おまもりアラカルト
お守りマニアな幼馴染の佐紀に、ある日タイムカプセルを開けるため三箇国(さんかこく)神社へ行こうと誘われる。小学校の時、佐紀、聡一、俺の三人で埋めたものらしいのだが、そんなもの埋めたなんて、すっかり忘れていた。何を、埋めたんだったか。おもちゃの類だとか未来の自分へ宛てた手紙だとか、数ある予想は、数日後その全てが外れることになる。タイムカプセルに入っていたのは、ある「契約書」だった。三箇国神社の神様、「シホロ」と、佐紀が交わしたとある契約に、俺は知らず、巻き込まれていたらしい。