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4話 風魔法

学級内対抗魔法実技演習。─開始!!

先手を打ったのはエミス『リゼス・エミネーション』風属性の魔法である。流石は大将。威力がえげつない。

しかし俺は避けることが出来ない。何故なら─

えげつない量の魔力拘束で、動けないのだ。なんでもハンデだそうで、やりすぎじゃない?

「先生!この魔力拘束破壊しちゃダメなのぉ!?」

「もちろんだ!!大丈夫。竜族なら耐えられる...多分」

怪しすぎる回答。衝突する魔法。吹き飛ばされる俺。

全然ダメじゃねぇか。

こうして、魔法実技演習は幕を下ろした。

「じいちゃん!聞いてくれよ。ひでぇんだぜうちの教師。俺が強すぎるとか何とか言って魔力障壁で動けなくしといた上に上級風魔法ぶつけて耐えろとか言うんだぜ。魔法も使えずに耐えれるかよってんだ!」

俺のじいちゃん。正しくは俺を拾ってくれたじいちゃんは、

元魔法兵士団総団長アルフォニア・フルベンで、結構偉い。元と言ってももう数百年前のことらしいが。

「お前今なんと?」驚いた顔でアルフォニアは言う。

「だから!うちの教師が酷いんだって」不貞腐れて俺が言う。

「そこじゃない!お前は今、上級風魔法を魔法なしに受けて吹っ飛んだだけ?お前それはその娘に申し訳ないことをしたものじゃのう。自信無くしとるぞ恐らく。」

えっ?なんで?その心を見透かすように続ける。

「良いか?上級魔法というのは、ほぼ確実に相手に深手を負わせる。魔法で受けなければな。それをお前は今魔法無しで受けたと言ったか。流石にそれは恐ろしいな...」

というかうちの教師俺をサラッと殺しかけてんだけど...

風魔法習得しておくか。



13年前_

「王子が行方不明になられた!?」

「あぁ。我が息子ゼノバーンがどこにもおらぬ。どこへ行ったのじゃ。」

「あぁ龍祖よ。我が息子を我のもとへ返した前...」

王国中がパニックに包まれているのは言うまでもなかった。

王子_ゼノバーン・ユグドラシルは天才と呼ばれていた。

5属性をその身に宿し、他のものより3倍はある魔力量を持ち、

母と父に愛され2年の歳月を王国で過ごした。

しかし、ある日突然、その国から姿を消していた。

その日から13年が過ぎ...


「と、言うわけで、本日はここまで、教科書p12をもう一度読み返すこと。この後は魔力講座だ。演習室3に来るように。」

「ねぇ、あのゼノバーンってどうなったのかしらね」

「さぁ?案外人間の老人に拾われて仲良くやってたりするんじゃないの?」

世の中は平和なものだ。...長くは続かないが。

To be continued

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