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005 品定め

005 品定め




まずは雑談から。

腹の探り合いとも言う。


そこで俺を信用できると思ってくれたらしい奴隷商人は、目標額相当の奴隷を5人連れてくる様、控えていた使用人に指示した。




連れてこられた奴隷たちは、性奴隷専用というわけではない。

一応、性奴隷かつ労働奴隷として使いたいというお願いをしておいた。


値段の事もあって、絶世の美女というわけではないし、体型もこっちの人達の理想とは離れている。


こっちでは、ふくよかな方が好まれる。あと巨乳。

髪の色まで揃うと、かなり値が張る。


奴隷の値段をギルド職員に聞いて、目標を定めて貯金してきた。


思ってたよりも良い奴隷が買えそうだ。


値段的に絶世に美女という程ではないものの、学校のクラス、学年でも可愛い方というぐらいには可愛い。

顔の作りの好みもやはりこっちの人たちと俺とでは違っているのかもしれないが。


5人とも細身で、胸はほとんど無い。

むしろ、胸が良くて顔が悪い奴隷なんぞ連れてこられなくて良かったと思う。


「5人とも処女でしょうか?」

「いえ。5人とも処女ではありません。傭兵の連中は商品価値というのをわかっておらぬ者が多くて」

奴隷商人がため息をつく。

「ただ、奴隷になってからはまだ誰の手もついておりません」

との事。


「いかがでしょうか? 予約という形にもできますよ」


ここに並んでいる奴隷は、5人とも俺の好みである。

可愛いし、細身だし。

巨乳嫌いではないが、ふくよかなのは好きじゃない。

無駄な脂肪が付いている奴隷を買っても痩せさせてしまうだけだし。


俺からすると非常に良い女の子が並んでいるけれど、奴隷商人からすると、この価格帯の奴隷は微妙なのだ。

ガッツリ労働に使うにしてはご覧の通りの体格で厳しいし、性奴隷として使うには脂肪が足りない。

屋敷の使用人とかなら売れる可能性もあるが、それだってやはり性奴隷にふさわしい様な容姿の者から売れて行く。


「ちょっと確認させて頂いてもよろしいでしょうか」

「はい。どうぞ。おい」

奴隷商人の指示で、5人の奴隷は脱がされた。

首輪だけの姿になる。

チンピクである。

あぶねぇ…… 女の裸とか3ヶ月ぶりに見たわ。

……3ヶ月前に見たのもただの画像や動画だったけど。


とにかく、余裕を。

物腰は大事である。


深呼吸しながら、奴隷の確認をした。



出てきたのは産婦人科の分娩台みたいなもの。

大事な事である。

そういうプレイではない。

性病の有無、女性の状態を確認するのだ。

性病は回復魔法でも薬でも治るのだが、べらぼうに高い。

最初から無いに越した事はない。


いかんせん、傭兵にマワされた子達である。

ちゃんと確認せねば。


5人とも状態は良い様に見える。

性病の女性器なんて知らんけど。

全身の肌も、擦り傷など以外は気になる荒れ方はしていない。

唇の周りの状態も良い。


次に、歯である。

これも重要だ。


残っている歯の状態で健康状態を判断するというのは地球の奴隷でもあった事だが、現代知識がある身としては、それ以上に大事な点だ。


虫歯はうつるのだ。

虫歯菌はねっちょりしてないキスでもうつる。


虫歯菌が引き起こす歯周病は、血管へ直接炎症物質を流す事がわかっている。

病気の元だ。

これもやはり回復魔法で治せるらしい。魔法まじすげー。でもまじたけーから最初からないに越した事はない。


また、性病も口からうつる場合がある。


不安なので、奴隷買ったら一応簡単な浄化魔法をかけてもらおうとは思っているが、重症だったら費用がかさむので選択肢から外さなければならない。


5人ともどうやら普通な感じだが、俺には判断つかない。でも一応やっておかないと。

決して、女の子の裸が見たかったわけではない。

触りたかったわけでもない。

おっぱいを触ったのも、確認のためだ。確認のため!

多分BカップとかAカップとかのサイズばかりだったけど、めちゃくちゃやわらかかった!

あんなに小さくてもめちゃくちゃ柔らかかったよ!

女体って不思議だね!


奴隷商人には多分童貞ってバレてるな。

めちゃくちゃ柔らかいおっぱいのせいで俺めちゃくちゃ硬くなっちゃったし。



「予約…… できるんですよね?」

「はい。お代はいただきますが」

「じゃあ、この子、予約します」


奴隷商人は書類を用意した。

値段の関係でコストがかかる呪いなどの拘束はないが、魔法印があり、署名者がきっちり判別できるものだ。


書面に目を通して、サインした。

買えなかった場合、予約代はそのままとられる。


「先に半金と予約代をお支払いします」

「これはこれは」

俺は腰の後ろに掛けていた袋をテーブルに置いた。

ズボンの中、尾てい骨あたりに隠していたものだ。ちょっと暖かいけど、変な匂いはしない。


半金と言っても、値段の半額ではない。だいたい3分の1程度。

俺にも生活がある。手元にお金を残しておいた。


この金銭のやり取りについても書類が用意され、サインした。

領収書みたいなものだ。残り金額の明記もある。


俺が予約したのは川◯春奈似の奴隷だった。

地球で最後に見た映画に彼女が出ていて、奴隷5人が部屋に入ってきてからずっとこの奴隷の事が気になっていたのだ。

5人とも特に差はなさそうだったので、気になっていた彼女を選んだ。


彼女を見ていると、懐かしいような、寂しいような気分になる。

そして「川◯春奈かわえー…… こんな彼女がほしい…… セックスしたい……」

とか思っていた恥ずかしい記憶も。


あの頃に俺に、

「3ヶ月後に、5人の女の子並べて女性器チェックすることになるぞ」

とか言ったら信じただろうか。

「川口○奈似の女の子奴隷にするぞ」

とか言っても信じなかっただろう。


あんな彼女が欲しいとか思っていても、できるとは思っていなかった。

何事も分相応というものがある。

ただの一般ピープルの俺は、映像で見るまでしか許されていない。


だが、こっちでは奴隷がある。

彼女どころか、所有物である。


もちろんこの奴隷は川◯春奈に似ているというだけで、川◯春奈の方が何倍も可愛いけれど、それでもやっぱり可愛いし、こんな女の子と一緒にいられるなんて、俺からしてみれば夢の様である。


とんでもねぇ……

……でもありがてぇ


「少し多めにお支払いしますので、大事に扱って下さい」

まじお願いします! この子に決めたんです。


「はい。承りました」







「高級な奴隷も見てみますか?」


という奴隷商人のはからい。


俺が優良顧客だと感じたらしい。

お金は持ってなくても、商売がスムーズに行くのは大事だし、当たり障りが良いというのは大事なポイントだ。


高級奴隷を見せればもっと頑張るんじゃないかという考えだろうか。

多分頑張ると思うけど。




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