第12話 新たな住処に装備、あと馴染みの敵
武器マニアなので私も欲しい。
2024/5/21 4人の家(自宅) AM7:23
荷物が開き終わり少し生活が安定した4人。警視庁に出勤するのは月に数回、それもほぼ九条だけ。あとの3人は出動命令が来たら出るだけ。そして今九条が作った朝食を3人が食べている。
「ねぇ......シュヴァル、フギン貴女達眠る時にかじの部屋に行くってどうなのよ......かじは眠らないから意味ないでしょ......」
(羨ましいじゃないの......酔ったフリして行こうかしら)
「猫は主人の近くで丸くなる〜」
「カラスは......わからないけど貴音の近くで寝ても良いでしょう!野生の頃の朧げに覚えている不安感が無く心地良い!」
「どうせ毎度5分以内に爆速で2人は寝るから大丈夫ですよ。あとは趣味の工作修理にゲームなんかを夜通ししているだけなので。あ!九条さんも一緒の部屋で寝る?」
セクハラに近い冗談をぶち込む貴音。
「っ!?......寝るっ!い、いや違う!寝るわけないでしょうっ。取り敢えず、今日は全員に装備の支給があるから早く行って早く終わらせるわよ。私達が出動するのはアーキアンが対処出来ない、難しい能力者とかを相手にするだけだから東京が平和ならただ家にいるだけでお金がもらえるわ」
揺らぐが正気になり今日すべき事を説明した。そして準備をして警視庁に向かう。この頃から貴音はただのロングヘアから腰辺りまで伸びているポニーテールに髪型を変えた、本人はクール系キャラをイメージしながら前髪もイジった。ちなみに九条も元からショートのポニテであり、フギンは肩に髪がかかるくらいのロングヘアで、シュヴァルは猫で女児なのにウルフカットである。
到着するなり警視庁対異能課の複数ある係全てが集まり会議と報告があり、九条が何故か課長になり前線処理係の係長は消去法で一般人の貴音になる。貴音は係長となるなり名前変更の提案をした。前線処理ではまるで殺すのがメインで嫌だと言う理由で、警視庁対異能課鎮圧更生係に変更された。そして貴音にとってメインの装備支給の時間になりウキウキの武器マニア。だが想定外な事に......。
「へぇ......これが警視庁と自衛隊の共同開発のコンバットスーツね。まるでSF近未来の映画の傭兵みたいね」
防具は暗視スコープ付きヘルメット、防弾ベストに急所を守るプロテクターに防刃の上下一体化のスーツなど必要な小物も揃っている。フギンは羽が出せる様に調整された物と防刃専用靴下、シュヴァルは尻尾と耳が出せる様に改造された物だったのだが貴音だけは違った。
「あのー............確かに私はヒーローが好きって言いましたけど全身タイツに肩パッド付きマントって......何故このみんな黒黒黒黒......」
真っ黒な全身タイツに臙脂色のマントとちょっと赤いだけで全身真っ黒である。手袋も黒。コンバットブーツも真っ黒。ただタイツには特殊な糸が使われており防弾、防刃加工されておりただの布切れ一枚のダサい見た目では無く金属質に光沢がありザラザラとした質感になっている。そして理由を開発者が答える。
「残り他3名が黒髪で、フギンさんとシュヴァルさんは黒い生き物ですからチームなので雰囲気を合わせました」
「いや......なんか胸にせめてマークか何かほしいなぁ......」
それに対して九条が言う。
「あなたの胸は大き過ぎて歪んじゃって無理よ。それより......どこにあるか丸わかりの露出狂と変わらない下半身部分どうにかならないの............」
(いつ見てもやばいわね、貴音が男の頃に事故で見た時を思い出すわね......あの時は2人で休暇に旅行行って部屋の風呂のタイミングをミスしてお互いに裸を晒したわね............貧相だなんて印象じゃないと良いのだけれど............)
この2人過去に平気で同じ部屋で宿泊する旅行に行っているのに何も起きないのである。
「えーっとですね............多分貴音さんが両性なのをスーツ開発者は忘れていますね......私は貴音さん以外を担当したので......」
「............アメコミではスカート履いているからそれで何とか......ならないな、ダサいし。股間を守るプロテクターも普通のサイズじゃあ小さいから無理だしなぁ......」
その発言を受けて即席でプロテクターを作って来た技術者、だが余計にもっこりしていてダメだった。もっこりするか棒がどこにあるかわかるか、真っ黒なおかげで微妙にわかり難いので棒を右向きで自由にする方にした。そして次は武器支給。
「えー、貴音さんの主義に配慮して基本殺さなくても済む武器にしましたが、緊急事態はあるので切り替えで殺傷力のある弾を簡単に出せる様にしていますので、切り替えミスにご注意ください」
そう言うとフギンにゴム弾が撃てる89式を改造した物。シュヴァルは腕に装着して手のひらに発射スイッチがある、こちらもゴム弾が撃てるP90を改造した銃。九条は隕石が落ちる前から使っている物を新品にしただけ。九条はその都度武器を変えて行動する予定だからだ。この他にもナイフなど色々と支給された。
「えっ私には武器無いの?絶対にピンチになるって」
楽しみにしていたのに何も渡されなくて困惑する貴音。
「全身武器人間の様なあなたには用意されていません。その代わりに動きやすい様に全身タイツみたいな服になりましたので......と言っても遠距離攻撃手段が無いのも危ないですし自衛隊の9mm拳銃をどうぞ」
「どうぞって言ったってどこに仕舞えば......谷間か?......あ!ホルスター無いんですか?腰のベルトみたいな部分につけれそうですが」
(私の力を考えるに武器は必要なのに......不自由だなぁ............)
そう言われて持って来たので装着したらピッタリだった。そして色々面倒ごとが終わり帰宅する前に服屋や靴屋に行って生活に必要な物を揃えて帰る。
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自宅付近 PM7:25
貴音以外は疲れてリビングで新品のソファーにぐでーとなっている。それを見た貴音は夕食を買いに外に出た。
「はー......⚪︎ーパーマンみたいに服の下に着るんじゃ無くて、服の上からでも装着できるスーツで良かったな。この箱をベルトにつけたり、服の指定の場所にくっつけておいて私の声で装着と言えば自動装着なんて技術は進歩しているなぁ〜......っあ!!今は装着しなくて良いんだよ......」
独り言を言いながら空を飛び、貴音は食事不要だが娯楽でカツ丼(自分)そして主人の真似をしたい猫はカツ丼チーズハンバーガーセット(フギン) 家系ラーメン(九条)をあっちこっち行って冷えない様に急いで買って、最後にコンビニで菓子、ジュースと酒を買って外に出る。
「よし、まだレンチンしなくても食えるな!菓子、フルーツミックスジュースにコーラとジンも買ったし!よーし!かーえろ!はっ......うぎゃああああ!!」
飛び立つ瞬間に背中に何かが当たったと思ったら爆発して地面に落ちる。
「よっしゃ!!!1発当てたァ!メテオブレイカーを撃ち落としたぞ!!袋叩きだ!」
街中でグレネードランチャーを平気で使うのはやはりAUの連中。複数人が何発も射出した為の広範囲での爆発で市民は逃げ惑い、破片で動けなくなる者もいた。その煙の中で貴音は何事も無かった様に立ち上がる。
「いい歳した奴が勝手気儘にやるなっ。あ!ふ、ふざけんじゃねぇ............飯と酒が全部ゴミになっちまった......それに何より怪我人がいる。許さねぇ、俺だけを狙うならまだしも無辜の民にまで......装着............」
一瞬で姿を変えた貴音は戦うことよりも負傷者を煙が上がっている今のうちに全員を遠くに運ぶと、飛ばずに高速で走って装甲車に乗ったAUの奴らにタックルする為に突っ込む。
「な、何でピンピンし......うおあああ!!」
車にタックルすることに成功。横転させると扉を破壊して、中のカス共の首を掴み全員引き摺り出して地面に叩きつける。
「いいか?俺を狙うなら被害者は俺1人だけだ。それにお前らだけを対応する私は役不足でお前らは力不足。ミーティアンかミュータントを仲間にしてからやり直すんだな。まあその機会ッその次は無いがなッ!!」
そう言うと市民が怪我した部位に向けて装甲車の扉でぶん殴りその激痛で全員気絶した。
「チッ......背中が少しヒリヒリする。また飯は買い直しかぁ............ぱっと見は致命傷では無いが怪我した人は大丈夫かなぁ......」
そう言いながら警察に処理した連絡をする。そうして夕食を買いに再度飛び立とうとした。
「ふっ!ここから1番近いのは............っ!?」
後ろから風を切って何か飛んで来ることに気づき間一髪で避け髪が少し切れた。
「いい加減飛ばせてくれよ......って!?な、斧?ってこっち戻ってくるっ!??」
またなんとか変な動きをし回避して斧が飛んでいく先を見ると因縁の奴がいた。
「見つけタァ!メ゛テオブレイ゛カー!!」
そう言いながら飛ばした斧をキャッチして、2つのハイテクそうな巨大な斧を掲げて叫ぶ牛がいた。
「少し久しぶりだな............今晩はいっそ牛ステーキにするか?」
そう言いながら地面に降り立ち戦う準備をする貴音であった。
貴音のスーツはアメコミ映画のマンオ⚪︎スティールの主人公のスーツをイメージしてください。




