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騎士団と北の平野へ

「フィルド様」


 翌朝の事だった。ルナシス達、騎士団の準備が整ったようだ。


「騎士団の準備が整いました」


 ルナシスの背後には騎士団長及び騎士団100名がいた。


 これで北の平野へと向かう103名が揃ったのだ。


「準備は万全ですか?」


 俺は騎士団長に聞く。


「はい! 万全であります。フィルド殿」


「では向かいましょうか。北の平野を目指して」


 北の平野にたどり着くまでにはエルフの森を抜け、険しい山岳地帯を抜けなければならない。


 これがエルフの国が守られている理由である。外敵から身を守る天然の守りは、外へ行こうとした場合、大きな障壁なりえた。そこを越えるのは大変な事であった。


 ましてや集団で移動するのであれば当然だ。今回は100人単位の大規模集団である。


「フィルド様」


「なんだ? ルナシス」


「今回の作戦の総指揮はフィルド様であります。騎士団長の上の権限者として、フィルド様がいる。そう思ってらっしゃってかまいません。フィルド様は全体のリーダーです」


「そうか。俺がリーダーか」


 いいのか、人間の俺が、と思うがまあいい。エルフの騎士団が俺を見ている目は真剣そのものだ。俺が人間だからといって侮っている感じが微塵もない。


 騎士団長及び騎士団が俺を見ている目は真剣そのものだった。皆エルフの国を救うためにそれだけ必死なのだ。誰もが国に襲い掛かってきている問題を憂いでいる。


「作戦開始の前に、何かお言葉をお願いします。フィルド様」


「お言葉?」


「はい」


「言葉か……」


 俺は一歩エルフ騎士団の前に立つ。


「正直、俺みたいな余所者の人間がエルフの騎士団をまとめるなんて大それているかもしれない。だが、俺はエルフの国の素晴らしい景色を見た。そして人々も、表面上しか知らない。だがエルフの国の未来を守りたい。森の魔力の問題を解決したい。それは本気だ」


「フィルド様」


 ルナシスは目を輝かせていた。


「だからそのために騎士団の力を貸して欲しい。君たちの力でエルフの国が救われるかもしれない。騎士団の健闘に期待しています!」


「「「「「はっ!」」」」」


 騎士団は敬礼をする。


「行きましょう。フィルド様」


「ああ。行こうか」


「ではいくぞ! エルフ騎士団よ! 諸君らの活躍に我が国の未来がかかっている! 全騎士団! 行進を始めるぞっ! 目標は北の平地だ!」


「「「「「はっ!」」」」」


 俺達は長い道を歩き始める。まずはエルフの森。そして、山岳地帯を抜ける。そしてやっと巨大モンスターが生息するとされる平原にたどり着く事ができるのだ。


 何日かかるかわからない。だがとにかく、歩むより他にその場にたどり着く手段はないのである。

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