「マスクは意味ない」とする私の意見に対して、読者から批判的な感想をいただきました
私が連載しているエッセイ「新型コロナウィルスについて」より抜粋した内容をご紹介致します。マスクの有効性についての話題です。
読者の方から、私のエッセイ第四話「マスクの無意味さ」に対しての批判的な感想をいただいた。
そこで私は以下のような発言をした。
>新型コロナウィルスのサイズは0.1マイクロメートル。それに対してマスク表面に存在する無数の隙間の大きさは10~100マイクロメートル。マスクにはウイルスよりも100~1000倍もの大きさの隙間が無数に存在するのだ。飛沫と呼ばれるものは、ウイルスに水分等が付着した5マイクロメートル以上のものをいう。大きな飛沫はキャッチできても、小さな飛沫はキャッチできませんから。
スーパーコンピューター「富岳」の計算でも、マスク使用時、20マイクロメートル以上の飛沫は30%
程度まで抑制できるが、20マイクロメートル未満の飛沫に関してはほとんど防ぐ事ができないとなっている。それならばマスクなんて意味がないだろ! ただ何となく良いとされてるから、みんなで着用しているだけだろ!
以上だ。
――まぁ、私としては特に真新しさもない当たり前すぎる情報とデータなのだが、この辺りについての批判をいただいたようだ。……う~ん、マスクにはほとんど感染予防効果がないという事実を、何度も何度も繰り返していく必要があるのだろう。
以下、私と読者とのやり取りの様子を見てみよう。
「読者の方」
気になる点
一般的な不織布マスクの隙間は5マイクロメートルです。
あと繊維が複雑に絡み合い厚さを持っているので、実際のウイルスなどの除去能力はマスクの「PFE99%」などの表記で示される通りかなり高いものです。完璧とは言いませんが。
一言
マスク不要派がよく勘違いしているのは「マスクしててもウイルスはマスクの隙間を通ってくるから意味ない」というものですが、そもそも前提からして間違い。
マスクは「自分が感染していた場合、飛沫を飛ばして周囲に感染を広げないためにするもの」です。
誤った知識を発信しないように訂正お願いします。
「天乃川」
いくらマスクの性能として「PFE99%」と表示されていようと、例えば理化学研究所の実験ではマスクによる感染予防効果は極めて限定的であると示されています。
理化学研究所によると、マスクを着用して「呼吸6秒後に身体に取り込まれた飛沫粒子の数」を調べてみると
「マスクを着用することで上気道に入る飛沫核を三分の一にすることができる。特に大きな飛沫については侵入をブロックする効果は高い。ただし20ミクロン(=マイクロメートル:筆者注)以下の小さな飛沫に対する効果は限定的であり、マスクをしていない場合とほぼ同数の飛沫が、気管奥にまで達する」
……飛沫ってウイルスに水分や埃等が付着した5マイクロメートル以上のものを言いますが、マスクはせいぜい20マイクロメートル以上の飛沫の吸い込みを三分の一程度にする効果しかありません。
20マイクロメートル未満の飛沫に関しては「マスクをしていない場合とほぼ同数の飛沫が、気管奥にまで達する」のです。
マスクを販売している企業が自分で「ウイルスの除去能力は99%だ!」――なんて言おうが、現実として第三者による上記のようなデータが示されているのです。
他にもマスクを着用している場合と着用していない場合の感染予防効果を示したデータもたくさん発表されています。
どうですか、マスクってほとんど効果がないと言っても良いと思いませんか?
また、あなたが前提だとおっしゃる
「自分が感染していた場合、飛沫を飛ばして周囲に感染を広げないためにするもの」
――という意見についても、マスクの効果が上記データ程度の効果しかみられない代物である以上、いくら厚労省や自治体がマスクの着用を「推奨」しようと、その判断は個人の選択に委ねられるべきでしょう。
それにそもそもマスクの着用は「感染を防ぐ為」ですよね? 上記データから考えても、マスクを着用していたって飛沫は周囲に飛び出していきますからね? 前提とかよく分からないのですが、それはマナーの話しですか?
「マスクの着用はマナーだ!」
こういったような意見も散見されますが、マナーも何も、感染予防効果が極めて低いと考えられるマスクの着用を「マナー」でもって強制するような行為もオカシイと思います。
非科学的なマナーって、もはやマナーではなくて「信仰」ですよね? 己の信仰を他人にも強いるのはオカシイと思いますよ?
マスクの着用は個人の自由に委ねられるべきです。あなたがマスクを信じるのも自由です。ただし、データ的にもマスクの予防効果はほとんどないと示されているのが「事実」だという事は言っておきたいと思います。
私は誤った知識を発信していないつもりでいるのですが、その辺りいかがでしょうか?
――以上だ。
データ的に見てもマスクに感染予防効果がないと一発で理解できると思うのだが、皆さんはどうだろうか?
ていうか、データとかいったん横に置いて考えてみても、100%に近いマスク着用率を誇る我が日本なのに、これだけデルタ株による陽性者数が激増しているんですよ? 普通に考えてマスクを始めとした過剰な感染対策に意味がないんじゃないかと思えなければオカシイですよ。
今日なんかも東京は35℃になろうかという超激熱の陽気ですけれども、周囲に誰も居ないのにマスクをつけている人がメッチャ多いから恐ろしいですよ私は。マスクつけてランニングまでしている人が居ますけど、それって熱中症のリスクを冒してまでベネフィットを得られる行為なんですかね?
また、マスクの着用は誰かに強制されるべきものではありません。本来は個人の判断に委ねられるべきものです。マスクを着用する事が正しいのだと考える人がやたらと多い為、マスクを着用していない人に対して攻撃的になる人も居ますが、それは間違った行為です。マスクに感染予防効果がほとんどないと判明している以上、マスクの着用は完全に個人の自由です(本来はね)。
マスクに関してはこれからも無意味さを訴えていこう。