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第6話 叛逆のスーパーヒーロー誕生

この辺りから徐々にリブート前と話が変わってきます。

 自宅 翌日PM1:30


 貴音は一目になるべくつかぬ様に帰宅。病院から電話してもらったので起きているとは思うとドアノブは引けた。


「ただいま!貴音だよっ!写真と動画は見たと思うけどこんな感じになっちゃった!服は少しボロいけど......てか、なんで来てくれなかったのっ!」


 玄関でいつもとは違う女の声で家族に呼びかける貴音。ここで初めて家族と対面する。


「「「おかえり」」なさい」


 久しぶりの帰宅に家族全員が玄関まで来てくれた。


「いやー!本当に誰だお前って感じだな!行けなかったのは悪かった、こっちにも警察が来ていたんだ。もし大胆な成り変わりだったら困るからだろう」


 そう笑いながら言うおっさんは貴音の父の時克(ときかつ)だ。


「今気づいたけど口元のほくろと泣きぼくろは変わらないのねぇ〜。取り敢えず、元気そうで良かったわ」


 そう変な視点で変化してないところに気づく母の珠江(たまえ)


「......まあ雰囲気はあまり変わらないね、黙っていた方が良いんじゃ無い?まあ寝るから......あ、あとZ見たら?すごい事になっているよ」


 そう無愛想に話すがわざわざ来てくれる可愛い弟の奏音(かなた)。やはり、家族に会うと安心するなと貴音は思っていたがZが気になり始めた。そしたら父が言う。

 

「貴音!お前派手に暴れたなぁ!さながら映画のワンシーンじゃないか。あとやばいぞ、警察と病院の関係者がお前の身元と姿をリークして、この人物はノーベル平和賞の英雄の貴音だってZにポストされていたぞ!美女の見た目で両性化、だがミノタウロスと殴り合う強靭な肉体を持つヒーローってな感じの文章と、お前が牛と殴り合いしている動画が回ってる。あ!あとこれ」


 そう父が言うと貴音にスマホを渡すが修理に出した自分の物では無い為に困惑する。


「ん?これ私の?修理に出したのは?てか、やっぱり盗撮されていたんだ......」


「お前のスマホは金がなくて古かっただろ?だから最新機種にデータ引き継ぎして来た。まあ、退院祝いのプレゼントだ、受け取れ。ネットではもうお前の情報は出尽くしているが、お前本人からの声明が無いからお祭り騒ぎだ。まあZの引き継ぎもしてあるから自分のアカウントで見てみろ」


「わかった!携帯ありがとう!」

 

(えーっと、取り敢えず確認だ。いいね誤爆しない様にトレンドを見てみるか......うわぁ......日本って感じ......でも一位と六位の言葉知らないな?)


トレンドランキング

 

1 メテオブレイカー

2 牛

3 貴音

4薬師寺首相

5ミノタウロス

6パイオニア

7警察署の婦警

8九条さん

9 #ち⚪︎ぽ見せろ梶原貴音

10 #ま⚪︎こ見せろ梶原貴音


「はぁ......クソSNSは、まあいつも通りかな......このポストはノーベル平和賞の貴音が両性に......写真4枚上手い事撮ったなぁ......てかパイオニアってなんだ............人類初の能力者?あーあの王国の姫がかぁ......」

 

 盗撮と人類初のミーティアンに感心している貴音は他のポストも確認し続けようとするが、そのポストの返信にも色々と書いてあった。


「えーっと、警察署にて婦警と浮遊する青髪の女が牛の化け物と戦闘。互いに名前を呼び合う声を聞く限り、婦警は九条という人間で、青髪の女は貴音と呼ばれていた......か。このポストにほぼ終始映した動画も載っているな。ここが発信源か?数時間前のポストの時点で私の両性化はリークされていたのかぁ......返信を読み上げてみるか」


 そう言うと画面をスワイプして見ていく。

 

 返信

「やば!てか貴音ってあの梶原貴音じゃね?数時間前に両性化したって写真と同じ容姿してるし!」


「空を飛んで化け物のデカ拳をあの白くて細い腕で止めるなんてエグいて。ヒーロー的な名前つけんなら人を超越した者と言う意味でトランセンドマンとかどうだ?」


「実在する人の異名にしてはダサくない?なんちゃらマンって。隕石が破壊後に舞い降りた英雄(ヒーロー)だからメテオブレイカーとか良いんじゃないかな?」


「足なし貴音は入院していたから直接破壊はしてないけどカッコいいな、それ。もうその名前でスレッドでも盛り上がってんぞ」


「それより本当に腕が細くケツがデカいナイスバディ!!しかも顔はクールビューティー!!」


「あの澄ました顔でデカいの生えてんだぞ?」


「付いてるお得!デカいのお得!」


「そんな、くだらない事を言うよりメテオブレイカーの正体を確定させれる証拠を探すべきだ!!」


「そんな!?くだらない!?ふざけるな!!付いているかは大切だ!!」


 と言う感じでいつものクソZワンダーランドだなと貴音は思った。


(トランセンドマンは確かに似たのいるからダメだな、メテオブレイカーは......イカしているし近いのは聞いた事無いし良いな、気に入った!今度から名乗るか、本当に隕石破壊に関与してない人間だけど。しかし、正体はどうするか......アメコミだと身バレは身内殺害とかあるし、特撮モノも家族を攫われたりするし............)


 貴音が考え込んでいる事に対して父が言う。


「そう、今は深く考えるな。それより国から電話が来ていたぞ。出たら梶原貴音に用があるから何時(いつ)でもいいからかけ直せだとよ、あいつら本当に偉そうだよなぁ」


 父はクソ対応を思い出してきてイライラし始めた。


「それ本当に国?大丈夫なの?」


「お前が日本のなんとか賞を受賞する時にかかってきたナンバーと同じだから大丈夫だろう」


 そう言うので仕方なく深夜だけど本当に良いのかなぁ〜と思いながらかけたらワンコールで出た。


「もしもし〜??こんばんは、お世話になっています〜梶原貴音ですけども......」


 不安そうに応じるとあちらは深夜だと言うのにハキハキと答えた。


「はい。こちらこそ、お世話になっております。お疲れ様です、私は首相秘書です。今首相の薬師寺に代わりますので少々お待ちください」


 それを聞いた貴音は驚きと電話したく無い気持ちが強まった。


(えっ?首相と話すの?なんで?......あの人はなんか苦手なんだよなぁ......本心が見えないと言うか、怪しいオーラと言うか......まあ根拠の無い勘だけど)


 なんて思っていると薬師寺に代わった様で話し始めた。


「もしもし。代わりました薬師寺です。お待たせして申し訳ありません。早速本題に入らせてもらいますが今夜に起きた事件を否定して欲しいのです、明日の会見で」


(な、なっ!??いくら何でも無理だ、動画まで出回っているんだぞ?それに私は見た目を男の時に戻す事は出来ないんだぞ?)


「貴音です、お疲れ様です。私がさっき殴り合った牛の事をですか?流石に無理があるのでは無いでしょうか?」


(そもそも隠蔽しない方針なのに何故これは隠そうとするんだ?)


 あまり悩む隙も与えず薬師寺は答えた。


「病院の方の目撃情報や写真、それらの数、回数を考えると無理でしょう。ですが、警察署での戦いの動画は1〜2個くらいしか今のところ種類は発見できていません。そこでです、これはAIを使用し両性化した貴音さんを利用した偽の動画。それを使って承認欲求などを満たそうとしたフェイクとして扱うことが出来ます。貴音さんの身体に起こった事は両性化だけにしてもらいたいのです。インターネット上で騒がれているくだらないメテオブレイカーなどと言う存在の否定をして頂きたいのです。こちらで文章は考えますので、それを中継カメラの前で読んでください」


 薬師寺は淡々と言う。これで簡単に事態が鎮圧できると言う自信が強くあるかの様に。


「失礼ですが、そんな事で事態の鎮圧化が出来る訳が無いと思います。実際、もうミーティアン、ミュータントの存在は公表しているじゃ無いですか?ならば!何故私だけを隠そうとするのですかっ!」


(私はミーティアンの中でも強いのか?だから隠したいのか?いや、そんな事はない。自然発火させる様な奴だっているんだ。何故私だけなのだ)


 自分がした事を無かった事にされたくない。それは、今の()の存在証明の喪失。それに国の忠犬になるつもりなどさらさらない貴音は強めに言う。


「......ぐみ......コホン......民衆が持ち上げたスーパーヒーローなどと、そんなモノが生まれ崇拝されては国としては困るのです。現在、世界中で同様に異変が起きていますが、基本的には犯罪者になるか現状を理解できず暴れるかです。貴音さんの様な世間でヒーロー扱いされる力も印象も強いミーティアンがいては困るのです」


(ヒーローがいて困る奴はヴィランだけだよ、首相あんたは私達(ミーティアン)に何がしたい?始末したいのか?支配したいのか?ミーティアンは基本悪という事実無根な事をマスメディアに流して報道などをするつもりか?)


 薬師寺は丁寧に遠回しに面倒に言うが何をしたいか馬鹿でもわかる、こいつはミーティアンを始末したいか支配下に置きたいのだ、そう貴音は理解した。


「私が......私がお断りしたら......どうされるおつもりですか?単独で火消しをされるので?」


「............これは強制ではありません、()()()です。聡明なあなたが拒否される事は無いでしょうが、もしそうなら仕方の無い事だと思い貴音さんの意思を尊重し、こちらだけで処理します」


(へっ......急に冷たい声で見え透いた脅しかよ............)


 貴音は自分の好きなアメコミやヒーローモノを思い出した。そして、そのジャンルの作品のこの流れで断ると自分の家族以外にもミーティアン、ミュータント全てを殺戮する最悪の結末だと感じた。もう今自分が出来るのはその場凌ぎではあるが引き受けるしか道は無い、そう思い返事をする。


「......承知いたしました、テレビの前で話す事をお受け致します」


(世間、民間ではヒーローはいない。国や軍に正義があると、そういう流れを作りたいんだな。ならば、後悔させてやる。俺自身に生中継で喋らせる事をな)


「ありがとうございます!貴音さんならやってくださると思っていましたよ!では本日の正午に首相官邸にて行います。交通費はお出ししますので()()の方法でお越しください。......何度も申し訳ないのですが、その場で文章をお渡ししますのでよろしくお願いします。それと勲章授与の時の様に冗談は話さないでください。笑いは不要ですので、それでは失礼します......チッ、ク」


「切れたか......最後舌打ち入っているしクの後何言おうとしたんだ?とにかく、もう信用ならんわっ!思惑はわからないが絶対に暴いてやる......」


「どうした?内容は何だったんだ?」


 父に説明した。


「やっぱりクソ野郎だなぁ。支持率集める為に同性婚や重婚を適当に合法にしたりしたからなぁ。あいつの政策に中身は無い、それでお前は否定するのか?お前を」


「いいや......と言いたいけど、どうした方が良いかな父さん......?」


(同性婚やらはええんやない......じゃないと多分私困るし。にしてもどうするか......)


 貴音は精神病無職生活で家族に迷惑をかけていた負目を感じていた。これ以上の家族に対する害や迷惑をかけたく無かったので今更弱気になってしまった。


「否定したいのは顔を見るばわかる、お前の顔は代わっても表情は何一つ変わらない子だなぁ!俺たちの事は心配するな」


 そう大笑いしながら貴音の肩をバンバン叩く父。


「ありがとう......どこまでやれるかわからないけど家族は......絶対に守るからっ」


 そう泣きそうになっていると父がシャツを脱ぎ始めた。


「な、何をしてんの!?雰囲気ぶち壊しだよ!」


「実は俺も......変な事ができる様になったんだ、これで自衛と家族を守るくらい出来るっ!!」


 そう言うと自分の体毛を長く太く変形させ逆立てる、まるで一部がハリネズミの様な姿になる父に驚く貴音。


「なっ!?毛深いのが嫌だって言っていたけど脱毛行かなくてラッキーだったね......」


「今までむさ苦しいだとか言われていたが、これで文句は言わせないな!服の下からの不意打ち、毛の射出も出来るし、産毛でも使える!硬いからガードにも使える!便利だ!」


 そう父が言うと2人は笑い合う。そうすると廊下の奥から、品種がボンベイの黒のメスの飼い猫のシュヴァルが寄って来る。


「おお、起きていたのか〜!大体1ヶ月ぶりだし見た目変わっているし私ってわからないかなぁ〜」


 そう言いながら自身の指先を猫の鼻の近くにするとくっつけてきた。


「どうだろうなぁ、もうお前は原型ないだろうし難し............」


 そう話していると地面の方から声が聞こえた。


「シュヴァルわかるよ」


「そうかぁ〜わかるか〜............っ!?!???」


 ニコニコで撫でていたら可愛いらしい女の子の声で猫に話しかけられ驚愕する貴音。


「えっ、父さん。シュヴァルってミュータントになったの!??サプライズが多すぎない?」


「............いや、今初めて知った。さっき夕飯の時は普通にニャーニャー言っていただけだが............」


 2人が困惑していると猫は貴音に飛び乗って肩に乗ると説明する。


「説明しよう!貴音に会いたいのに何故か会えず苦しみ続けた。そこで今帰って来た、見た目が全然違う貴音を見た時の衝撃で、人間の言葉の全てがわかる様になったのである!つまり、シュヴァルも理解不能大困惑!何故、単語とかも知っているのかも困惑〜」


 動物目線ではいきなり居なくなってしまった貴音、理由を知りたくとも言葉は分からず知能も足りず、ただ死別したのか見捨てられたのか分からず絶望し、人の体感3倍の時間を過ごし毎日泣いていたら、変わり果てた貴音が帰宅し直感でアレが貴音と理解したタイミングで、気づいたら人間並の知能を得ていた。


「そうかぁ......シュヴァル、帰ってきたよ。もう心配させないからね〜」


 そう言いながらわしゃわしゃする。


「ふにゃ!にゃー!............ん?あ???え」


 仰向けの猫を撫でていたら、人間態になってしまい全裸の女児を撫でる大人と言う最悪な絵面になる。


「マジか、まだ一歳にもなっていないから見た目も子供か......お前が悪徳ブリーダーを壊滅させ火災が起きた時に1匹持って帰ってきて一応血統書もあったから年齢に間違いは無い............ただ人間時の服をどうするか......」


「そこじゃないでしょ!シュヴァル!獣人なのに人の耳が無く猫耳だけで、尻尾しかないってコスプレ人間じゃないか!ケモナーが怒るタイプだぞ!......あ!でも尻尾2本だ!猫又!!」


「えっ......シュヴァル怒られてる?自分でも人間になれて困惑。そして怒るの意味不明〜寝たら?シュヴァルはこの見た目でも家族でしょ?もう遠く行かないでしょ?だから詳しい事はヤクシジ?って奴の面倒事済ませてからでいいんじゃない?」


 疲れからか猫相手に本当に意味不明な事を言い始める貴音に寝る様に促す猫。


「そうだ、お前寝た方がいいぞ。言っている事が意味わからん......シュヴァルは明日話そう。まあ、おやすみ。明日は頑張れ」


 そう言うと父は自分の寝室に向かった。


「じゃあ、いつも通り貴音の部屋で寝るから〜1ヶ月待ったんだから拒否権無し」


「じゃあ、猫の姿になってくれ............気が狂う」


「......ロリコンっ変態だね!まあ、シュヴァル的には何されても良いんだけど」


 理由を超高速理解した猫は姿を変えて貴音の頭の横でピッタリくっついて眠る。


「おやすみ、可愛いシュヴァル......はぁ、薬飲むか」


 だが薬が効かず眠れない、いつも通り抱き枕を抱いて眠ろうとするも朝を迎えてしまう。だが、いつもの不眠の吐き気などは無く疲れも何故か無くなっていた。


「はぁ......身体が強くなって薬が効かないのか、眠らなくて良い身体になったのか............まあいい、行くかぁ」


 寝ぼけているシュヴァルを軽く撫でるとさっきまで着ていたボロい女モノの服を着て外に出た。



――――――――――――――――


首相官邸 AM11:45


 着くなり何故かぴったりのスーツを渡されて着る。準備を終えて部屋から出ると秘書がいた。


「こちらが例の文章です、そろそろ始まりますので準備のほどをお願いします。先に首相が色々と否定したのでスムーズに行くかと思います」


 そう渡された文章を軽く目を通すとあまり良い事は書かれていない。それどころか知性のあるミュータントを人として扱わず捕獲、殺処分を行う事を遠回しに仄めかす様な文章までもあった。


「分かりました、では行きます」


(馬鹿が、私がもし本心でそちらに加担するつもりでもミュータントのこの扱いを見て、そちらに手助けし続けると思ったのか?)


 そう言いながら、テレビで良く見る会見場に入る。勲章を渡された場所とは違い、一般人が立っているところを見た事がない場所という事に、事の重大さを理解する。入った直後に私の容姿を見て響めくが無視し、お偉いさんがよく立っている机のある場所に自分も立つ。


「どうも、梶原貴音です。久しぶりに自分の足で歩いたので少し遅れてしまいました」


 言うなと言われていたが普通に冗談を言う、この発言は無意識だった。だがブラック過ぎたのかつまらないのか微妙な笑いしか起きなかった。それより高身長さやルックスに驚愕する響めきの方が大きかった。


「えーっ、同日の深夜未明に私が牛のミュータントと戦ったと言う趣旨のZのポストが......」


 貴音が話すのを遮る様に記者が言う。


「薬師寺総理が先程仰った、深夜起きたミノタウロスに立ち向かうヒーローの青髪の女性の動画が、AIによるフェイク動画だなんて信じられますか?あなたの身体は確かに変化している、その上動画投稿者が警察署などを本当に破壊したな............」


 ここで貴音が遮り返して話す。


「確かに信じられないのはわかります、だからと言って憶測や陰謀論めいた事だけで物を言うのも如何かと思います。私があたかも救世主でありスーパーヒーローかのように......」


「別に救世主とまでは言っていません」


「あ、ああ......そうですね、なら大丈夫です。第一私はノーベル平和賞を取ったりしたからと言って、私はヒーローに元々向いてない性格だと思う、自己顕示欲に承認欲求の塊。それに精神病......だが友人は多い自信がある。でも、最後はしくじって脚もハムになって無くすし............」


 そう関係ない事を言い始めた貴音に秘書がキレ気味に近寄って耳元で言う。


「本筋に戻ってください」


「では......はっきり言いましょう............真実は......」


 貴音は溜に溜めて場の注目を全て自身に向けて言う。





 


 


()がメテオブレイカーだ」



 

(ちょっと好きなアメコミ実写映画を真似し過ぎたかな?でもここまで苦労したんだ、このくらいカッコつけさせてくれよ)


 そう言いながら映画以上の演出に、浮遊し机の前でニヤッとしてポーズを決める貴音。会場はシャッター音と響めく記者達の声で包まれた。

完全にラストはアメコミ映画をパクりました、これはどうしても真似したかった、クール過ぎる。

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