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4話

ダンジョンである小惑星ジーンはパニック状態だった。

それもマスター不在に気付いたのが敵艦隊がワープしたあとだったからだ。

何故わかったかと言うと魔導縮退炉はマスター権限許可が出ていたのだがその肝心のダンジョンマスターがいなくなった事で魔導縮退炉が使用不可になったのだ。

しかも相手はどこに行ったか不明なので周辺中域の索敵をして帝国の情報を集める事から始めないといけない。

「このダンジョンが無事ということはマスターも無事ということだけど、なんとか助け出さいと」

スグにでも助けたいが闇雲に移動できないので小型強行偵察艦のワーウルフ隊が持ち帰るデータ次第である

DCは指令室で指示を飛ばす。

「メインの魔導縮退炉からサブ魔導エンジンへ切りかえて!あと予備の魔導エンジンも稼働させて。みんな落ち着いて普段通りで大丈夫。ここはダンジョンなんだから動力が切れても生きてはいけるし敵が来ても外壁を抜けることは出来ない。不安な方は各種族のリーダーであるキングクラスの指示に従って行動してください」


それから数時間後


「DC05よりDCに報告」

「どうした?何か手掛かりはあったか?」

「特殊工作船フェンリルより敵の要塞とみられる小惑星を発見しました。ここを攻め落とし敵の情報をつかむことを提案します」

DCは少し考えた後に決めた。

「地道に探すにしても航路などの情報が欲しい。その要塞を攻撃するが殲滅ではなく制圧して情報の確保を最優先とする。05は01に情報を提供して敵小惑星への移動を開始する」


「「「「了解」」」」


「戦闘に関しては制圧を目的にしている事から囮の部隊としてDC01戦艦2000、DC04巡洋艦3000、DC05、揚陸艇1000、DC06空母1000、DC09の駆逐艦4000を前面に出す。私の部隊特機1000を本体として要塞にとりつき無力化する。その間、要塞はDC02に委任します」



バハラ要塞

この要塞は直径30キロほどの小惑星を改造して要塞化したもので400万人の将兵が詰めている。

艦艇は戦艦500、巡洋艦1000、駆逐艦2000、輸送船1500、工作船500の5000隻が収容されている。

「あの第一艦隊の様子みたか?」

「ああ、まさかと言われる最精鋭の第一艦隊があそこまでやられるとはな。ここまで攻めてこなかったらいいんだがな」

「まあ今まで来なかったし大丈夫だろ。それよりあの威張り腐ったエリート坊ちゃんたちの意気消沈ぶりっていえばなかったな。俺は少し胸がスッとしたよ」

「それは言えてるな。いつも俺達を下に見た態度は気に食わなかったんだよな」

そんな話を要塞諜報部がしている時に通信の報せが来た。いつもの何もないという定期連絡だろうとおもって下士官は通信に出る。

「こちら駆逐艦シルドラ、バハラ要塞応答されたし」

「こちら要塞だ異常ないんだろ?りょうか「異常だよ!!」ん?何があった?」

「な・なんだ…あれ…」

「どうした?状況を報告しろ」

「んな…わくせいが・いどうしてるぅ!?」

「はぁー!?」

「間違いない。データを送る確認してくれ。直径40キロはあると思われる惑星が間違いなく移動してるんだ」

「こちらでも確認した。こんなこと信じられんが事実だ情報を取れたら速やかに帰還しろ」

「了解」


それから要塞内は大慌てで第一艦隊を破った小惑星が移動して接近しているという事態への対処に追われる。司令官のフレーゲル少将はスグに援軍要請をだし第1級戦闘配備として帝都に惑星が移動していることを報告させた。


「敵艦艇出てきます」

「こちらも全艦出撃させているんが第一艦隊がどれ程の損害を相手に与えているか。我々の生きる道は、それしだいだな。」

「敵艦総数約11000です」

「ならば時間を稼ぎ援軍がくれば数の勝負では何とかなるな。相手さんに時間稼ぎの交渉を申し込む通信を送れ」

「はっ!」



「通信繋がりました。モニターに出ます」

「こちらは銀河帝国ジントエベラ宙域バハラ要塞司令官のフレーゲル少将だ」

「私は指令官代理のDC02です」

「貴官たちは今回、何故侵攻をはじめたのか伺っても」

「今更ですね?先に侵攻してきたのはそちらではないでしょうか?」

「ならばそちらの要求は何かな?まさか銀河帝国の滅亡と言う事でも無いだろう」

「そうですね。ただ舐められてばかりではいけないので多少はこちらのカードをみせないと差が分からないようですので」

「そういう事なら十分だろう。110km級の要塞が移動でき最精鋭の第一艦隊が敗れたのだ。残念なことに、そちらに有利な条約になるだろう」

「あら?それを教えてもいいんですか?」

「正面からやりあえばこちらが負けるだろうからな。生き残る可能性を上げたいだけだよ。私は小心者なのでね」

「なら武装解除して大人しくしてくだされば悪いようにはしませんが?」

「命は惜しいが、そこまでは承服しかねる。むしろそちらが武装解除してくだされば帝都までエスコートいたしますが?」

「残念です。ちなみにその艦隊との戦闘記録を送りますので良かったら参考にしてください」

「ああ、参考にさしてもらおう」

フレーゲルは手で通信士に合図を送る。通信士はそれをみてモニターを消す。

「敵艦よりデータが送られていました。ウィルスはなさそうですが確認いたしますか?」

そう言いつつフレーゲルのもとに副官がやってくる。

「見る必要はないだろう?たとえ一方的に負けていたとしても我々のやることに変わりはないのだから」

「そうですな司令」

「とにかく時間を稼ぐ膠着状態に付き合ってくれてるならこちらに有利だからな」


5時間後


「さすがに変だ相手も時間が立てばこちらが有利だと分かっているはず、なのになぜ攻めてこない?」

「何か策があるのでしょうか?」

「だが迂闊に動く事もできん」

その瞬間に要塞の各所で爆発が起きる。

「どうした?敵艦隊に動きはないのに何が起こっている」

フレーゲルは動揺しつつも各所の報告を受けて驚愕する。

各施設で人型兵器が突如現れたとの事だった。

「司令!敵艦隊が動き出しました。同時に降伏勧告が…」

「要塞機能30%機能低下、敵陸戦隊の侵入を確認」

「くっ、降伏を受け入れる。全艦、武装解除せよ」









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