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世界に観測されていた俺たち、最強の影がその仕組みごと壊しました  作者: 慈架太子


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第1話:すべてはここから

■第1話:見られている


違和感は、最初からあった。


同じ敵を倒しているのに、

同じ場所に立っているのに、

“何かがズレている”。


「……また、同じか」


俺は剣を振り下ろす。


目の前の魔物が、崩れる。


だが。


次の瞬間には、また同じ位置にいる。


時間が巻き戻ったように。


「……おかしいだろ」


周囲を見る。


仲間はいない。


最初からいなかったかのように。


記憶が、曖昧になる。


「なんだよ、これ……」


その時だった。


背後で、声がした。


「ようやく気づきましたか」


振り返る。


そこにいたのは、一人の女。


黒い髪。


落ち着いた目。


年上だと、すぐに分かる。


だが――


“普通じゃない”。


「……誰だ」


女は、わずかに微笑む。


「シオンと申します」


一歩、近づく。


「あなたは今、“観測されています”」


意味が分からない。


だが。


直感だけが言う。


“これが答えだ”と。


「……何言ってんだ」


シオンは、静かに続ける。


「見られている限り、世界は繰り返されます」


一拍。


「壊れないように」


空気が、冷える。


「……じゃあ」


俺は言う。


「どうすればいい」


シオンは、少しだけ楽しそうに笑った。


「簡単です」


その足元。


影が、ゆっくりと広がる。


「見ている側を、壊せばいい」


その瞬間。


世界が、歪んだ。

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