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御穴を掘る  作者: 珉砥
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幼少の頃から女の子に興味がわかなかった。可愛いとは思うけどそれ以上の気持ちにはならなかった。幼稚園から一緒で仲の良かった紗奈ちゃんとも仲良しで終わった。

かと言って男に興味があるかと言えばそれほどでもなく、仲良くしていた男子はたくさんいるが、心ときめくような体験はない。

性的な事柄にはそれほど興味を示せなかったと思う。ただそれとは裏腹によく言い寄られた。顔立ちも関係するのかもしれないが、クールな対応も女性に何かしらの感情を呼び起こさせたのかもしれない。実際興味が無いので女性に対しては少し冷たかったかもしれない。

加えて自慰行為も難しく夢精が多かった。困ったことに性欲が無いわけでは無いので、いたってあそこは元気になることが多かった。悩みの種のひとつではあったが、さほど気にはしていなかった。

でも今はっきりとわかった。おれはおれに性的興奮を感じる。以前ググッた時に出くわしたオートセクシャルなのかもしれないし、ナルシストかもしれない。

たっぷりと粘液を含んだ左手で目の前にある己の臀部の中の密やかな部分に中指を漏斗代わりにして流し込んだ。

「うおっ」

思わず声が漏れた。すかさずそこを指でまさぐった。ていねいに湿り気を穴の周りに広げていく。

「くぅぅ」

声が出てしまう。股間が疼き、蠢く。

右手でいきりたっている竿を下げながら腰を少しひいた。慎重に尻の割れ目の上部に先端を当てると、下に向けて滑らせた。

「うぐっ」

快感が嗚咽を引き出した。

目標に到達すると、湿った穴におれ自身を少しずつ挿入して行った。

「はあっ」

これまでに味わったことのない恍惚感が身体を痺れさせた。おれはおれと交わったのだ。

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