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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第14話:変化の兆し

第14話:見下ろす者と、壊れかけの命


廃都最奥。


その“奥”。


静かだった。


「……さっきまでと違う」


セレスが呟く。


「気配が一つだけ……でも――」


ヴァレリアが息を呑む。


「……重い」


エルザが低く言う。


レオンは、一歩前へ。


「いるな」


その瞬間。


ズ……ン……


“それ”は現れた。


黒いローブ。


細い体躯。


だが――


圧倒的な存在感。


「……リッチ……?」


セレスが呟く。


だが。


「違う」


エルザが即答する。


「……格が違う」


その存在は、ゆっくりと顔を上げた。


空洞の目。


そして――


「……侵入者か」


喋った。


沈黙。


「……喋った……?」


ヴァレリアが固まる。


「上位どころじゃないわ……」


セレスの声が震える。


レオンは、ただ一言。


「いいな」


「もうそれいいって!!」


開戦


リッチが手を上げる。


その瞬間。


空間が歪む。


「来る!!」


無数の魔法陣。


同時展開。


「……っ!!」


ドォォォンッ!!!


爆発。


四人を飲み込む。


「ぐっ……!」


マジックアーマーで耐える。


だが――


「……重い……!」


セレスが膝をつく。


「さっきの比じゃない……!」


エルザも歯を食いしばる。


「……防ぎきれん……!」


レオンは立つ。


「……面白い」


その瞬間。


リッチが消える。


「……っ!?」


背後。


杖。


ズドンッ!!


直撃。


レオンが吹き飛ぶ。


「レオン!!」


ヒールバレット。


回復。


だが――


「……削りが速い……!」


ヴァレリアが焦る。


「回復が追いつかない!」


力の差


レオンが立ち上がる。


アクセル。


突っ込む。


拳。


当たる。


だが――


「……軽い」


効いている。


だが、浅い。


リッチが笑う。


「その程度か」


次の瞬間。


重力が変わる。


「……っ!?」


身体が押し潰される。


「なにこれ……!」


セレスが叫ぶ。


「魔法……じゃない……!」


エルザが膝をつく。


「……支配……系か……!」


レオンは歯を食いしばる。


(……強い)


今までで、明確に上。


だが――


「だからいい」


その瞬間。


魔力吸収、最大。


空間ごと吸う。


だが。


「……遅い」


リッチが手を振る。


吸収が弾かれる。


「……っ」


初めての“拒絶”。


沈黙。


その時


「……やめて……」


かすれた声。


全員が振り向く。


瓦礫の奥。


倒れている女性。


血まみれ。


瀕死。


「……人が……!」


セレスが叫ぶ。


「こんなところに……!」


レオンは一瞬で動く。


ヒール。


光が包む。


傷が、塞がる。


女性が、ゆっくり目を開ける。


「……あなた……」


その視線が、レオンを捉える。


そして――


「……その魔力……」


驚愕。


「……ありえない……」


その時。


リッチが動く。


「余所見とは、余裕だな」


魔法が放たれる。


レオンが前に出る。


受ける。


ドォンッ!!


耐える。


だが――


「……まだ足りないか」


レオンが呟く。


女性が震える声で言う。


「……あいつ……」


「普通じゃ勝てない……」


「……仕組みを……壊さないと……」


沈黙。


レオンが振り向く。


「……仕組み?」


女性は、かすかに頷く。


「……魔力の……核……」


その言葉で。


レオンの目が変わる。

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