表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/95

【ドワーフ姫セリスSIDE】フィルドが盗賊を瞬殺しあっけにとられる

セリスはフィルド達が盗賊に襲われているシーンを物陰に隠れて窺っていた。


「ふん……腕前を拝見させて貰おうかしら。まあ、あての予想だと」


 以下セリスの妄想。


フィルド「うわーーーーーーーーーーーやられたーーーーーーーーーーーーーーー!」


盗賊「がっはっはっはっはっはっは! 口ほどにもないな!」


盗賊2「へへっ。じゃあ、女をいただいちまうか」


ルナシス&イルミナ「「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


セリス「待ちなさい!」


盗賊「な、なんだっ!?」


盗賊2「き、貴様は!! ドワーフの姫の!!」


セリス「そう。セリス=ウォン=ダイガル!! ドワーフ兵よ!! 今こそあなた達の真価を発揮しなさい!!」


ドワーフ兵達「「「はい! セリス姫!! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」


盗賊達「「「うわあああああああああああああああああああああ!!! やられたあああああああああああああああああああああ!!!」


 セリスの妄想終了。


「えへ……えへへっ。あてってかっこいい。あの人間はなんて役に立たないのかしら」

 

 妄想に酔ってセリスは涎を垂れ流していた。


「セリス姫!」


 ドワーフ兵が声をかけてきてセリスは現実に引き戻される。


「な、なによ!? あ、あの人間もうやられちゃったの!?」


「い、いえ。それが」


「それが?」


「盗賊達があの人間にあっさりやられたようです!」


「な、なんですってええええ!! この一瞬で。あ、あの人間。フィルドと言ったかしら。一体何者なのかしら!?」


「わ、わかりませんが、一瞬で倒されていきました」


「そ、それで、あてらドワーフの出番は!?」


「ど、どうやらないようです」


「うううっ……あてのかっこいい登場を期待していたのに。しょんぼり」


セリスはしょげた。


「姫様、これからどうしますか? 闘いにおいてあいつ等の心配をする必要はなさそうですが。剣聖ルナシス様もいらっしゃいますし。妹様もそれなりに手練れなんでしょうぜ」


「そ、それもそうだけど。ここで引き返すわけにもいかないじゃない。興味本位で尾行を続行するわよ」


「興味本位ですか……」


「そうよ。興味本位よ。洞窟で籠っているよりよっぽど楽しい事がありそうじゃない」


「はあ……」

 

 もはや後をつける生産的意味を感じなくなったドワーフ兵は嘆くが、それでも姫であるセリスに逆らう事は出来ないのであった。


 こうしてセリスとドワーフ兵の尾行行為は継続していくのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


ここまで読んでいただいた皆様にお願いです!

↑の☆☆☆☆☆評価欄↑を

★★★★★にしていただけると作者の大きなモチベーションになります!


もちろん、ブックマークも嬉しいです! 引き続きよろしくおねがいします!



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ