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盗賊団を追い詰め、クロードと再会する

「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


 俺はエクスカリバーを振るった。聖なる気が放たれ、大岩とぶつかり合う。


 ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


 大きな音がして、大岩が破砕された。埃と小石が舞い散る。


「さ、流石はフィルドの旦那ですぜ」


 ドワーフ兵は驚いている様子だった。この程度の大岩で俺達を倒せるとは思っていないはずだが、それでも多少なり時間を稼がれた。


「みんな、急ぐぞ!! ゆっくりしている時間はない!!」


「「「はいっ!!!」」」


 俺達はドワーフ兵を引き連れ、引き続き盗賊団の追跡を行った。


 ◇


「とりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 足の遅い盗賊一人に追いつき、ドワーフ兵が飛びつく。いくらチビのドワーフ兵でも力はそれなりにある。複数人で抑えにかかれば、一人くらい捕まえるのは造作もない。


「答えろ。お前たちの頭領は誰だ? クロードって男か?」


「へっ、そんなこと言えるわけがねぇだろうが」


 当然のように盗賊に大人しく話すわけがない。


「イルミナ、こいつに魅了(チャーム)の魔法をかけてくれ」


「了解しました。フィルド様」


 イルミナは毎度の如く、魅了の魔法をかける。イルミナに骨抜きにされた盗賊はいうことを聞くだけの操り人形となる。


「答えてください。あなた達盗賊団のリーダーはクロードという男ですか?」


「は、はい!! そうです!!」


 目をハートマークにしたような盗賊は大人しく答え始めた。哀れなものだ。


「そのクロードという男はどっちにいきましたか?」


「は、はいっ!! あっちの方です!!」


 盗賊は指を指した。


「そうか……あっちか」


「それでフィルド様、この方はいかがいたしましょうか?」


「適当にドワーフ兵に縛らせる。それで俺達は手の空いたドワーフ兵と追いかけにいくぞ」


「「「はい!」」」


 俺達はドワーフ兵を引き連れ、残る盗賊、そしてその頭領へとなり下がったクロードを追いかけることとした。


 ◇


【盗賊クロード視点】


「頭領!!」


「なんだ!?」


「あいつら、もう追いかけてきますぜ!!」


「ちっ。足の速い連中だぜ」


 クロードは舌打ちをする。


「クロードの頭領!!」


「んだよっ!! またうるせぇなっ!!」


「み、道がっ!! この先は崖ですぜっ!!」


「なっ!?」


 目の前にはもう道がなかった。崖になっていたのだ。


 崖の下には川が流れていた。とはいえかなりの高低差がある。落ちたら命の保証はない。


 慌ててクロードは来た道を行き返そうとした。しかし、その時、今はあまり見たくもない顔と出くわす。


 フィルドであった。かつて自分たち『栄光の光』の役員が追い出したポイントギフター。便利に使い倒していた少年が目の前にいた。


 稼いだ圧倒的な経験値で魔法剣士として無双していたあの頃とは立場が違う。膨大な経験値を得たフィルド、そしてそれを失った自分。

 

 この状況はもはや絶望的であった。


「へへっ。久しぶりだな、フィルド……とはいえ、この前王都で会ったか」


 クロードはフィルドに対して、軽薄な笑みを浮かべた。


 

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嘘つきの義妹に婚約者を寝取られ、婚約破棄されましたが、何故か隣国の王子に求婚されています。私の作った薬が必要と言われても、もう遅いです! ホワイトな宮廷で薬師として雇われたので


よろしくお願いします!

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