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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
6章 すったもんだシンシア
185/202

151ネキ 赤ずきん的教訓大回転

 前回のコメント



 “ 新キャラが多くても私の脳は全てを記憶している…。銀ロリとドスマッカォと下まつ毛ブロッコリーが居たのは覚えてる。四捨五入すれば0だ。つまり全員覚えている。”


 このコメントめっちゃ笑ってすこ。




 ーーーー


「はぁ……? そんな地方は我は知らんが」


「なんじゃなんじゃ」


 のそりと工房ののれんをくぐりガンテツ登場。




「おお、ガンテツ殿ちょうど良いところに。宜しければ一杯、そして作業の程は?」


「おー、どれ貰おうかの……熱ちちち……ッカーッ美味い! ふぅ、ちょうど良かったとは?」


「茶は一気にあおるものでは……ふむ、ガンテツ殿に任せよう(丸投げ)」


「おーガンテツちょーど良かったじゃん、仕事しよーぜ、仕事」


「ワシャ毎日働いとるが?」


「俺のだよ、おれの」


「なんじゃ藪から棒に」


「いやね? 強いられるのは大っ嫌いだが働くのは嫌いじゃないんすよ僕ぁ」


「ほーん? 好きな時寝て好きな時起きるのは」


「大好き」


「働かず食う飯は?」


「美味い」


「おぬし冗談上手いな?」


「HAHAHAもっと褒めてもいいんだぞ」


「バカタレ。褒めとらんわ……で?」


「ちょうどいいやつなんかないすか?」


「そんな聞かれてすぐはいありますなんてあるわけないじゃ「あるわよ?」


「あるんかい!……ってシトちゃんじゃないか」


 カウンターで聴いていたシトリが有ると言う。


「ちょうど材料の在庫の補充をギルドに出そうかと思ってたところなのよ〜、良かったらタマちゃんコレ(依頼書の束)ギルドに持って行ってくれる?」


「お、流石シトリさ〜ん。任せとけ任せとけ、山崩しからガンテツの浮気調査迄なんでもやるぜ〜?」


「……ガンちゃん?」


「いやいやいやいやいやいや、まって、待って。ワシャシトちゃん一筋だからね? だからその顔やめて? 笑顔がすげー怖い……タマぁ!」


「わははすまんすまん。まぁシトリさん、ガンテツ実際浮気なんかするか?」


「……それもそうね〜。ガンちゃんかっこいいから妬いちゃったわ、ごめんなさいね〜」


「いやいやそれならワシャシトちゃんよりかわい子ちゃんなんて居ないと思っとるからな?」


「……」


「……」


「ガンちゃん……(トゥンク)」


「シトちゃん……(トゥンク)」


「ハイハイじゃあ俺はお使いにでも行きましょーかねー、おっお前(ぎーと)も来るか?」


「ヨロコンデー!(鳴き声)」


「あっおぬしら……もうおらん!……やれやれだいたいこういう時は」


 既に足早く居ない2人。


 フゥと小さく溜息を漏らすが、既に遅かったようで入れ替わりで客が来る。



「こんちゃーす親父(ガンテツ)さーん持ち込みなんすけどコイツ(魔物の素材)でなんか作っ……」


「うむ、いらっしゃいである。見ての通り取り込み中故に我が話を聞こう」


「アッハイアルドさんこんちゃす。コレ()の中に詰合せてるのでナニカミツクロッテ……」


「うむ、ではいつものになるがこの用紙に予算期限使用材料の可否を頼むぞ」


「あーはいはい……はい。ソレジャシツレイシマシター……」


「またの御来店お待ちしておるでな」


「すみませーんシトリさんいますかー? 課題(学校の提出物)でちょっと行き詰まったんですけ……キャッ」


「あーはいはいどうしましたかなお嬢さん、我で良ければ話を聞かせてくれるかね?」


「アッハイアルドさん……お邪魔なのでは……?」


「ふむ? では此方に移動しよう、我の茶椅子にでも座りたまえ」


「え? あ、はい……」


「して、行き詰まったとは?」


「えーとあの……アレがこうでこれがアレでは反応が起きなくて付与できなくて……」


「ふむふむ……ではこの端材にアレとソレの順番を入れ替えて施行してみたまえ」


「逆……? あっ! できた!?」


「解決したかね?」


「あっあの、ありがとうございます、えっt「おっと善意ゆえ見返りは……そうだな、今度お勧めの菓子のひとつでも頼もうかな? 一緒にお茶にしようか」……はい! それじゃあ私家に戻って試してきてみます!」


「慌てるでないぞ〜……と、御来店ありがとうございました〜」


 少女が店を後にし、また新たな客が……


「おやっさー……うぇ!?」


「ああはいはい我が対応するでなようこそいらっしゃいまし……




「ガンちゃん……」


「シトちゃん……」




 ーーーーーー


 一方。


 大きくてやべーやつと小さくてやべーやつの方。


 冒険者ギルド。


「おいーす」


「おー今日も昼間っから呑んでるかヒゲ共〜?」


「がーはは! あたりめぇだろぉ!?」


「お、今日はぎーとちゃんも一緒なのか?」


「暇だから依頼書のお使いついでに散歩って感じよ、何番空いてそう?」


「4番なら多分今あいてっぞ」


「おーう、助かる〜」


 当たり前のように昼間から飲酒をしているドワーフ冒険者達に挨拶と空きを聞き、ぎーとを連れて空きとの事の4番カウンターへと。


「ちすちす、シトリさんから何枚か預かって来てっから後で貼り出し頼みたいんだぜー」


「はーいようこそ、あら今日はぎーとちゃんも一緒にって珍しいですねタマさん」


「ま、散歩よ散歩。ぎーと、出してくれ」


「あーいあいさ〜」


 大リュックを下ろして中を漁り、依頼書の束を提出する。


「ふふ、なんだかお使いの引率みたいな感じですねタマさん」


「あーわかる。 ぎーとちゃんはじめてのおつかい ってやつな?」


「ふふふ、ほんとそう見えますね〜……と、はいはい、此方写しの控えとなっておりますので無くさないようにお願いします」


「あーい」


「無くさないように頼むぜ〜?」


「このおいら命にかけても遂行します!」


「重くて草。まァお前(ぎーと)の事だし心配してねぇよ」


「へへー! ありがたきお言葉!」


「忠臣今日も捗ってるわね〜(微笑み)、あ、そうそうタマさん最近シトリさんのお店行けてないんだけどなにかいいモノ増えた?」


「ん? そうだな……へいぎーちゃん」


「あいさー!(ピコーン、ピシャピシャピシャピシャ! テッテケテッテーテーテテー) カタログ〜!」


「だそうだ」


「あらヤダ! こんなの有るの? 見せて見せて〜……あら! ……あらあら!…… こんなの迄!? あーもう今すぐ休んで行こうかしら!」


「それがなんとですね、おねーさんカタログ1つですぐにお届けぎーと宅急便さーびすもやってるんすよウチら」


「ほんと!?」


「なんと今ならカタログから注文頂いたお客様なら2割引! どう? お買い得よ?」


「連絡1つですぐ参上! 手数料なし!おいら宅急便!」


「やだわ〜助かるわ〜仕事してる場合じゃないわ〜(笑)」


「ははは、依頼書出しに来たのより商売しに来ちゃったな」


「ほんとよ〜でも助かるわぁ〜、シトリさんところのすぐ売り切れちゃうんだもの」


「在庫限り有るのでお早めに頼むぜ〜」


「あら、じゃあ早速これとこれとコレに他の子(受付仲間)の分もコレに……」


「はーいまいど。まぁ追加ちうもん出来っから実は慌てなくても……「何時までピーチクだべってるんだ? お使いの連れにしては長すぎんぜお嬢さん」


 不意に受付との会話を遮るように体格良い冒険者らしき男がいきなり食い気味にかかる。


「あ゛?」


「ぎーと、ステイ」


「あい」


「あーいやすまんねお兄さん、ちーとばかし女同士のおしゃべりが過ぎちまったようだわ」




(おい、あの大男タマさんに食ってかかってんぞ……)


(おいおいマジかよヤバくねぇか)


(あー多分見ない顔だから最近此処来たんだろな)


(おいおいアイツ怖いもの知らず過ぎんだろ)


(どうすんだよ止めるか?)


(いや) (いや) (いや)


(面白いから黙って見てよう)


(((わかる)))



 かくして発端はキャッキャが気に入らない故にかかった男対タマさんの戦いの火蓋が切って落とされ……




 ない!




 知らないって怖いね。




 酒の肴としてニヤニヤと静かに見ている冒険者達の反応を見て何を肯定的に捉えたのか、口角を上げる機嫌を良くする。


「ふん、そうだろう。女子供がお使いで来る所じゃないんだよ」


「わかる。本当にすまんね、俺ァお兄さんにごめんなさいしよう。そして俺ァとても心配でしょうがない」


「なんだ貴様存外話が分かるではないか……ん? 心配?」


「いやーそりゃもうそんなに良いガタイしてるのにクソがヤギのフンくらいしか出せなさそうなんて可哀想でしょうがないだろ?」



「ん? まるで意味がわから「ガタイと態度デケェのにケツの穴ちいせぇな、まだ蒙古斑取れてねぇのか?」


「……てめっコノッ


 思わず手が出た男だったが、振りかぶって下ろすよりも速くタマがすれ違いざまに片足を器用に使って男の両脚を刈り取り、 刈り取られた男は


 大

 回

 転。


「うっうおぁぁぁぁぉぁァァァァァ……!?」



「はーきぶんわる。ぎーと、かえんべ」


「りょーかーい」



 ……

 …


(名も知らない冒険者共の会話)


「……で? なんか見ない奴が回ってると思ったら俺が居ない間にそんな面白い事なってたのかよ」


「いや〜お前も出かけなきゃ良かったのによ」


「んでどんくらい前の出来事?」


「お前が出てすぐ」


「は!? えっじゃあアイツまだその場で回ってんの!? そうはならんやろ」


「なっとるやろがい」


「なってたわ()」




「たったすけうおぁぁぁぁぉぁァァァァァ…………





 ーーーーー


 ほんで工房。


「……で、我が店番してる間にギルドでそんな事があったと」


「はー野郎なられでぃーの会話くらい終わるまでまてんもんかねー」


「レディってお前……ところで仕事するとか言ってたがなにか請けて来たのか?」


「請け……アッやべ! わすれてたわーい! しょーがねー俺もっかい戻るわぎーとちょっと留守宜しくなー」


「あーいあいさー!」



「タマェ……」



 そんなこんなでギルドに戻ったタマがまだ回ってる男を発見するまであとちょっと。










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― 新着の感想 ―
[一言] 話変わるけどストーンマン達変わらず元気に平和でやっているかなあ(フラグ)
[一言] 贅沢は言わないのでミニぎーとくん欲しい いや、下さい!!れ!れ
[一言] この後二人のドワーフはムチャクチャ…………………
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