表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激闘月に行く  作者: 王将先生
1/3

プロローグ

 私の名は激闘。私には幼少の頃から不思議な感覚がある。幼少時代、私はこの地球ではなくどこか他の星から来たのではないかと思うことが時々あった。夜空を見上げては、どうして私はこの地球に残されたのだろうとよく思ってていた。これは私の願望でしかないのかもしれないが、小学生くらいの時に宇宙船に連れて行かれてチップを埋め込まれたような気がして仕方ない。

 私は今、田舎に住んでいる。季節は真夏の真っ只中だ。坂の向こうに広がる真っ青な空と入道雲を見ながら、一歩一歩登っていくと、坂のてっぺんのちょっと手前の左のキュウリ畑から、ひょっこり人が現れて、こちらに向かって坂を下っていった。そしてものの15秒もしないうちにすれ違ったその時、私は「あっ!」と思った。

 振り向いて確かめようとしたができなかった。というより、振り向かなくても、その人の様子がまぶたに浮かんできた。いや、何か話しかけられてるような気がするという方が正確だろうか?

 結局、その人の服も性別も年齢も何もかも分からなかった。「人が居たというより気配がしただけだろうか?それでは幽霊なのか?いや、まさかこんな昼の青空でそんなことはないはずだが」私は思い直して、また一歩一歩、坂道を登っていった。

 その日の夜、狭い道を塞ぐようにして私の前に2体の人影が現れた。「何者だ!黒い人だな。いや、黒い全身タイツ着ているのか?ふざけているのか」しかし、よく見ると人間ではなさそうだ。それは大きな目を光らせていた。人間のような鼻や口、耳や髪などはなく、ただただ大きな眼だけを光らせていた。私は身構えた。そんな私に大きな目の生物は足音さえも立てずにスーっと近づいてきた。その時、その生物が私に話しかけてきた。いや、そうではなく私の脳内に直接語りかけてきた。「私達はあなたに対して、害を加えることはしません」その瞬間、さすがの私も凄まじく恐怖した。「すぐに逃げなくては」私は2体の生物の間を強行突破するしかないと考えた。次の瞬間、2体の生物は私の前から忽然と姿を消した。「ああ、これは地球の生物ではないな。多分宇宙人ではないか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ