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ロクサーヌ  作者: オクサス
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ロクサーヌ その7

 収容所は大きなタワービルになっていて、私は地下室に入れられていた。一つの部屋に5人一部屋だった。他にもっと大部屋もあるらしくここでは待遇の良い部屋だった。


このタワーだけで1万人近く収容されている。ここで聞いたところでは、この国にIDカードなどはない、生まれた時からチップやカプセルのようなものを体に埋められるという。


それによって、その人の全人生が管理される。ゆりかごから墓場までだ。この国にはお金がない、マネーのない社会だ。すべてはチップによて記録されるのだ。


そしてそのチップはその人の思想も管理する。脳波が直接電子情報として記録され解析される。感情も思考も会話もすべての脳波は解析されている。


ここでは能力に応じて労働し必要に応じて消費する。しかし、その能力もその必要とするところも決定権は個人にはない。


すべては体に埋められたチップやカプセルから得られた電子情報をもとに国家人民党というこの国の政府党組織が決定している。


私もここでチップとカプセルを埋め込まれた。そして、脳波を分析された。だがその結果私に対するテロリストの疑いは晴れたようだ。


ただ、私の脳波は普通と違っていたようでしばらく精神病棟に移された。どうやらいつも夢を見ているような脳波の形らしい。

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