162ネキ あの人は今〜〜 まつ毛とひこ
前回のあらすじ……ではなく!
特に理由もなくお答えしたくなったコーナー
(不定期)
ほんとね…ガラ悪くなったね… ×
この人元からめちゃくちゃガラ悪くて沸点ひくいんだとおもいますゥ 〇
岩男くん(チャン)たちがのほほほほほんとしすぎてるからそう思うのもしゃーない。
タマさんは殴ったら倍力で返される超反発枕って感じ。
……
まくらに!!!
向かねぇな!!!!
超反発枕ってなんだよ
ーーーー
Q 今日は誰の話なんですか?
A 3枚目下まつ毛。
やぁ! みんな! 俺だ! 照夫だ!
フルネームは 井瀬腕召まで入るが長いのでテルオで通してるぜ!!
現実がクソで異世界行きた過ぎて遂にはトラックの目の前に飛び出し、起きたら真っ白空間で目の前に女神様が居て異世界転生キター!!
ってウッキウキでイケメンにしてもらってチートも貰って晴れて異世界転生デビューって訳よ!!
テンプレ通りにどこか知らない森に現れてお決まりのギルド持ち込みの、ん? 楽勝だったが? に備えてお決まりのスライムやゴブリンは居なかったがよく分からない犬? 狼やら 鹿? 虫? とりあえずぶん殴って仕留めて転生お決まりのインチキアイテムボックスとかいう四次元ポ〇ケットに仕舞う狩り作業してたんだよ。
しかしなんで巾着みたいな感じなんだ?
こう、空間にシュワシュワ仕舞えたらかっこいいのによ。
畜生! あ〜ついでに伝説の装備もセットにつけといてくれって言っとけば良かったぜ!
殺しなんてやったこと無かったがやってみるとゲーム感覚で何とかなるもんだな!
流石に血で汚れるのは嫌だから物陰から飛び出してパンチチョップで仕留めてるがへぇ〜骨を折るってこんな感覚なんだな。
血抜き? とかそういうの汚れるしよくわかんねぇからそのままでいっか!
ドロップアイテムみたいに肉とか素材にならねぇのはめんどくさいところだな……
そんなこんなで第一村人に見つかってなにあばれてるんだ!?
とか聞かれちまったけど転生してきました! っていうのは秘密にするお決まりだしよくわかんないけどここに居てどうにかならないか?
って聞いたら
「あっ……」
と言われて街に案内されて入口の門番にも
「あっ……」
で金も身分証? も要らないから早く冒険者組合でタグ作って貰いなっていわゆるギルドに早速案内されたって訳よ!
いや〜展開が早くていいな!!
流石異世界だぜ!
登録やらなんやらする時も
「お金を持っていない? ……なにか換金出来る物でも有れば工面しますが……」
と聞かれて狩り殺したヤツら有るじゃんと思って適当に出しまくったら
「ちょちよちょ、ちょっと待ってください向こう!向こうの卸し窓口に周りが汚れぐわぁぁぁぁ掃除がぁぁぁ」
とか慌てられて別の所に向かわされて量を行ったら裏? の方に案内され
「……何処で採った? 何? 向こうの森? ……スゥ〜……あぁうん素手で仕留めてるのはすげぇし持ってる袋もすげぇけどよ…生態系バランスってもんが有ってな? その感じだと知らないって顔だし詮索もしねぇけどよ、ダンジョン以外で狩り尽くすのは駄目なんだわ」
って怒られたぜ…クソ…
しかしダンジョンだといくらでもリポップするから逆にダンジョンに行けば良いのか!
「いやまぁ新鮮だったから良いけどよそう言うのやりたいならダンジョンで頼むわ…あん? 良いダンジョン? お兄さん…田舎m安心安全に稼げる最近出来たゴーレムダンジョンとかどんな初心者にもオススメだよ。売ってくれた物の額はそこそこだから装備揃えて挑んでみると良いんじゃない? …場所?地理知らな…あっうん僕は解体のクチだからね、受付のお姉さんに聞いたら良く教えて貰えるよ」
と、言う事で来ました例のゴーレムダンジョン!
いや〜途中で魔物が街に居ると思って切りかかろうとしたらたまたま通りかかった憲兵に
「ちょちょちょちょ! 何しようとしてるの!? あっもしかして知らない地方!? 確かに見た目そうかもしれないけど首! 首の布見て! アレは人! 人なの! だから切っちゃダメ!! おーけー!?」
とか有って危うく犯罪者になるところだったぞ…
エルフとかだけじゃなくてそう言う亜人とかケモケモモンスターしてる人も居るタイプの世界なんだな…勉強したぜ!
さ〜てさてさて! 剣とか欲しかっんだけど打撃がオススメだよってらしいしこのハンマーで粉砕してやるぜ!
めちゃくちゃ重そうなんだけどそうでもねーからチートってすげえな!
お! ランク制限なしコースはあそこか!
本当はさっき見た上級者用とかに行きたいけど順番に上がらないとダメらしいからさっさとこんなところクリアしてランクも飛び級? してやるぜ! お金溜まったら定番の奴隷とか買ってみえな! もちろん可愛い子だな!
〜〜〜〜〜
ここは魔国と王都の間に新興し、最近ゴーレムダンジョンと呼ばれる場所。
の。
地下深く。
監視ルーム。
沢山のモニターを眺め良い回転椅子にもたれながら頬杖をつきつつ珈琲をすする男─
「……同郷かぁ? コイツ?」
「マスター。監視お忙しいところ失礼します。当ダンジョン内に不穏な者が発見されたとの事で─」
「あ〜コイツだろ」
「はい。如何なさいましょう」
「そのまま少しだけ様子見とけ。観測機でも測れてるしまあ普通の転生者ってとこだろ」
ーーーー
ジーッ。 ジーーーーーッ。 チキキキキ……
カチリ。 ピロン。 ニニニニニニニン!
「シキベツ、 A クラス ソウトウ B ヨリ」
─まず人は気づきもしないだろう程のちょっとした動作で蓋を開け、観測してササッと引っ込み姿を消すジグモ型小型ゴーレム。
ーーーー
「初心者コースにしてはだいぶ過剰な能力をお持ちですね」
「喋り方がなぁ、癖あんだよ、加えて結構な強さ、それっぽい言動。 こいつはまあ間違いなく同郷だな」
「お強さの程はそこそこみたいですが何マスター程でしょうか?」
「急に僕を単位にしないで?? 自分で言うのもなんだけど僕は腕力一般人のソレよ?」
「確かにマスターは水樽を運ぶ町娘以下の腕力でしたね…失言でした。単位には向きませんね」
「言っとくけどここの世界平均筋力とっても高いからね? ふつー剣1本振り回すだけでも相当よ?」
「平均…ですか。確かにそうですね」
「ハイハイ誰の事かは分からないけどダンジョン壁を砕くヤツは計算に入れないでね〜? 平均無限に上がっちゃうからね〜?」
「これは失礼しました。ですが先日のお2人組もそうでしたし、まだまだ凄い御方は居そうですね」
「あ〜 金色の筋肉達磨にやたらピカピカしてた銀色の女の2人組な。本気で作ってないとはいえ最難関コースサクッとクリアしやがって腹立つなぁ…今度はも少し強く作ってやろか」
「あまり爪を出しすぎるのも提携してるとは言え宜しくないかと…」
「わーってるよ」
「実際最終階の番人ゴーレムを倒すのお見事な手腕でしたね」
「ああ。女の方が電撃か何かで命令信号切った隙に筋肉達磨の杵でボコボコで完全試合だったからな…いや腹立つけどゴーレムの倒し方上手ぇわホント」
「随分と特徴的なメイスをお持ちでしたね?」
「いや杵ってなんだよ杵って。餅文化でも有るのか此処??」
「えーと…はい。最近魔国には年の初めに蒸した米を練り突いた物を一族繁栄を願って食する文化が発足したようです」
「おじさんちゃっかり第二の日本作ろうとしてない!?」
「他にもゴブリンや猪オークの方々等、農耕の素晴らしさに気づき、米や野菜の生産等で現在かなりの農業大国になっているらしいですね」
マリエが目ビームプロジェクターにより現在の魔国の様子を投映、そこには麦わら帽子を被りキラキラ良い顔で汗を流しながら野菜畑を耕し、休憩に持ってこられた冷えキュウリに味噌を付けポリシャキと美味しそうに咀嚼している数人が映し出されている。
「これもうのどかな田舎の風景じゃん!単に緑の色したおっさんだよこれ! おじさんすげえな!?」
「こちら魔国の改良された元湿地帯の田園地域に御座います」
(超高速田植えを黙々と行う半樹半木人と泥の攪拌量調整を行う泥魔人)
「木が米植えてんじゃねぇよ!! すげぇ早ぇな!? 泥のヤツも天職かよ!?」
「…と、この様に魔国は順調にターロさまにより発展しております」
「…特産品融通利くか?」
「既に食卓にお並びになっていますが?」
「…あ〜言われりゃそうだったな。有能」
「お褒めに預かり…」
「話が逸れたな、なんだったか?」
「杵をお持ちの2人組」
「いや違う」
「1ーCのモニターの転生者様」
「それだ、それそれ」
「このままお返しになりますので?」
「い〜や、折角だしとくべつルートにでも誘導してちょっと遊んでやるか。EX!! みたいに適当にファンファーレ流してやりゃ食いつくだろ」
「左様で御座いますか……左様で御座いましたね」
「ちょろ」
<ツイテルゥー!
「さて、それでは私めが行っておもてなしをして差し上げましょうか(パシッ、パシッ)」
「やめろやめろ、そのそのこれ見よがしのいい感じにくたびれた鉄パイプどっから持ってきた、金杵に電気女の憂さでも晴らす玩具にするから仕事に戻りな」
「かしこまりました。それでは失礼します」
「おーう」
マリエがスゥ…と、姿を消すとスイッチするかの様に、タイミング良く専用通路管が開き、
メタ助と呼ばれる琥珀色のスライムがプルリと部屋に落下した。
「ハァイ、大ボス。調子どうよ?」
「流暢〜」
「アッ、いっケね。ハナシカタダイジネー」
「いやもうなんでもいいわ」
「ナンデモイイわとかダメデスよ! アイデンティティーってアリマスヤーン?」
「実際は?」
「あっはいめんどくせぇですね」
「しってた。んで、暇してんだろ?」
「暇です暇です、なにかあるんすね?」
「コイツだ。遊んでくか?」
「おっやりますやりますゥ! 早速乗って来て良いすか!?」
「ばーか、お前まだはええよ。目の前でやれ。やるならな」
「あァ^〜いいすねぇ〜。かしこま!」
「まぁまだだからここで見てけよ。お、油断してんねぇ〜ポチッとな」
<おごぉぉぉ!!
「うわ〜油断しまくりの所に両膝裏に礫は痛そ〜、そこ皆薄いじゃないすか」
「だから狙うんだよ。はいポチッとな」
<アッツ! アッツ! アッツイ!!
「今鎧の首の隙間から何入れたんすか?」
「時限遅延炸裂式の魔法グミ。耐性貫通に振ってるから威力はそうでもねーし、せいぜい揚げ物料理の時ちょっといい油が服の中に入ってきたくらいだろうな」
「地味に苦しいヤツ〜」
「ポチッと」
<うごぉォォォォ!
「今の靴貫通してちょっと刺さった針は?」
「魔ノミに噛まれた時と同じくらい痒くなる毒」
「きちぃ〜〜〜」
「あそーれ」
<モギャッ!?
「たらい好きっすね〜〜」
「鉄板だな、さてここで一旦快癒ポーション転がして…メタ助、そろそろスタンバっとけ」
「りょりょりょりょりょりょ」
多少? の罠に嵌められつつもタイミング良く回復が出来たので
(数セット繰り返されたが)
元気なままボス扉の前までたどり着くことが出来たテルオ。
「クッソ〜ムカつくぜ〜…ボスなんかさっさとぶっ倒して…うおでっけ」
重く大きな(半自動)扉を開けたその先には、
昆虫の触覚の様なアンテナ、
左右非対称の歪なフォルム、
胸にXの堀込がある薄緑色のゴーレムが鎮座していた。
「あん? なんだ動かな─
ハッと気が付いたテルオが天井を見上げると、
じわりじわりと琥珀色の粘液が染み出して件のゴーレムへと集約、雫の要領で落下。
頭部へと染み込むと─
ブゥゥン…シュピーン!
ゴーレムのカメラアイに光が灯り、起動。
「ッオラッ!!」
動き始めようとしたが─先にけしかけたのはテルオ。
ハンマーのフルスイングによりゴーレムを壁に叩きつける。
勢い良く壁に打ち付けられ、しなだれたゴーレムは頭部が外れ─腕が落ち─胴が転げバラバラになってしまう。
「先手必勝ってな〜!なんだよ楽勝じゃねぇか、珍しい形してるしとりあえず売ったら良さそうなんじゃ─
転がっていたゴーレムアイが1層強く光るのと同時に
ガキョン! ガキョン! バヂバヂバヂ─ブッピガン!!
足! 足! 胴! 肩! 肩! 少し間を置き頭部!
元通りに復活してしまった。
「ず、ずりぃ〜! くっついて戻るのかよ!」
再度バラバラにすべく先程よりも力を込めてテルオが接近しフルスイング─。
しかし其れは空振りに終わった。
ゴーレム自ら分離して回避したのだ。
「なっ…に!?」
回避と同時に自ら切り離した各部位はすかさずテルオを取り囲み─
「ギャバババビビビ!?」
電撃? 謎ビーム攻撃によりあっさりとノックアウト。
薄れゆく意識の中最後に聞いたのは─
「─マタキテネ。ミンナニハナイショダヨ」
ーーーー
同時刻。 監視室。
いつの間にか裏口から来ていたヨシヒコと今回起動したターンエッ…ンッフ! 分離強襲型ゴーレムの取れたデータを高速ブラインドタッチ誤差修正の入力をするロッジ
「えぇ? 彼は僕らと同じなんだ?」
「だろうな。ま、だからといって関係ねーが…おっと身ぐるみ身ぐるみ…武器は勘弁してやっかァ?」
「ダメだよジロ君、彼は挑戦者なんだから取る物はきちんと取らなきゃ」
「お前誰彼柔らかいと思ったら俺や叔父身内以外結構ドライな所有るよな…ちなみに俺が挑戦者だったら?」
「? 見逃すけど?」
「無自覚こわァ…で、おめーんところの王様直々に頼まれた視察とやらは良いのか?」
「うん、異常無しだね。僕はジロ君に逢えるから良いけど頼まれる時なんか神妙だったから何かあるのかと…」
「そんならマリエでも呼ん「お呼びでしょうか?」はええよ! 何時からい「会話の邪魔になるかと思い影で見てました」ええい被せるな被せるな! 俺の菓子棚でも勝手に漁って帰れ! マリエ!」
「はいかしこまりました、それではヨシヒコ様あちらに…」
「ジロ君」
「あん?」
「ありがとね」
「おー帰れ帰れ難儀な仕事任されてからに今日くらいはよ帰って寝ろ」
(ニコニコニコニコニコ…)
「尊、ですね…」
「マリエなにわろてんねん」
「失敬、さあヨシヒコ様あちらに……
そして帰宅後着替えようかとタンスを開けたら着るもの全てがクソ王様により女物に入れ替えられて激怒して尻を炙りに行ったのはまた別の話────