表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/25

求人は魔王から

「頼み?」

「ああ、あのミノタウルスを倒したのだから。さっきはすまなかったな。いきなり殺そうとして」

「さっきのことは気にするな。それで頼みとは?」

「我々・・・魔王軍を助けてほしい。」

「いったい何をすればいい」

「助けてくれるのか?」

「まだ決めたわけじゃないぜ。」

「では、まずは現状を教えておこう」

「頼んだ」

「今現在魔王軍はこの大陸の西に位置する、いわゆる魔界という場所にある。そしてちょうど一週間前

 大陸の中でも巨大な聖王都アルキニシアが宣戦布告してきたのだ。なぜこのタイミングかわかるか?」

「・・・勇者召喚か。」

「そ、その通りだが。なぜわかった?」

「俺もその勇者だから。」

「なんだと!」

「いやなんだ。捨てられたから」

「そうなのか・・・悪いことを聞いた」

「確かに一回殺されたけど・・・」

「お前は何者だ。ただの勇者にしてはかなり、とてもおかしい」

「そうなのか?」

「おっと、話がそれたな。お前の言う通り魔王様を今度こそ亡き者にしようとしているのだ。さっきの

 ミノタウルスも勇者の召喚士の眷属だ」

「ちょっと待ってくれ。Lv1であんなのを召喚できるのか?」

「そんなわけないだろう。あれを出そうと思ったらLv90はいる」

「俺がこっちに来てまだ1日もたってないんだが」

「ここと人のいる場所は次元が歪んでいるようでな。こっちの1分が向こうの世界の10年だった。なんてこともある。Lv90以上となると2年間くらいか」

「それでつまり俺に迎え撃って欲しいと」

「ああ。何とかならないだろうか」

「まあいいけど。一つだけ条件として戦い以外の事で俺を呼ばないこと。これだけだ」

「わかった。それなら何とかなるだろう。ああ、それと魔王様は闇の神だ。だからなのか忌み神と言う 

スキルがあるが怖がらず接してくれ。これだけは約束してくれ。」

「問題ない。俺もそのスキルを持っているからな。」

「お、お前神だったのか」

「ああ。元人間だけどな」

「お前は本当に何者なのだ・・・」

「何回も言ってるだろ。俺はなるべく静かに暮らしたい元勇者だよ。」

「言うと思ったよ。そういえばまだ名乗っていないな。ゲイル・ファインドラグだ」

「オウカ・マガツだ。よろしくゲイル。」

「こちらこそだ」

奇妙なチームが作られた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ