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閑話 クリストローゼの手記

これを手にしたあなたへ。

こんにちはあるいははじめまして!

僕はクリストローゼ。しがない冒険者をやってるヒューマンの16歳の女の子さ!

今僕は職人ギルドが商人ギルドと冒険者ギルドに発注した護衛依頼を遂行中なんだ。あまり詳しい内容は書けないけど、これを読んだあなたが勝手に調べる分には問題ないと思うよ。

僕が護衛を担当することになったのは行商をやってるククさんっていうオークの男の人。オークの人が兵士以外の職業に就くには色々と規定があって手続きも面倒臭いことで有名だ。それを乗り越えたククさんはとても知的で紳士的。ちょっと気弱なのが唯一の欠点って感じかな。もしもククさんが行商人になる前に出会っていたら迷わずプロポーズしていたね!

さて、依頼を受諾した僕たちはバラントの街を発つとクルルァート国の南にある狩人の村を目指した。ククさんが月に一度訪れる行商の日が迫っているというのは建前。本当の目的は別にあるみたい。ま、その辺は道すがら教えてもらうから別に良いんだけどね。


旅程は順調!途中で盗賊に遭遇したりしたけど、僕たちの敵じゃなかったよ!

最初は暇つぶしのつもりで受けた依頼だったけど、今は俄然ヤル気に満ちてるよ!ていうのも、ククさんからとても興味深いお話を聞いたんだよね。狩人の村の北側には国内二大ダンジョンの1つと云われてる精霊の大森林があるんだけど、そこは誰も入ることができない精霊たちの聖域。表向きは管理を任されている狩人たちも立ち入れない森だといわれている。それで何を管理してるのかって思うけど、そこはどうでも良いから省くよ。

本題はその森に入れて、あろうことか狩りまでしている少年がいるんだって!全くもって興味深いよね!名前はナツキ君っていう12歳の男の子!子供だけど、1人で黙々と狩猟を熟す目元の隈が特徴的な少年らしいよ。なんでも生まれた頃から不眠症なんだとか。

このナツキ君が依頼達成の鍵を握っているらしいんだよね。つまり、ククさんの目的は精霊の大森林にある何かという事かな。時折、古文書を開いてはブツブツ言ってたりするから、確証は無いっぽい。


もうすぐ目的の村に到着。ナツキ君に早く会いたいな。精霊の大森林について色々なお話、聴きたいな。聴かせてくれるかな。ククさんが探しているものも分かったし、チャッチャと依頼を片付けちゃおう!ふふ楽しみ。


最初ナツキ君を見たときは事前に聞いていた隈もないから気づかなかった。見た目は僕よりも年下なのに、受け答えの仕方が完全に気心の知れたおじさんって感じで不思議な子だ。しかも10歳ぐらいの女の子を嫁とか。アキちゃんって女の子なんだけど、この子も見た目と中身が釣り合わない雰囲気を感じる。これは彼女からもお話、聞いておくべきかな。

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