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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第10話:次の段階へ

第10話:通じない剣、届かない力


廃都の最深部。


空気が――重い。


「……ここ、さっきまでと別世界よ」


セレスが低く呟く。


崩れた石造りの広間。


その中心に――


「……いるな」


レオンの視線の先。


三つの“気配”。


ズン……


現れた。


黒い鎧の騎士。


首のない騎士。


そして――


ローブを纏った骸骨。


「……デスナイト……」


エルザが呟く。


「……デュラハン……」


ヴァレリアが息を呑む。


セレスの声が震える。


「……リッチ……」


沈黙。


「……三体同時とか、聞いてないわよ……」


だが、レオンは一歩前に出る。


「いいな」


「よくないでしょ!!」


その瞬間。


三体が同時に動いた。


速い。


デスナイトが突進。


デュラハンが横薙ぎ。


リッチが魔法詠唱。


「散開!!」


エルザが叫ぶ。


四人が分かれる。


レオンがデスナイトを受ける。


ガキィンッ!!


重い。


(……強い)


だが――


「いける」


アクセル。


加速。


一閃。


……止まる。


「……は?」


斬れている。


だが――


“浅い”。


デスナイトが反撃。


ドゴォンッ!!


レオンが吹き飛ぶ。


「レオン!!」


セレスがヒールバレット。


回復。


「……効いてる」


だが、違和感。


(硬い……)


一方。


エルザ vs デュラハン。


高速の斬撃戦。


「くっ……!」


押されている。


剣技は互角。


だが――


“重さ”が違う。


弾かれる。


「……通じない……!」


ヴァレリアが援護。


ピュリフィケーションバレット。


直撃。


……効いている。


だが。


「……削りきれない……!」


そして――


リッチ。


詠唱完了。


「来るわ!!」


巨大な闇の魔法。


ドォンッ!!


爆発。


全員が吹き飛ぶ。


「……っ!!」


マジックアーマーで耐える。


だが――


「重い……!」


セレスが膝をつく。


「回復……間に合わない……!」


状況。


最悪。


レオンが立ち上がる。


「……なるほどな」


理解する。


「今までと違う」


圧倒的な個体。


数ではなく、“質”。


「いいな」


それでも笑う。


だが――


デスナイトの一撃。


ドゴォンッ!!


直撃。


吹き飛ぶ。


今度は――


「……っ」


ダメージが残る。


「レオン!!」


ヒールバレット。


回復。


だが。


「……追いつかない……」


セレスの声が震える。


エルザも押される。


ヴァレリアも消耗。


リッチの魔法が再び来る。


「やばい!!」


その瞬間。


レオンは――


“気づく”。


(……力が足りない)


(速さも、防御も……足りない)


(もっと――)


ドクンッ


心臓が鳴る。


(もっと強くなれ)


(もっと――)


その瞬間。


身体の奥で、何かが“弾けた”。


だが――


リッチの魔法が迫る。


デスナイトが踏み込む。


デュラハンが斬る。


三方向同時。


「レオン!!」


セレスの叫び。


その瞬間。


レオンの視界が、白く染まる。


「……まだだ」


呟く。


「こんなもんじゃ、終わらねえ」


だが――


衝撃。


光。


爆音。


そして――


視界が、途切れた。

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