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転生治癒師の恋物語 〜聖女様と王子様の仲を取り持ったら、別の王子様に気に入られました〜  作者: 藤なごみ


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第七十四話 さっそくダンスの訓練です

 結局軍の施設での治療は午前中のうちに終えてしまい、私たちはやることが無くなってしまった。

 なので、早めにノルディア公爵家に戻って早めに社交ダンスの練習をすることになった。

 講師がノルディア公爵家にやって来る時間は午後からで変更がないので、それまでにある程度の基本動作を身に着けることになった。

 アメリアさんも一緒に来てくれることになったが、正直なところかなりありがたい。


「お帰り、かなり早かったわね」

「ウォン!」


 ノルディア公爵家に着くと、ちょっとビックリしたフレイア様が私たちを出迎えてくれた。

 アメリアさんも同行していたので、何かあったのではと思ってしまったようだ。

 先ずは応接室に移動して話をする事になった。


「はあ、もう負傷兵全員の治療を終えてしまったと。ついでだから、早めに社交ダンスの練習をしてしまおうとはね」


 紅茶に口を付けつつ、フレイア様がちょっと呆れながら感想を口にしていた。

 とはいえ、仕事をサボった訳ではないので何も問題はない。


「スラちゃんも、もう大魔法使いと言っていいわね。下手な軍の魔法兵では相手にならない強さになったわ」

「でも、本当にスラちゃんは凄いと思いますわ。治療もとても上手ですし、今日も大活躍でしたわよ」


 そして、話はもの凄くパワーアップしたスラちゃんの話になった。

 美女二人から手放しで褒められ、スラちゃんは触手で照れているポーズを取っていた。

 もはや、その所作自体がスライム離れしているけど。

 シルバもお利口に座っていて、お菓子のクッキーを美味しそうに食べていた。

 シルバが軍の施設で行なったのはアメリアさんの護衛だけだけど、アメリアさんも今や王子妃となったのでかなりの重要人物なんだよなあ。


「では、折角だからホールに移動しましょう。今日の訓練もホールで行うから、感覚が掴みやすいはずよ」

「ウォン!」


 フレイア様が席を立つと、シルバも私を急かすように立ち上がった。

 私とアメリアさんは、少し顔を合わせてくすりとしてから席を立ち上がったのだった。


「改めて見たけど、やはりノルディア公爵家のホールはかなり広いなあ……」

「ウォン、ウォン!」


 ノルディア公爵家でパーティーなどが行われるホールは、体育館なのかってくらい広い。

 シルバの声が響いて聞こえそうなくらいだ。


「リンは王城の大部屋に行ったことがあるだろうけど、こういうのは本番に近い形で訓練した方がいいわ」


 フレイア様の言う通り、アーサー様とアメリアさんの結婚式などで王城の大部屋に行ったことがある。

 しかし、テーブルなどが設置してあったので、視覚的に狭く感じた。

 本番は、たくさんの貴族がルーカス様の為に集まるという。


「ダンスには何種類かあるけど、貴族が集まるところで行われるのはワルツが殆どね。だから、基本ステップと基本姿勢を覚えてワルツの基本動作を覚えれば何とかなるわよ」


 フレイア様曰く、殆どの貴族はワルツしか踊れないそうです。

 そういう意味では、かなりホッとしたところがあった。

 これで何種類ものダンスを覚えなければならないなんてなったら、絶対に覚えられない自信があった。

 因みに、アメリアさんもフレイアさんも複数のダンスが踊れるという。

 正直尊敬でしかない。


「背筋を伸ばして、姿勢よくするのがダンスの基本です。最初は慣れないかもしれませんが、がんばってやってみましょう」


 アメリアさんの合図で、さっそくダンスの練習が始まった。

 二人とも熱心に分かりやすく指導してくれたので、とてもありがたかった。

 二人の熱意に負けないように、私も必死になって二人についていった。


「ワフー」


 途中からシルバは飽きてしまって伏せの姿勢になっていたが、スラちゃんは触手を出してダンスのマネをしていた。

 こうして、昼食までの短い時間をダンスの練習で費やしたのだった。


「はあはあ、中々難しいです……」


 私は、荒い息を整えながらペタリと座り込んでいた。

 戦闘などと違って、本当に大変な訓練だった。


「リンさんは身のこなしが軽いので、基本動作を覚えるのもあっという間ですね」

「元の運動神経が良いからなのか、軽やかに踊るわね」


 何とかアメリアさんとフレイア様から午前中の訓練は合格点を貰えた。

 いきなり講師から社交ダンスを習うよりも、基本動作だけでも触れて本当に助かった。

 後は、ルーカス様に恥をかかせないためにも本気で社交ダンスの訓練をしないと。

 多くの人が支えてくれているのが本当にありがたいし、幸せなことなんだと改めて感じたのだった。

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