試練的なもの?
「ううぅ」
ん 起きたか
「おい、大丈夫か」
「!」
何故か身構えられた
「落ち着け。お前に何かするつもりはない」
「・・・そんな言葉が信じられるとでも」
「そりゃそうだが」
「・・・おまえあのミノタウルスはどうした」
「ああ、あのミノタウルスね。それならそこにいる」
そう言って半分になっているミノタウルスを指さす
「・・・偽物なんてことはないな」
「ああ。誓おうか」
「誓わなくていいが、試させてもらう」
「へ?」
「我、世界の理に抗わん。ゲイル・ファインドラグの名において汝を死と言う束縛から解き放たん
出でよ【ドラゴンゾンビ】
「待て待て待て待て」
「・・・やはり嘘か。死ね!」
めんどくせーな もう
「デスブレス」
「反射」
ブレスがそのままドラゴンゾンビに当たるがアンデットモンスターには死属性技は効果が薄い
「実験にはちょうどいいな」
思わず少し楽しそうに呟いてしまった
「なに?」
彼女・・・ゲイルは驚いたようだ
「こい。我が神器 永遠の時をすべる静寂の大弓」
突然、右手が光り輝く。次の瞬間そこには銀の光を放つ弓があった
俺は高らかに告げる。
「強奪者の矢。貴様の『視覚』を貰おう」
矢が龍の眉間に刺さる
次の瞬間 何か混乱したように尻尾や鋭利な爪を振り回す
地面に刺さっている巨大な斧を引き抜く
いまだに暴れているドラゴンゾンビに向かって歩き出す
時々爪や尻尾が飛んでくるが斧で器用にいなし高く跳躍する。
そして静かに告げる。
「安らかに眠れ。もう来るなよ」
暴れる死龍はそのまま一撃で粉々に砕け散った。
「これで信じてくれる?」
「あ・・・ああ。そっそれよりあなたの腕を見込んで頼みがある」