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こころ。  作者: 三風
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向日葵

 ある夏の日に、恋人と死別してしまった青年の心境を綴ったものです。夏の間だけ咲く向日葵の姿になぞらえてあり、向日葵の散ってゆく姿と自身の姿を重ねて見ています。また、恋人の死と思っていたものが、実は自分自身の死だったことや、その後の時間の経過に気付いていくという、やや物語気味な詩です。

向日葵




向日葵の散りゆく夏の終わりに 空を仰げば泣けてきました

幼いころに見た夢の続きのように 夏の香りは薄れてゆきました

花は散りゆき 時も過ぎゆく


ねぇ君が気付いていたのかは わからないけれど

君と過ごした あの夏は今でも僕の宝物

あの日花と共に 散った君の姿は色褪せることなく

僕の心の中 陽のあたるところを駆けてゆきます



向日葵の散りゆく夏の終わりは あの夏の後何度目でしょう

幼いころに見たあの人の目のように 夏の暑さは変わりませんでした

花は散らずに 時も過ぎずに


ねぇ僕は気付けばあの夏だけ 繰り返していて

僕の過ごした はずだった毎日もう見失って

あの日のままの僕 時が過ぎて見たのは一人ぼっちの君

向日葵を見る君 日のあたるところで涙してます



向日葵の散りゆく夏の終わりに 取り残された僕らがいます

花は散るもの 時も過ぎるもの



ねぇ僕が気付いたその日には 君は泣いていたね

僕と過ごした あの夏は今でも宝物ですか?

あの日花と共に 散ってしまったのは僕の方なんだね

君の心の中 日のあたるところを駆けてゆきたい


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