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スリーシスターズ  作者: Shane
6/25

大学デビュー

陸上選手として滝野川大に入学した3人は、いよいよ大会に初出場する。

全員100mにでると思いきや、七海は別の種目に。

一方、朝倉が岡山の全国中学で逸材を見つけていた。

 滝野川大に入り、バスケ部上がりと懐疑的な目で見られた3人だったが、整った環境で本格的に陸上の指導を受けると、みるみるうちに急激にタイムを伸ばしていった。


 短距離ブロックでも地位を高めていった。記録会への出場も決まった。


 練習もかなりハードだったが、高校のバスケ部の練習量が多かった為、なんとかついていくことができていた。



 ある日の練習開始の時だった。


藤森「集合。来月の東京選手権にエントリーしたから、各自準備してな。参加者と種目を伝えるから」

「はーい」

「100は、さくらと陽菜」

「はい」

「はいっ!」

「200は、七海と吉川」

「はい、えっ?」

「はい」

「なんで私が200なんだろ?」

 七海は不安になった。


▽試合当日


藤森「これプログラムだから、何組目かチェックして、招集に送れないようにな」

100mの4組目にさくら、8組目に陽菜とあり、200mの2組目に七海となっていた。

陽菜「滝野川のユニフォーム着て初戦、足がガクガクするよ」さくら「なんとかなるでしょ」


100mが始まった。 そして4組目。

「オン・ユア・マーク」「セット」 プァーン!

 さくらはスタートでトップに立つも、70メートルあたりでつかまり、3位でゴール。


 続いて8組目。

「オン・ユア・マーク」「セット」プァーン!

 陽菜はスタートに出遅れ気味だが、後半追い上げを見せて、2位でゴール。


 午後になり、200mが始まった。

 七海は2年生の吉川みなみと一緒にアップをして、レースにのぞんだ。


2組目。

「オン・ユア・マーク」「セット」プァーン!

 コーナーのスタートをスムーズに加速し、直線に入った七海は先頭だったが、ラスト20mで抜かれ、2位でゴール。

「はぁ、はぁ、死ぬ」


さくら「お疲れ、みーなな」陽菜「あとちょっとだったねー」


 夕方になり、全ての競技が終了した。


藤森「お疲れさん。どうだった?」

七海「疲れましたよ。200は。長いんだもん」

「だろうな。まだ走り切れてないしな」

「どうして私が200なんですか」

「まぁ、なんとなくかな...」


 同日、朝倉宣伸は全国中学陸上選手権が開催されている岡山にいた。

「次は女子100m決勝です」

「オン・ユア・マーク」「セット」プァーン!

ワー、ワー、ワー、ワー

「1位は兵庫県但馬学園の鈴木 結衣さん。記録11秒50.中学新記録がでたようです!」


朝倉「よし!きたな。これこそ将来の日本のエース候補だ!!」


 プルルルル 朝倉の携帯が鳴った。

「もしもし、朝さん?」

「おーっ、フジ、どうした?」

「3人娘、今日デビューしました」

「そうか、どうだった?」

「まぁまぁですかね。さくらはスタート抜群ですし、陽菜は後半伸びます。七海には200を走らせましたが、コーナーリングのセンスがあります!」

「そうか。こっちは、中学新でたぞ」

「マジっすか?。じゃあこれで4人揃いましたね」

「ハハハ。フジ、面白いこと言うな」


 この時藤森のテキトーな発言が後に大舞台で実現するとは、誰も知る由もなかった。


つづく


◎登場人物紹介


中川さくら/さくちん 158cm あねご

桜井 陽菜/はるはる 175cm 物静かな美人

田原七海/みーなな 166cm 知恵袋


鈴木 結衣/ゆいてぃー 172cm 孤高の天才


朝倉宣伸 元五輪リレーメダリスト 陸連

藤森健次郎  滝野川大監督 元世界陸上リレーメンバー



陸上選手としてそれぞれ特徴が出てきて、本格的なシーズンが始まっていく。

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