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002 貯金の日々

002 貯金の日々


あっという間に3ヶ月過ぎた。





テイムはできないものの、最近生活が安定してきて楽になっている。

最初の頃は大変に感じていた作業を考え事をしながらできるようになってきた。

仕事量は増えも減ってもいないが、慣れというのは大事である。


貯金がたまって心の余裕ができたというのもある。


冒険者といえば、だいたい酒場にいる。

給料はとにかく上下の差が大きいけれど、小さな店の番頭より少なく、丁稚よりは多いという感じだ。

生活に不自由はしない。

にもかかわらず、彼らは酒場にいる。


武器にしても、俺は基本的に遠距離から仕留めようとしてるが、見栄えや自分の理想を求める冒険者がとにかく多く、分不相応だったり、別に必要でもない武器防具を買う者ばかり。

そして、怪我を負って治療費もかさむ。


よくわからんが、そういう空気がある。

同調圧力なのか、なんなのか。皆んな自分からのぞんでやっているみたいだけど。

安全な戦いを好む腰抜けは馬鹿にされる。

弓矢を使う冒険者はどこかのパーティに所属しているのが主で一人だけで活動している人はほとんどいない。

これも、ダサいから、だろう。

しかし、動物を狩って食事にしたり、牽制などの実利があるため、パーティに居るぶんには文句をいわれない。

頭ではわかっていても、空気に合わせる方が大事なのだ。


俺は腰抜けと笑われている。

基本遠距離だったり罠だったりで倒すからだ。

槍はバカにされないのに、俺の長棍棒 というか、棍がバカにされるのはよくわからんが。


別に何とも思わないんだけど、俺がバカにされてキレるのを待ってるみたいで、結構面倒くさい。

地球にもそういう人達いたけど、やっぱり魔法がある世界でも人間は人間だった。


今日も彼らは酒場で酒を飲んでいる。






貯金めっちゃ貯まった。



俺は体格も日本人の平均で、ここではかなり小柄だが、それはそれで必要な食事が少なく済む。

地球にいた頃は、身長コンプレックスがあった。モテたい!

こっちきてからはこの体格でむしろ助かっている。



ギルドの買取窓口や薬師のおばさんにも聞いたが、薬草はたべれる。

苦いし不味いけど、普通に体に良い。

でもなぜか採取を受けた人達は売ってしまう。

確かに、売ったお金で食事をした方が安いという面はある。

しかし、栄養豊富な野菜をタダで手に入れられるのだ。

あまり酒場や食事処に近付きたくない身としても非常に助かる。

どうせ一抱え売るので、自分が食べる分を差し引いても利益はでる。

味? 毒じゃないなら別にいい。




酒に趣向品、必要ではない鎧や武器、そんな無駄遣いするやつの気が知れん。

風俗は我慢するの大変だったけど……


でも風俗だからこそ我慢できたのだ。


この世界には奴隷がいる。


性奴隷がいるのだ!!



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