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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
2章 冷やし中k……新人冒険者始めました
49/202

48ネキ じいちゃんと孫、ドワーフの国に入国す。、

 前回のあらすじ



 機械の巻き込まれは注意しようね!


 ミンチになるから。(現在進行形)



 ――――



「何だ……? あの動きは?」


「それと、影が独りでに動いてオーガーを食ってやがるのか? どんどん倒されたオーガーが減ってるぞ?」


「あ、あの変な動き止めた……影が謝ってる?」


「普通にまた倒し始めたな……さっきのはいったい何だったんだ……」





 ――おまけの ほうそく が みだれる! ――



 おまけ



 ――鉱山都市ヴィシソワーズ付近のダンジョンにて――



「戻るでござる! 今すぐ! 拙者の勘がアラート鳴らしまくりでござるよ! 何故かアルドも都市(ヴィシソワーズ)の方角に震えだしてるでござるぞ!」


「ちょっ? ダイチ! もう攻略できるってのにボス部屋の前で引き返すの!?」


「勿体ないですがそれ以上にやばい気がするでござるぞ! 例えるならS級の魔物が複数都市に来てるくらいに!」


「ダイチ。……帰ってあげるから抱っこ。……私走るの遅いから」


「抱っこでもなんでもしてあげるから帰るでござるぞあヨイショ!」


「あっ! ずる……なんでもない! 分かったわよ!もう」


「ケッタも急ぐでござる!」


「え〜? メンドクサにゃ「後でツナ缶!」アイアイにゃー!」



 そして脱出石というアイテム(レア品)を使い、ダンジョンから一直線にヴィシソワーズに走る四人。


 果たしてダイチの言う悪い予感とは。



 ――――


「ふむ、人型だと時間は掛かるが、ともあれ着いたな」


「さー、先ずは(ガンテツ)の所行くか。其処に姐さんが! ウェヒヒヒィ」


  涎を少し垂らしながら手をわきわきと動かすぎーと。


「あの女の話してる時のお主さすがの我でもちょっと引くわ……さて置き、今のドワーフは我の姿を覚えておるかのう……?」


「んなもん正面から堂々と入っていきゃいいんだよ!」


「それだとお主の飼い主に迷惑がかかるぞ? それが嫌ならなるべく穏便に入らねばいかん」


「うっ!?」


「さて、我らは人間共のように身分証明プレートやら冒険者証など持っておらんからな……どうしたものか」


「取り敢えずお前の姿見せて駄目だったらオイラに作戦がある」


「ほう? その作戦とは?」


「ナイショ。まー見てなって、絶対上手くいくから!」


「……まぁ、あまり信用はしていないが両方駄目だった場合はガンテツ殿の名でも出して向こうから来てもらうしか無いか……」


「取り敢えずれっつごー!」


 おもむろに都市の入口の門に接近する2人(匹)。当然、門番が立ちはだかり質問をなげかけてくる。



「ようこそ。俺らの街、ヴィシソワーズに」


「身分を証明できるものは持ってるかい?」


 小柄ながらも、非常にガッシリとした筋骨隆々のドワーフたちが声を掛けてくる。


 それに対し、アルドは髭を弄りながら少しばかり一考し、凛とした態度で門番たちに答える。

 

「ふむ……身分を証明できるものは持ってはおらんが……我の顔に見覚えは無いかの?」



「あぁ? 身分証明できない? 何だあんたは?」


「いや、待て。身分証明できないというのにこの堂々とした態度。身なりの良さ。そして見覚えはないかと言う口ぶり。……もしかしてお忍びのお偉いさんか何かか?」


「でも、それなら俺らにも連絡が来るだろう?」


「確かに……でもこの只者ではない雰囲気は……」



 息を飲みじっくりとアルドの方を見るドワーフ門番2人組。

 不意に、アルドの後に隠れていたのか、ひょっこりとぎーとがおずおずと様子を窺うように顔を出した。


 そして一変。ドワーフ2人に電流走る─


「「うおっほぉぉぉぉう!? なんて美人さんなんだ!」」


 ぎーとの容姿がドワーフの美的感覚に超絶クリティカルヒットしたのである。


 この様子を見、表には出さなかったが内心ぎーとはほくそ笑み、そのままアルドの服の裾を掴みながらおずおずと言葉を発する。


「あのぅ……私たち、友達がこの街に居るって聞いてきたんですけどぅ……でも、身分証明持ってなくて……だから、あの……コレ、気に入ってもらえるか分かりませんけど、もし通してくれるならあげます……」


 上目遣いで瞳をうるうるさせつつ、背中のリュックを地面に下ろし、液体の入った瓶を二つ。1人それぞれに1瓶、プルプルとか弱く震えながら門番たちに手渡しをする。

 もうその仕草だけで半ば門番たちはメロメロになっているが。


「お、おお。こんなかわい子ちゃんから手渡ししてもらえるなんて……」


「コレは?」

 

「あ、開けて嗅いでみてください……」


 両人差し指をつんつんもじもじさせながら変わらずの上目遣いでしゃべるぎーと。

 ドワーフたちはぎーとに釘付けで気付いてはいないが、アルドがぎーとを非常に白けた目で見ていた。


 瓶のコルクをキュポッと開け、中の液体の匂いを嗅いだ瞬間。


 ドワーフ2人は目を見開きお互いの顔を見合わせる。


「これは!」


「隠者の雫!?」


「「しかもすげぇ上等なヤツか!」」


「「お嬢さん何処でコレを!?」」


「あのぅ……何処からかは言えないんですけどぉ……通してくれるなら、もうひと瓶ずつ、あげます……」


 リュックから更に2瓶取り出し、ドワーフたちの目の前でちゃぽんと液体を揺らす。


 瞳の形が瓶になっているドワーフたちに答えは1つしか無かった。



「「ささ。どーぞどーぞ! ようこそ。ヴィシソワーズへ。俺たちは何も見てなかった。マッチョの貴族のじーさんと麗しのかわい子ちゃんしかいなかった。怪しいヤツは見ていない。ささ。通ってください!」」




「うわぁい! ありがとうございますおじちゃんたち! そのお酒はあげるね!」


「「お嬢さんが嬉しそうで何よりですよ(イヨッシャァ!)」」



 かくして、2人(匹)はぎーとの完璧な作戦? により難なくドワーフの街のヴィシソワーズの潜入を成功させた。


 現在ガンテツの工房の場所もついでに聞き出し、移動の最中である。

 傍から見るにはおじいちゃんに手を引かれ街を歩いている孫。

 疑いようも無くじいちゃんと孫。微笑ましい。


「……へっ。ドワーフ、チョロ」


 誰にも見られない瞬間、顔に影を落として鼻で笑うぎーと。


 そして遠い目をして空を見上げながらアルドはボソリと呟く。


(メス)……怖……」

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