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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
2章 冷やし中k……新人冒険者始めました
42/202

41ネキ 隣街に着きました

 前回のあらすじ



  俺が餌になって餌釣すれば儲かるんじゃ?



 ――――




  何か最初は護衛とかなんとか聞いてたけど蓋開けてみれば経験積みの予防接種みたいなやつだったじゃん。


  まぁ、俺としては散歩行って帰ってくるだけで金貨2枚なんて楽して美味しい仕事だったけど、コーイチに聞いたら行きだけで帰りはこっちから特に積んでくの無いみたいだし。

  って言うか、


  いいなぁ。アイテムボックス能力。 やっぱりお金貰ったら適当なの買おう。 うん、覚えてたら買おう。


  あ、そしてね、夜に着くかなくらいの予定だったけどさ、積んだのは俺だけどもいかんせん大漁でさー。

 

  山 賊 が。


  玉葱保存するみたいに吊るしてもらって馬車の側面にも括りつけたわけよ。 でもやっぱりというかなんと言うか、馬さんがね、すこぶる重そうにしてたもんだから見かねて後ろから押して走ったのね。

  いやー、走るのはあまり好きじゃないんだけど偶に運動するかーってかんじで張り切りました。


  お陰様で割と早く着いたよ。 着いてから思ったけど別段押さずに引っ張っても良かったんじゃね?

 

  ま、どっちにしろ着いたから良いか。


  そんでー当然ちゃ当然だけど街の門に着いたらわらわらと人が出てくるわでてくるわ。

  人吊るした馬車が爆走して来たから何事かと思って衛兵呼んで構えてたらしい。


 確かに怖えーわ……


  構えてた人たちにコーイチが何か懐から出して紋章? 印籠? 解らん。 みたいな物見せたらタージェル商会のだって分かってくれて取り敢えずの警戒は解けた感じ。

  そっからはコーイチがいきさつの説明をかくかくしかじか。


  コイツ便利やなー。


  吊されてるのが全部山賊だと分かったら最初の警戒はどこへやらの歓迎ムードですよ。 こんなに捕まえてきてびっくり。 捕まえたのが俺だって聞いてからの二度びっくり。


  どうやって捕まえたのかって聞かれたから、1人の衛兵を手招きして呼んで耳元で加減して拍手する要領でお手手で空気潰しておっきな音出してやったのね。

 加減したから振らつくくらいに収まったけどフラフラしてたしそのままだと何か申し訳無いからアイダちゃんにヒールかけてもらってはい元通り。

  皆納得はしてくれたけど見たことない魔法だなとか言ってたから、うんうん。そういう魔法って言って適当に誤魔化した。


 ほんですぐ帰れるかと思ったんだけど、後から山越えてきた人たちが山道に魔物が出た! って報告と門番が山から魔物の咆哮を聞いたって報告がすぐあってギルドの冒険者が調べに行くから危ないので、原因が判明するまで待っててくれだと。


  ……ふむ? この事件……何かあるな?……山道の被害……魔物の咆哮……うーん、わからん! コーイチに聞いてみるか。


(コーイチさぁ、ここら辺何か出るの?)


(いや、気づいてないんすか? 間違いなく原因貴女っよ)


  あっ成程! 謎は解けた。……俺か! 多分俺だ、いや俺だわ。 いや〜、まさかここまで聞こえてたのか。


(あっ俺か。……俺だったわー)


(あんだけの惨状起こす声量っすよ、そりゃあここまで聞こえるでしょうに)


(ギルドの方で調査するって話らしいけど原因が解らないと街から出してくれないかな?)


(そりゃまあ。周囲の安全を守る組織でもありますからね、冒険者ギルドってのは)



(原因が解れば早く帰れるかな?)


(勿論。あ、僕らは旦那の所に用事あるんで帰りまではしばらく自由行動で大丈夫ですよ。その間に何とかしてみたらどうです?)


(どうです? って随分適当な……)


(取り敢えず安全が確認できるまではしばらく出られないっすよ)


「それじゃあ、タマさんには、はい。この紙ギルドに出してくださいっす。依頼の完了になりますんでそれ失くさないでくださいね? そいでは僕らは旦那のとこで積み下ろししますんでー。あ、坊ちゃんたちも手伝いに呼ばれてますんで居なくなりますけど……手伝います? 計算とか細かい作業っすけど」


「いや、いいです」


  面倒くちゃい。 それに尽きる。


「ですよねー。じゃ、僕らはこの街の自分たちの商会に居ますんで何かあればどうぞ」


「OKOK。俺はこのままギルドに報告してお金貰ってくーら」


「了解っす。ではお気を付けて」


「失礼しますね」


「またね、タマさん」


「ばいば〜い」


「おーう」



  さてさて、別れたのは良いけど先ずはギルドに行ってみるかー


  ……あっ。 此処のギルドの場所どこ? コーイチたち……は居ねえ!

 早いよ! 聞いとけばよかった……うーん、近くの人に聞けば良いか。

 日が落ちる前にさっさと行って泊まれる宿探そ。


「門番さーん!」


「お、どうした? 吊るしのねーちゃんじゃないか」


「え? 吊るし?」


「山賊の野郎共吊るしてきただろ?」


「そうだね」


「だから吊るしのねーちゃんよ」


「え、えー? ……まぁ、良いわ。おっちゃん、冒険者ギルドの場所知らない? 俺この街初めてでさー」


「此処は初めてか。そうだな、ここからだとこっから真っ直ぐ行ってそっから更に…………





 ――――――


 はい。 てなわけで着きました。 結構曲がったから道中の人に聞きつつ何とか着いた。こういう時は空でも飛びたいよなー。

  ともかく報告報告ぅ!


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