表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/44

第13話:共闘の形

第13話:蹂躙――止まらない四人


廃都の最奥。


そこは――


“穴”だった。


地面が崩れ、巨大な空洞が広がっている。


黒い霧が渦を巻き、魔力が濃縮されていた。


「……これ、完全に異常地帯ね」


セレスが低く呟く。


「商売なら絶対に近づかない場所ね」


ヴァレリアが苦笑する。


エルザは剣を構えたまま言う。


「……だが、来る」


レオンは一言。


「まとめて来い」


その瞬間。


ズズズズズ……


闇が動く。


一体。


二体。


三体。


いや――


十体以上。


すべてが“上位種”。


「……は?」


セレスが固まる。


「ちょっと待って、多すぎない!?」


「……普通は撤退だな」


エルザが冷静に言う。


「どうする?」


ヴァレリアが聞く。


レオンは、笑った。


「ちょうどいい」


「だからよくないって!!」


だが。


四人は、もう分かっていた。


“負けない”。


「行くぞ」


開戦


上位種が一斉に動く。


速い。


重い。


強い。


だが――


四人の方が速い。


「アクセル!!」


消える。


衝突。


ドゴォンッ!!


レオンが一体を吹き飛ばす。


エルザが斬る。


首が飛ぶ。


セレスが撃つ。


ホーリーバレット。


消滅。


ヴァレリアが浄化。


ピュリフィケーション。


残滓すら残さない。


「いける!!」


セレスが叫ぶ。


「余裕ね!!」


ヴァレリアが笑う。


「押し切る!」


エルザが突っ込む。


だが――


数が多い。


囲まれる。


「来るわよ!!」


四方向から同時攻撃。


その瞬間。


「任せろ」


レオンが前に出る。


魔力吸収。


空気が歪む。


魔力が流れ込む。


「全部、もらう」


一気に吸う。


上位種の動きが鈍る。


「今だ!!」


三人が動く。


斬る。


撃つ。


浄化する。


一体。


二体。


三体。


消えていく。


「……すごい……」


セレスが呟く。


「完全に制圧してる……」


ヴァレリアが息を吐く。


エルザが低く言う。


「……戦いになっていない」


レオンは一言。


「まだいるな」


沈黙。


「……え?」


その瞬間。


ドォンッ!!


地面が爆ぜる。


現れた。


“別格”。


巨大。


濃密。


圧倒的な魔力。


「……あれは……」


セレスの声が震える。


「……さっきまでのとは違う……」


エルザが構える。


「……ボス個体」


ヴァレリアが呟く。


「さすがに、これは――」


レオンは一歩前に出る。


「いいな」


「もういいってそれ!!」


だが。


全員、笑っていた。


最終戦


ボスが動く。


速い。


今までで一番速い。


だが――


「遅い」


レオンが消える。


背後。


拳。


ズドンッ!!


巨体が揺れる。


だが――


「……耐えるか」


効いている。


だが、倒れない。


「なら」


魔力吸収、最大。


全力。


空間ごと吸う。


「……いける」


魔力が満ちる。


限界突破。


「全員、合わせろ」


三人が頷く。


「行くわよ!」


「任せて!」


「一撃で決める!」


レオンが構える。


最大出力。


「ホーリーバレット」


三人も撃つ。


四発同時。


融合。


「「「撃て!!!」」」


ドォォォォンッ!!!!


光が、全てを飲み込む。


沈黙。


そして――


ボスが、消えた。


完全消滅。


静寂。


「……終わった……」


セレスが呟く。


「……やばいわね、これ」


ヴァレリアが笑う。


「……ここまで来ると恐ろしいな」


エルザが言う。


レオンは一言。


「まだいけるな」


三人同時。


「「「どこまで行くのよ!!」」」


だが――


その顔は、全員笑っていた。


その時


レオンが、ふと立ち止まる。


「……終わってないな」


沈黙。


「え?」


視線の先。


空洞の奥。


“さらに深い闇”。


そこから――


何かが、こちらを見ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ