魔と人
「おい落ち着け」
「同族が殺されているかもしれないんだぞ!」
「だったらなおさら落ち着け。熱くなって何も考えず突っ込むか、冷静に対処するかどっちがいいと思う」
「・・・すまない少し頭に血が上っていた」
「まず何が起こったか推測してみよう。魔族はお互い争ったりするのか?」
「それはない。そもそも魔族はあまり争いごとは好きではない。人族が領土を広げようとしているだけだからな。戦わざるおえん」
「強力な魔王を倒せば世界が平和になるって考えられるから必然的に狙われるわな。とりあえず急ぐぞ」
「わかった。」
俺はゲイルをいわゆるお姫様だっこする。
「何をする、おろせ」
「急ぐ からな 『反射』つかまってろよ」
「な、なにを・・・」
その問いかけを無視して俺は反射を作った背後にある魔法を唱える
「吹き飛ばせ 『爆裂魔法』」
言い終わった次の瞬間そこに巨大な魔法陣が出現し辺りを消し飛ばす閃光へと変わる。
そのまま二人吹き飛んだ。そのあとは猛烈な吐き気や頭痛と戦うことになったのは言うまでもない。
「ううぅ・・・ああゆうことする時は先に言え」
「言ったら絶対止めたくせに」
「うっ」
「まあとにかく城壁にはついたが・・・ひでえな」
城壁にぽっかりと穴が開いている中を見ると魔族と思われる死体が転がっていた
「すこし遅かったか・・・だが相手の正体はわかった魔王の事だからこの壁には障壁位あったんだろ」
「ああ」
「そんな壁破壊してまだ戦える奴なんて・・・俺は勇者しか知らない」
「ならなおさら急ぐぞ」
「それについて異論はない。いくぞ」