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プロローグ

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拙い文章ですが、よろしくお願いします

 わたしはその日夜勤明けで寝不足ではあった。

 けれどもこれは夢ではないだろう。

 いや、夢であってほしかった。

 もう夢でいいじゃないか。


 いささか現実逃避しそうになるが、目の前のそれは待ってはくれなかった。

 熊のような黒いでっかいもの。

 毛むくじゃらの体からは黒い靄のようなものがもうもうと立ち込めている。


「ひぇ…」

 人間本当に恐怖に陥ったら悲鳴なんてでないもんなんだ、なんてまたしても現実逃避しかける。

 その黒いでっかい毛むくじゃらはそんな頭の働かないわたしに対して容赦なくそのぶっとい腕を振りかざす。


 そのとき頭で鳴る警戒音。

『緊急事態のため一時的に防御膜を張ります』

 なに、それーー?

 瞬間振り下ろされた腕はわたしの目の前で何かにはじかれた。

 その衝動ででっかい体がよろける。

 瞬間またしても警戒音。

『魔力を使い瘴気を払いますか。』


 もう意味がわからん。

 わからんけど、とっさに答えた。

「イエッス!!」


 その直後お腹の底からごそっと何かがせりあがる感覚。

 それは目の前にかざした手に渡りそのまま熊のような得体の知れないものへ飛び出していった。



「な、なにこれ…」

 それは瞬く間に目の前の熊(もう熊でいいだろう)を包み込むとキラキラした金色の光とともに空へ舞い上がった。


 その舞い上がる光を見てわたしはふっと糸が切れたようにその場に膝をついた。

「なんで…昼なの…?」

 夜勤明けに見ていた夜空とは打って変わっての真っ青な空がそこに広がっていた。






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