表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/95

追放されたらいつの間にか最強になり自由を手に入れた

「ちぇっ。なんだよあいつら……、俺が今までどれだけギルドの役に立ったかもわかってないみたいだな。全部自分たちの手柄だと思ってやがる」


 ギルド『栄光の光』を追い出された俺は街道をひたすら歩いていた。


 その時だった。


『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』『LVがUPしました』


 どこからともかく、壊れたように同じセリフを繰り返したような声が聞こえてくる。神の声とでもいうやつか。


「これはLVUPの時の音声……そうか」


 その声はしばらく鳴りやまなかった。


「俺のポイントギフターは経験値をいわば貸し与えるものだ。その貸し与えていた経験値が戻ってきたのか」


 俺はステータスを確認する。


「にしても、随分とギルドでスキルを使ってきたけどどのくらい戻ってくるのか。こんなに!? なんだ!! このステータスは!! こんなステータス見たことがないぞっ!」

 

 俺のレベルは今まで1だった。だが、今のレベルは驚くほどに高いものであった。


 レベル170!? 見たこともない数字だぞ……

 確か国内最強と言われていた騎士団長でもレベルは100に達してないはずだ。

 ギルド幹部も同じく、二桁後半がいいところ……。


 そもそも

攻撃力:3735

防御力:3450

魔力:3212

体力:3111


こんなステータス数字見たことがない。攻撃力最強だったギルドメンバーでも2000程度だったはずだ。


 そうだ。これがポイントギフターの能力だ。


ポイントギフターは所属する団体の経験値を一度預かり、それを増幅した上で働きに応じて任意に分配する能力がある


この力で俺は幹部陣を優遇しながらギルドを大きくしていった。


だが、ポイントギフターの影響下から離れると、それぞれが自分で溜めた経験値分しか能力がない状態に戻り、また増幅分は全て、俺に戻ってくる。


 今まで『栄光の光』の連中に貸し与えていた経験値が俺の元に帰ってきた、というわけだった。


 俺は返ってきた経験値のおかげで思った以上に強くなった。


「よし!」


 ブラックな労働環境を抜け出し、逆に将来の展望に希望が持てるようになった。

 色々な明るい考えが思いつくにようなってきた。

 

これだけのステータスがあれば、騎士団に入ってもすぐにエースになれる、騎士団はギルドで働くより安定していて憧れる人も多い仕事だ。


いやギルドでエースをはったほうが稼ぎはいいかもしれない、これだけの力があればどんなギルドでも……それにもう一度ポイントギフターとしてギルドの裏方に回るのも、別に嫌いなわけじゃない。


なんだったら自分でギルドを作ってしまえば……?


いやでも、どうせいつでもなんでも出来るのなら、もっとこう……まえからやってみたかったことを全部やってからでもいいかもしれない。


食べたことないものを食べて、見たことない景色を見て、自由に寝て自由に起きて! そんな生活をしよう!


そして叶えたい夢や希望をひとつずつ叶えていく事にした。


「1つ目の夢は……そうだな。ドラゴンの肉を食べてみたい! これだっ!」


 一度でいいからレアモンスターであるドラゴンの肉を食べてみたいと思っていた。強力なモンスターであるドラゴンが相手でも、経験値が帰ってきて桁違いのレベルになった俺ならきっと勝てるはずだ!


 俺はまずドラゴンの出没情報を集めるために王都に向かう事にした。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


ここまで読んでいただいた皆様にお願いです!

↑の☆☆☆☆☆評価欄↑を

★★★★★にしていただけると作者の大きなモチベーションになります!


もちろん、ブックマークも嬉しいです! 引き続きよろしくおねがいします!



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ