオンは一言。


「なら」


笑う。


「全部やる」


殲滅


数十分。


撃ち続ける。


斬り続ける。


落とし続ける。


やがて――


空が、晴れる。


静寂。


「……終わった……?」


セレスが呟く。


「……全部、落としたわね」


ヴァレリアが息を吐く。


エルザが剣を収める。


「……災害を止めたな」


ミレイユが呟く。


「……これ、人間のやることじゃない」


レオンは一言。


「まだいけるな」


全員。


「「「「もういいってそれ!!」」」」


変化


その瞬間。


全員の身体が、熱を帯びる。


「……なにこれ……」


魔力が――


膨れ上がる。


「……増えてる……?」


セレスが震える。


「……桁が違う……!」


ヴァレリアも驚く。


エルザが低く言う。


「……十倍以上だ」


ミレイユが呟く。


「……ありえない……」


レオンは一言。


「やっぱりな」


全員。


「「「「やっぱりなの!?」」」」


確信


セレスが言う。


「これ……」


「大規模に倒すと、跳ねる……?」


レオンは頷く。


「条件の一つだな」


・倒す

・負ける

・魔法を使う

・人を助ける


そして――


「“大量に倒す”」


沈黙。


ヴァレリアが笑う。


「……どんどんおかしくなるわね」


エルザが一言。


「……だが、悪くない」


ミレイユが小さく笑う。


「……楽しいわね」


レオンは空を見上げる。


「次はどこ行くか」

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