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勇者

あの後俺たちはあの穴から魔王領に入った

「容赦ないな」

「・・・・・」

声も出ないか・・・そっとしておこう。

地鳴りがまた起こる

「急ごうか。」

「・・・なあマガツ、お前はもし相手がお前の知り合いならどうするつもりだ。」

「俺の邪魔になるなら倒すが仮にもお互いを知っている者だからな」

「そうか・・・」

まあ魔王を倒そうとするのなら潰すが

「改めて、急ぐぞ」

「ああ」

そう言って思いっきりじめんを蹴った


side 魔王ヴァルミリア・ドライ


「はあぁ暇だ」

領地は今日も平和過ぎて暇です

この時の私は考えもしなかった この平和がたった数分で壊れることになるなんて


数分後


「まっ魔王様城壁の一部が破壊され勇者どもが侵入してきました」

「またか・・・」

「今回は1人ではありません!あなた様でも敵うかどうか・・・」

「よし、転移魔法を。ここを捨てる」

「はっ」

「逃げんのか魔王様よ」

「貴様どこから」

「自分の心配しろよ」

「ごほっ」

魔族の心臓から腕が生える

「ああそうそう大道りの魔族は俺の仲間がいってるぜ」

「民を巻き込むな」

少し威圧した が全く表情を変えない

「名前を聞こうか」

「ソウタ イイダ。勇者だ」

「イイダか。こい」

「なら全力でいくぜ【聖剣エクスカリバー】」

「っつ!」

反射的に右に飛ぶ

さっきまでいた場所に斜めに地面を抉ったような跡がつく

「よく避けたな」

「・・・居合か」

「ああ。その通りだ」

こいつ、強い

「さあやろうか」

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