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友死我封印
「終わった・・・の・・・か」
――ああ。大半、片付けた。
「は・・・はは、そうか・・・俺はここでリタイアか・・・、じゃあ俺の想いを・・・
持ってけ・・・」
――わかった。これからは一緒に進もう。
「ああ、一緒にな・・・。さあ俺を封印してくれ」
――じゃあな・・・土に還らんとする体を脱しその魂を我が身に刻み込め! 封印術、刻魂掌!
「・・・ありがとな、俺たちの夢・・・叶えてくれよ・・・」
あいつの想いが俺の中を駆け巡り、そして弾けた。
――お前の想い・・・確かに、受け取った。
また・・・また一人になった。だが俺は歩き続ける。一人になっても。孤独であっても・・・。